患者さんからの感謝の言葉を励みに歯科医師としてキャリアを重ねる

父をはじめ親族に医師が多くいる環境に育ったものの、高校時代は医療よりも音楽のほうに興味がありました。もともと手先が器用だったため、楽器づくりや曲づくりをするのもいいかなと思ったり、美容系の仕事に魅力を感じたりしたのですが、両親からは大学進学以外のお許しが出なかったのです。それならばモノづくりに関われそうな歯科医師を目指そうと思い、日本大学松戸歯学部に進みました。そうした経緯があったものですから当初はモチベーションが上がらず、大学卒業後もすぐには国家試験を受けずにいました。その後改めて国家試験にチャレンジしようと予備校に通ったところ、意外にも歯科の勉強が楽しくて（笑）。自分の中に“教える才能”があることにも気付き、予備校講師をしていた時期もありました。
教える仕事に楽しさを感じながらも「歯科医師としてやっていこう」と思ったのは、診療の場で患者さんと接する楽しさを知り、患者さんからいただく感謝の言葉にやりがいや喜びを感じたからです。手先の器用さが精密な治療につながり、患者さんに喜んでいただけるならばこれほど嬉しいことはありません。

審美治療を中心に研鑽を積み、オーダーメイドの治療を提供する

歯科医師はむし歯を削って・詰めたりするだけでなく、失った歯を補ったり、歯並びをきれいに整えたりといった治療も担当します。私自身これまでたくさんの患者さんを診させていただきましたが、自分の治療で患者さんが一番喜んでくださったのが審美治療でした。「一番自信がなかったところが、一番自慢できるところになりました」――ある患者さんの言葉に感激し、歯科医師とは何てやりがいのある仕事なのだろうと思いました。そしてこの言葉に後押しされるようにして、審美治療を究めるべく研鑽を積みました。
都内にある自由診療専門クリニックで院長を務めた後、『Lily Smile Dental Clinic』を開いたのは2023年6月でした。「患者さんのために」という視点で考えたときに自分が思い描くベストな方法・材料・機器を使って治療を行えるようにしたい……、それが開業を決めた一番の理由です。当院は自由診療を基本としているため、現行の保険制度に縛られず、患者さんのご要望を重視したオーダーメイドの治療をご提案できる点が強みです。お口まわりの悩みを抱えている方がいらしたら、ぜひご相談いただきたいと思います。

短期集中治療・セラミック治療をはじめとした自由診療に特化

患者さんの悩みに寄り添い、どこまでも優しい歯科医師でありたい

おかげさまで開業以来たくさんの患者さんに足を運んでいただいており、遠い所では愛知県のほか、大島から船に乗ってお越しになる方もいらして非常にありがたく思っています。患者さんはみなさん、当院ならではの短期集中治療や審美性に優れた治療に期待し、「これを機に口元の悩みを一気に解決したい」と言っていただくことも少なくありません。中でも「ガミースマイルを何とかしたい」というご相談を多数いただいており、改めて審美治療に対するニーズの高さを感じています。当院では歯冠長延長術、歯肉切除術、粘膜切除術、上顎骨骨切術などの外科処置に対応するほか、ボトックス注射などもご提案できますのでご相談ください。
診療の際に心がけているのは常に患者さんの立場で考え、その方にとってベストな治療をご提案することです。過去の治療でトラウマがある方には二度と同じ思いをしてほしくないですし、「自分だったらこうしてほしい」と思えるような治療を提供させていただきます。そのためにも患者さんとよくお話をして、疑問や不安に思っていることを何でも聞いていただけるような存在でありたいと思っています。歯科医師として譲歩できるところは患者さんのご要望を最大限尊重し、どうしても譲れないところはその理由を丁寧にご説明する。患者さんの悩みにしっかりと寄り添い、患者さんに対してどこまでも優しい歯科医師になることが目標です。

これから受診される患者さんへ

当院では患部を数十倍に拡大できるマイクロスコープを使用して精度の高い治療を行っているほか、短期集中治療に欠かせないセレックシステム、歯の型取りを楽に行える光学スキャナーを導入するなど患者さんへのご負担にも十分な配慮をしています。また私自身、歯科医師は一生勉強を続けるものだと考えており、開業医となった今もさらなるスキルアップを目指して努力を惜しむことはありません。今後も自分ができることの幅を広げ、レベルを上げていくことで、よりよい医療サービスをご提供したいと考えています。

※上記記事は2024年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。