麹町えりデンタルクリニック

田野 絵里 院長への独自インタビュー

美大から歯科の道へ

高校から大学の歯学部に進んで歯科医になったという先生方が多いと思うのですが、私の場合は少し違っていて、子どもの頃から絵を描いたり物をつくったりするのが好きだったこともあり、高校卒業後は美大に進学し、そこで彫刻を学んでいました。美大での勉強や生活はとても充実していたのですが、一方で「将来何がしたい」というビジョンが持てずに悩む自分もいました。そうしたときに、とある小児科の女医さんに出会ったんです。いろいろと貴重なお話を伺うなかで、特に患者さんのために精一杯尽くし、また患者さんからも非常に信頼されている先生の働き方・生き方に深い感銘を受けました。その先生に対する憧れの気持ちが、医療の世界を志すようになったきっかけです。
診療科については先生と同じく小児科も考えたのですが、元々細かい作業が得意で、また美大での経験も活かせると考え、歯科を選びました。美術から医療の世界へ、取り巻く環境が大きく変わることになるわけですから、歯学部に入り直した当初は多少の戸惑い等もあるかなと思っていたのですが、実際には、むしろ未知の分野について学ぶ楽しさの方が大きく、すぐに歯科の世界に馴染んでしまいました（笑）。

治療計画・治療内容は患者さんに合わせて決めていく

当院に来院される患者さんは、麹町という場所柄、やはりビジネスパーソンの方が多い傾向にあります。周辺のオフィスにお勤めの方を中心に、最寄りの半蔵門・麹町どちらの駅からも徒歩1～2分とアクセスにたいへん恵まれていることもあり、転勤してしまったあとも出張や帰国したついでに立ち寄られる方などもいらっしゃいます。一方、周辺のオフィスがお休みの土曜日には近隣にお住まいの患者さんの割合がぐっと増え、小さなお子さんを連れて来られる方などもいらっしゃいます。
ビジネスパーソンの方は皆さん多忙で、治療に関しても様々な要望を持っていらっしゃいます。たとえば頻繁に通うことが難しい方であれば「１回の治療時間を長く、その代わり通院回数は減らしてほしい」、あるいは始業前や昼休みを利用して通う方であれば「回数は多くてもかまわないので１回の治療時間を短くしてほしい」といった具合です。歯科医院というのは、ただでさえあまり通いたくない場所。ですから最初に患者さんのお話をしっかりと伺い、治療に関するご要望にできる限りお応えすることで、通院に対する心理的・物理的な障壁を少しでも低くしたいと考えています。

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