せたがや歯科室

吉竹 啓介 院長への独自インタビュー

苦手な歯科医院がきっかけで、この道を志すことに

パーキンソン病を患っていた祖父が食事などの面で苦労する姿を間近で見て育った影響で、私自身、健康や食事の大切さについては割と早いうちから意識していたように思います。一方で、子どもの頃に治療や健診のために歯科医院に行く機会も多かったのですが、歯科医院特有の雰囲気が苦手で、歯の重要性は理解しているものの毎回嫌々通院するといった感じでした（笑）。であるからこそ、みんなが気軽に安心して通えるようなクリニックをつくりたいと思ったのが、この道を志したきっかけですね。
大学卒業後は、研修医として下町にある歯科医院に勤務したのち、さらなる研鑽を積むために医療法人港成会に就職。同法人のなかにあるクリニックで勤務医、そして副院長として貴重な経験を積ませていただき、2014年の8月に「せたがや歯科室」を開業できる運びとなりました。
元々世田谷区の生まれということもあり、世田谷区、そのなかでも東急線沿線の雰囲気が昔から好きで「開業するならこのあたりがいい」と当初より考えていました。ここは東急世田谷線の松陰神社前駅のすぐ目の前で、なおかつ最初に勤務した歯科医院の気さくであたたかな下町的な雰囲気とも通じる部分があり、とても気に入っています。

カウンセリングを重視し、納得度の高い治療を行いたい

当院は地域密着型のクリニック。お越しになる患者さんのなかには一部、三軒茶屋あたりから来られる方や、前の職場があった国立から継続してメンテナンスを受けに来られる方などもおられますが、基本的には近隣にお住まいの方々が中心です。そのため患者さんの年齢層に関しても、小さなお子さんからご高齢の方までたいへん幅広く、また当院では土日も診療を行っていますので、土日しかお休みが取れない30～40代のビジネスパーソンの方なども大勢いらっしゃいます。
歯科について特別な知識でも持っていないかぎり、いざ診察台に座っても治療のイメージがわかない患者さんがほとんどです。「何をされるのか」「いつ終わるのか」「いくらかかるのか」わからない状態のままでは患者さんも不安ですし、最後まで治療を頑張ることもできないでしょう。そこで当院では、治療のイメージやゴールを患者さんと共有するために、初診時のカウンセリングにはかなり時間を割くようにしています。ときには何も治療をせずに、初回はお話だけして終わることもあるんですよ（笑）。一見遠回りのように思えるかもしれませんが、納得度の高い治療を行ううえでは、患者さんとじっくりお話して意思疎通を図ることは絶対に欠かせないと考えています。

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