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  • 眼瞼下垂症

将来的なリスクを回避するために目をこすり過ぎない対策を

眼瞼下垂は主に加齢によってまぶたを引き上げる筋肉が弱まったり、筋肉がまぶたの淵から剥がれてしまったりしている状態をいいます。高齢の方に多くみられる特徴があるものの、アトピーや花粉症などがあって目を強くこすったり、アイメイクやまつげエクステなどをしていたり、厚みのあるコンタクトレンズを装用している場合などもまぶたの負担が大きくなり、若いから発症しないとは限りません。

眼瞼下垂ではまぶたの筋肉のはたらきが低下することにより、目が開けにくくなったり、視野が狭くなったり、無理に目を開けようとして額のシワが増えたりします。また、上のほうを見るとき顎を突き出すように無理な体勢を取ることで、頭痛や肩こりを生じることもあります。

眼瞼下垂を治療する方法は現在のところ手術しかありませんが、術後はQOL(生活の質)が大幅に改善されることが報告されています。一方で、眼瞼下垂の原因は加齢によるものが大半を占め、明確な予防法はありません。ただし、若い世代の方については花粉症などアレルギーの治療を行うこと、アイメイクを落とすときは優しく洗い流すなどの工夫をすることで一定の予防効果が得られるでしょう。目の周りの皮膚は特に薄いとされますから、こすり過ぎないことが大事です。

佐藤 英明 院長
CLINICA BellaForma(クリニカベラフォーマ)
佐藤 英明 院長
港区/赤坂/溜池山王駅
●形成外科 ●美容外科 ●美容皮膚科 ●皮膚科
  • 骨粗鬆症

骨粗鬆症薬は大きくわけて2種類ある

女性は50歳前後で閉経を迎えます。閉経後に女性ホルモンのバランスを崩し、更年期の症状が出ます。またそれに加え、骨の代謝(骨を作ったり壊したりすること)が低下して骨粗鬆症になります。
 骨粗鬆症の薬は大きくわけて2つあり、1つ目は「骨形成促進剤」(骨をつくる薬)、2つ目は「骨吸収抑制剤」(骨を溶かさない薬)です。たとえば、骨折しているケースや高齢で骨密度が低い方に対しては、骨を溶かさない役割よりも、骨を作る役割の方が重要です。しかし2022年現在、骨をつくる薬に内服薬はないので、注射で投与する必要があります。
骨粗鬆症の薬は数多くありますが、どのような治療をするのか、年齢や骨折頻度などを考慮して整形外科医が判断します。検診をきっかけに骨粗鬆症であることを知るケースが一般的です。そういった場合、骨を強くするために、骨形成促進剤(骨をつくる薬)を1年、ないしは2年続けて使用します。しかし、骨密度が正常な数値となっても、その後、何もしないとまた溶けてしまいます。そのため、骨吸収抑制剤(骨を溶かさない薬)の内服を勧めております。骨粗鬆症の予防法としては、50歳前後で骨密度検査を受けることです。そこで問題がなければ次は55歳、60歳で検査することを推奨します。

島田 秀人 院長
ファミリークリニック新小岩
島田 秀人 院長
葛飾区/西新小岩/新小岩駅
●訪問診療
  • 急性大動脈解離

『急性大動脈解離』は季節性の病気、9月から春前まで急増

『急性大動脈解離』はある日、突然劇的な症状で激烈な痛みと共に発症する病気で、死にそうな状態で救急車に搬送されます。手術自体も動脈が裂けてしまっているので、本当に出血が止められるかどうか医師の技術と経験全てを求められるような疾患です。尚且つチームとして機能していないとなかなか救えない病気です。原因は動脈硬化によるもので高齢になればなるほど高まり、生活習慣からくる病気でもあります。最終的には手術をしますが、急性大動脈解離には手術をしない別のタイプもあり、そこの診断というのも慣れていないと難しいものです。急性大動脈解離は季節性の病気でもあって、特に今の時期(9月)から春ちょっと手前までとても多く、毎週のように手術していることも珍しくありません。ただ一般の医師の先生がお目にかからないような病気でもあるため、CT画像を見ても緊急で手術が必要なのかどうか慣れていないと判断が難しいものです。ですから、もし何か違和感があったら大きな病院や専門医に診てもらうことが大切です。予防法は生活習慣病をしっかりとコントロールすること。寒暖の差で血圧が急に上昇すると急性大動脈解離を発症させるため、おうちの中でも寒暖の差が起こりやすいところ(トイレ、脱衣所、お風呂など)に注意しましょう。またお通じも便秘でいきんで出さずに済むようにします。リスクのある方は急に裸になって熱いお湯に入るのではなく、あらかじめ脱衣所を温めておく、シャワーを出して室内の温度を上げておくなど対策が必要です。夜中のトイレも危険なので、布団の側に何か羽織るものを準備しましょう。

吉武 勇 院長
ゆずな内科在宅クリニック
吉武 勇 院長
草加市/高砂/草加駅
●内科 ●循環器内科 ●皮膚科 ●外科 ●精神科 ●訪問診療
  • 大腸がん[直腸がん・結腸がん]

受診する機会を逃さないことで未然に防ぐ

大腸は、約1.6mの臓器でその個人の身長とほぼ同じ長さと言われています。肛門側に消化した食事を運ぶ蠕動運動と、水分を吸収することで便の形成に働いています。大腸は盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸および肛門に分類されます。肛門から約12cmまでは直腸と呼ばれ、排便機能に特に重要です。それより口側が結腸となります。大腸がん(結腸がんと直腸がんの総称)は、罹患数および死亡数ともに増加傾向で、2021年における女性のがんによる死亡数の第1位で、男性の2位です(厚生労働省人口動態統計より)。大腸がんの発生には食事をはじめとする生活習慣、環境因子および加齢などが影響していると言われており、大腸粘膜や腺腫(ポリープ)に遺伝子のバリアント(異常)が蓄積して発生すると言われています。大腸がんの大部分が、良性のポリープである腺腫から癌が発生します(adenoma- adenocarcinoma sequence)。つまり、発がんする可能性のあるポリープを切除することで大腸がんの発生は予防できると考えられています。仮に発がんしても、早い段階で癌が発見された場合は、大腸内視鏡的切除(大腸カメラで癌を切除すること)で治癒が得られる可能性が高いので、定期的な大腸内視鏡検査が必要です。一方で、大腸がんのおよそ5%と少数ですが、遺伝する大腸がん(原因遺伝子が明らかにされているもの)もあり、遺伝性大腸がんと総称されます。代表的な疾患として、家族性大腸腺腫症(大腸に100個以上のポリープが多発する疾患)とリンチ症候群(大腸がん以外に子宮、卵巣、胃や尿路など多彩な関連腫瘍が発生する疾患)などがあります。家系内に該当する疾患がある方は、まず大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。最後に、検便(便潜血反応)などを契機に無症状のうちに大腸がんが見つかることが最も望ましいですが、血便、腹痛、便秘や下痢など症状が出てから内視鏡検査を受ける方も少なからずいらっしゃいます。症状があっても決して手遅れではありません。内視鏡的切除や外科的大腸切除で治癒が得られることも多いです。「検査がこわかった」、「痔だと思い込んでしまった」など受診しない理由はそれぞれあると思いますが、受診する機会を逃さないことが重要です。気がかりなことがある場合は、まずはかかりつけ医に相談してみてください。

柿添 学 院長
大滝大腸肛門クリニック
柿添 学 院長
横浜市戸塚区/戸塚町/戸塚駅
●胃腸内科 ●消化器内科 ●肛門科 ●内視鏡内科
  • オピオイド

がん疼痛に”オピオイド” 適切な使用でつらい症状を回避

オピオイドという言葉より「医療用麻薬」という言葉の方がハッとする方は多いかと存じます。
日本ではまだまだ、モルヒネに対する誤解や抵抗が根付いている印象を受けます。
がん疼痛をうまくコントロールするポイントは、いかに早いタイミングで症状をコントロールしていくかにつきます。以前は、NSAIDsから弱オピオイド、強オピオイドと順番に使っていきましょう(だんだんと強いお薬を使いましょう)と考えられてきましたが、大切なことは、痛みの原因に対してどの受容体が存在するか。その受容体に応じた薬を適切に使うことが何よりも大切です。当然薬には副作用がつきものです。代謝酵素の欠損を含め、人それぞれ効果の出方には差がありますが、大きな副作用としては、便秘、悪心、眠気になります。悪心や眠気は2-3日で耐性ができ問題がなくなることが多いですが、便秘は容量依存に関係なく出てしまう非常に厄介な副作用になります。そのため、オピオイドの内服が始まると、排便コントロールには意識をするようにしましょう。現在、モルヒネ、オキシコドン、ヒドロモルフォン、フェンタニル、メサドンなどたくさんのオピオイドが使用できるようになったため、効果が十分でなかったり、臓器障害のため副作用が出やすくなった場合には、他のオピオイドにswitching(変更)することでうまくコントロールができます。また、オピオイドは痛みだけではなく、息苦しさや咳のコントロールもできますので、主治医の先生の話をよく聞き、正しくうまく使っていきましょう。

竹井 清純 医師
ホームアレークリニック不動前
竹井 清純 医師
品川区/西五反田/不動前駅
●内科 ●血液内科 ●消化器内科 ●呼吸器内科 ●皮膚科 ●リウマチ科 ●腫瘍内科 ●ペインクリニック内科 ●老年内科
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