BREATH DENTAL CLINIC（ブレスデンタルクリニック）

中村 朋美 院長への独自インタビュー

包括歯科診療を地域の人たちに向けて

私は2歳の頃から矯正歯科に通院していました。そちらの歯科衛生士さんがすごく優しくて、「洋服、ステキだね」とか、会うたびに気持ちを前向きにしてくれていたんですね。歯科への興味が湧いたのはそのおかげだとも思いますし、歯科の持つ影響力に魅入られ、この道を目指すようになったのです。
大学卒業後は、母校の小児歯科学講座に入局しました。まだ学生の頃のことですが、当時の教授が「小児歯科は包括医療である」ということをおっしゃっていました。今でこそ包括歯科診療という概念は一般的になっていますが、私が学生の時にはまだ言葉自体がなかった頃。一般歯科はもちろんのこと、心理面を含めた全身を診るという考えに共鳴し、この科を専攻したのです。
前職では、大学で教鞭を執っておりました。臨床と学生の教育、そして研究と、それは充実した日々でしたが、私がこれまで経験してきたものを地域に向けて貢献したいと思い、2020年10月に『BREATH DENTAL CLINIC（ブレスデンタルクリニック）』を開院いたしました。現在も2大学で、学生教育、診療、研究をしています。

24時まで診療。忙しい方のためのクリニック

自身の経験も踏まえ、夜間に診療をされているクリニックが少ないと感じていました。この辺りは保育園も多く、10数年前に比べると働いている女性も増えてきて、共働きの世帯も多くなっています。多くの人が自分の身体をいたわる時間が限られていると感じ、24時までの診療としました（月木金土）。
24時までの診療としたのは、夜中に痛みが出る方が非常に多いと感じたからでもあります。本当に救急車で運ばれるくらいの痛みを抱えている方が少なくないんですね。伝達麻酔という方法があります。三叉神経の1つである下顎神経に直接射つもので、言ってみれば痛みの大本に作用するものです。通常の歯茎に射つ局所麻酔では効果に乏しい場合に用いるもので、親知らずの抜歯の際によく使われます。もうのたうち回るくらい激しい痛みを訴えていた方も、ウソのように楽になるんですね。

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