長田 英生 院長
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三代続く歯科医院で。患者さんの立場に寄り添った医療の提供を心がける
東京医科歯科大学卒業。同大学研修医を経て、昭和初期から続く『長田歯科医院』を継承(東武東上線「北池袋駅」より徒歩5分)。
長田 英生 院長
長田歯科医院
豊島区/池袋本町/北池袋駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●訪問歯科診療
昭和初期から続く歯科医院を父から受け継いで
私は、祖父から数えて三代目の歯医者ということになります。私が大学を卒業する際、歯科における研修医制度が始まり、その一期生として研修に励んでいましたが、その研修を終えるタイミングで父が病に倒れました。父が見ていた患者さんも多くいることから、急遽、私がそれを引き継ぐということになったのです。大学を卒業して2年程度では、歯科のすべてを知っているわけもありませんし、当時はそれはそれで大変な思いをしました。しかし、私の母校である東京医科歯科大学は、学生時代も含めて研修の機会が多かったものですから、そこに助けられてなんとかやってこれた、ということになるかもしれません。
以来、30年以上この地で仕事を続けてきたということになります。祖父を知る患者さんは次第に少なくなってきていますが、父のことを知っている患者さんは今でも多数お見えになっています。この間、歯科に対する情熱ということでは、若い頃ほどの熱はないかもしれません(苦笑)。ですが、熱いままで関心を持ち続けるのは難しいもので、いい意味での“ゆるさ”が、これまでやってこられた秘訣なのかもしれません。患者さんにも、そして同業者にも言うことなのですが、人は体が資本です。健全なる精神は健全なる肉体に宿ると言いますが、その通りだと思うんですよね。心身を健康に保つことを心がけ、今私ができることを精一杯やらせていただきたいと思っています。
1人ひとりの方に最良の結果をもたらすために
患者さんの立場に寄り添った医療の提供を心がけています。まず優先すべきなのは、その方が何を辛いとお思いなのかということでしょう。その解決に尽力するのは当然のこととして、その先を考える必要があると思うのです。
例えばご高齢の方の場合、最終的な目標をどこにおくかで治療の方針は変わってきます。長く通っていただけるのであれば、目標を高く設定することも可能かもしれません。ですが、ご高齢になればなるほど、通院の負担は大きくなりますし、介助の人やご家族と一緒に来院されるのであれば、そこにも目を向けていく必要があると思うのです。
あるいは、いずれ寝たきりの状態になることを余儀なくされる方もおられるかもしれません。抜歯は原則としておこなわないに越したことはありませんが、在宅に移行した際、抜かなければならない歯があれば、その時に大変なご負担を強いることにもなりかねません。このケースでは、考え方の1つとして、足を運んでいただける間に抜歯をするということも選択肢として出てくることになります。
その方にとって何が最も良い結果をもたらすのか、ということに思いをめぐらすことが必要なのではないでしょうか。1人ひとりの方のライフスタイルやQOLを考慮した治療というものをここでは提供していきたいと思っています。
義歯についても、その人のライフスタイルに寄り添うことが大切
比較的ご高齢の方が多いことから、義歯(入れ歯)を扱うことも多くなっています。患者さんの中には、父が手がけた入れ歯を40年以上経っても使っている方もおられます。最近はあまり見かけなくなりましたが、父は陶歯といい、瀬戸物を並べていく入れ歯を手がけておりました。瀬戸物の歯はすり減りませんから、歯茎に合ってさえいれば、長期間お使いいただくことができるんですね。父の域にはまだまだ及んでいないと思いますが、少しでもそれに近づけるよう努力をしていきたいと思っています。
入れ歯についても、目標をどこに置くか、ということが大切になってきます。お口の状態は人それぞれですので、教科書通りに作ってもうまくいかないこともあるのです。あごがしっかりしている人とそうでない人では安定感も違ってきますから、通り一遍の作り方をするのではなく、お口の状態に合い、ライフスタイルに適うものを提供していきたいと思っています。
高齢化社会に対応した医療・介護のシステム作りにも尽力
豊島区には、全国的にも有名な『あぜりあ歯科診療所』があります。そこでは障害を抱えた方やご高齢の方など、一般の診療所では見きれないケースを対象にした治療を提供しています。私は歯科医師会を通じてそちらの運営にも携わっており、在宅診療もあぜりあを通じておこなっています。
地域柄もありますが、今後、在宅の患者さんにどう対処していくのかということが喫緊の課題になってくるでしょう。その全ての方にご満足いただくことは難しいかもしれませんが、できる限りその方にあった治療を提供していきたいと思っています。
今後はまた、歯科だけではなく、他職種と連携した地域包括ケアのシステムの重要性が増してくるものと考えられます。豊島区では、「MCS」と言い、医療・介護に特化したSNSを通じ、リアルタイムで患者さんの情報を管理できるシステムを導入しています。これに加え、他職種でのミューティングを重ね、先々を見据えた地域包括ケアシステムの充実にも積極的に関わっていきたいと考えています。
これから受診される患者さんへ
豊島区は、学校歯科保健がことのほか充実しており、区立の小中学校、そして幼稚園で毎年歯磨き指導や歯科講話、授業を実施しています。歯科保健は途切れないことが大切です。若いうちから良い習慣を身につけることが大切で、その習慣を大きくなっても続けていっていただきたいですね。
私もずいぶん齢を重ねてきました。この頃は冗談交じりに、「僕が生きてる間においでよ」と患者さんにお話しすることもあります(笑)。お年を召してくると、治療の半分が話ということも珍しくなくなってくるのですが、本当にお話がてらでも、足を運んでいただきたいですね。
※上記記事は2019年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
長田 英生 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:ゴルフ、ボウリング
- 好きな本:「その時、面白いと感じものを」
- 好きな映画:SF/「ブレードランナー」
- 信条とする言葉:「まだ起こってないことで苦しまない」
- 好きな音楽・アーティスト:80’sの洋楽ポップス/ONE OK ROCK
- 好きな観光地:千葉県、茨城県
グラフで見る『長田 英生 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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