田中歯科クリニック

田中 孝明 院長　への独自インタビュー

兄を追いかけ、歯科医師の道を志すことに

その昔、父がこの場所で皮膚科の開業医をしていました。医療の世界を目指すようになったのは、その父の影響が大きいように思います。それから、私には7つ年の離れた歯科医師の兄がいます。その兄を助け、「兄弟でやったらいいんじゃないの？」という提案を両親から受け、はじめは歯科技工士の学校へと進んだのです。ただ、学校へ進んだは良いものの、これが何かと大変でして（苦笑）。自分により向いた世界を目指し、方向を転じて歯科医師を志すようになったのです。ですから、今でも技工士の方はすごいと思っていますよ（笑）。
松本歯科大学卒業後は埼玉県内の大規模な歯科医院に13年間勤務し、その後、同じ埼玉県内で最初の開業を迎えました。当時、ここ糀谷駅周辺の再開発の話は進んでいたものの、まだ具体的な話にはなっておらず、一足早く別の場所で開業をしたということなのです。それが、あれよあれよと再開発の話が進み、両親からも「戻ってきて欲しい」というリクエストがあったことで、地元での開業に至ったというわけなのです。

患者さん1人ひとりに寄り添っていきたい

患者さん1人ひとりに寄り添っていける歯科医院を目指しています。これは、埼玉で開業していた頃から変わらぬ目標です。それ以前のことですが、1人ひとりに親身になり、その方に合った治療を提供することを掲げていたことがあります。ところが、「それは聞こえは良いけども、押し付けてるんじゃないかな」とある方に指摘されたのです。
むろん、当院でも治療のご提案はおこないますし、説明をした上で患者さんに治療を選んでいただいています。ただ、その過程が一方的なものであってはならないということですね。ある程度お年を召した方であれば、今の状況にいたった経緯というものがあるはずです。「前の歯医者さんに歯を抜かれちゃってね…」等々、その人の気持ちを受け止めた上で、こちらからの提案があるべきでしょう。いかに患者さんの思いに近づけられるか、ということを常に模索し、寄り添っていける歯科医療を提供できればと思っています。

続きを読む→