野村歯科医院

野村 貴生 院長への独自インタビュー

大正9年から続く4代目の‟老舗”歯科医院

子どもの頃から歯科医師を目指していました。今の医院の前の建物で開業していた時は、父が院長をしていたんです。たまに出入りすることがあって父の仕事も見ていました。上ニ代、私、高校生の息子に共通しているのは、細かいことが好きな点かも知れませんね。息子は今高校生ですが、私にも見えないような(笑)電子部品をいじっています。おかげさまで長く続いているので、患者さんが三代、四代と来てくださっています。患者さんのお孫さんとかね。
また、入れ歯を短時間で直せるのも大きいでしょうね。診療室の隣が技工室になっているので、すぐに直すことができるんです。うまくすれば1時間くらいで直せますよ。歯の診療をしている間に技工士さんが直してくれることもあります。こうすれば、噛めずに長い時間待っているストレスもないのではないでしょうか。入れ歯の修理をするので、翌日、または3日後に取りにきてくださいとなると不便ですよね。

口は一つの単位。〝噛める″ようになるまでの流れが大切

私は、大学での専門が補綴だったこともあり、‟その虫歯”や‟その歯周病”を治せばよい、とは考えていないんです。なぜなら、いまあるお口の中の問題を順序立てて解決していかないと最終的に入れ歯が入れられないからです。補綴科医というのはすべての人がそういう視点で考える傾向にあると思います。最終的に噛めるようにしなければならないので、一部を治療する、というよりも治療を‟流れ”として考えるんですね。入れ歯を専門にしていますが、「入れ歯を作っておしまい」ではありません。部分入れ歯をするときに、となりの歯にバネを引っ掛けたりしますので、そのときに引っ掛けようとする歯が虫歯になっていたら、そもそもの施術ができないことになります。また、噛み合わせが悪いまま入れ歯を作ってしまっても結局噛めないという事態になってしまいます。そういった課題を解決したうえで噛めるようになるための診療をしていますので、総合診療となっています。

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