東京ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長

SATO HIRONOBU & YUKO

歯科こそ健康を担う最大の医療科目であると考え、その気概を持って診療に臨んでいきたい。

大学卒業後、東京医科歯科大学の第二補綴科へと入局、その後品川の中延で開業、二年後に銀座へ40年ほどを過ごし、2008年より奥沢駅より徒歩2分の地に『サトウ歯科』を移設。

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長

サトウ歯科

世田谷区/奥沢/奥沢駅

  • ●歯科
  • ●小児歯科
  • ●矯正歯科
  • ●歯科口腔外科

父の背中を見て進んだ歯科医への道。

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長

【博信 院長】
私の父は、野口英世と同じ会津若松の出身でして、野口に触発された父は、彼と同じようにまず歯科医師となり、のちに医師となりました。父は私のすぐ上の兄を医師に、私を歯科医師にしたいと願っていましたので、結果として私は父の意志を汲んだという形になります。
実は私は学生時代に、イタリアやアルゼンチンに渡ることを夢見ていました。イタリアでは大好きな歌を学びたいと考え、アルゼンチンではガウチョ(牧童)となり、平原を馬でポカポカ進めることをイメージしていたのです。父にそれを話したところ、「とんでもない!」と怒られましたが(苦笑)。
父の医院は職住一体の形をとっていて、兄弟7人が総出で父を手伝っていました。患者さんのお口の中に入る技工物を初めて手掛けたのは、中学2年生のとき。気がつけば、必然的に手は動くようになっていました。大学に入ると授業の中で技工物を提出しなくてはならないのですが、同級生が私の前に列をなし、製作を頼まれたことを今でもおぼえています。
大学を卒業した私はすぐさま東京医科歯科大学の第二補綴科へと入局し、それからほどなくして品川の中延で開業いたしました。その2年後には今度は銀座へと出て、そちらで足掛け40年を過ごし、2008年に歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科を標榜する『サトウ歯科』をこの地に移設したという経緯になります。
自宅から近いということに加え、最終的には、天井から陽の光が差し込む、この明るい診療室を作りたかったのが1番です (東急目黒線・奥沢駅より徒歩2分)。

【裕子 副院長】
高校3年生になり、この道を志すようになりました。母から「手に職を持って将来も続けられる仕事に就きなさい」と言われて育ったこともあり、最も傍にいた父をお手本にしたというところです。ただ、そうと決めてから父にはとことん反対されました。苦労が多い仕事だから、とんでもないよと。でもそこまで言われてしまうと、逆に「やってやろう」と思ってしまうものなんですよね(笑)。大学を卒業後、研修医を経て、2001年より父と診療を共にしています。

健康生活を営む為、口腔衛生・予防を心がけましょう。

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長

【博信 院長】
患者さんの多くは遠方からお越しくださり、中には海外から海を渡って来られている方もおられます。当然皆さん、おいでになるまでに長い時間を要するわけであり、集中して治療に取り組むために様々な配慮をしています。
これまでで最も長時間におよんだのは、9時間半というものでした。この患者さんには、2回食事をお出ししましたね。当院でも食事を提供するのはそうあることではないのですが、お茶はすべての方にお出ししています。やはり、虫歯ばかりを見ているのではなくて、患者さんと向き合い、家族環境や考え方などをお聞きすることも大切なのです。それがまた治療に生かされていくわけですからね。

最近気になることに、人々と会話をしている際に、口臭の強い方が多くおられることに気がつきます。その多くの方が、歯周病と虫歯になっている方なのです。元アメリカの国務長官のヘンリー・キッシンジャーが、日本の成人には、大変素晴らしい方がいますが、口が臭い人が多くて困ったと言っていました。いやな思いをしたとお話をされていました。
健康生活を営むのは、う蝕(虫歯)、歯周病の二大疾患をできるだけ罹患しないこと、病原菌の増殖を抑制すること、すなわちプラーク・コントロールが重要なことであります。咀嚼ということから申しますと、前歯で10kg、奥歯では40~50kgの強い力が、咬む時の上下の歯に加わるのです(東京医科歯科大学元教授、長谷川成男先生の研究より引用)。サトウ歯科では、その観点から、咀嚼力を維持する最大限の努力を致し、徹頭徹尾悪化してしまった歯を抜歯しないように、また二次的、三次的に悪くならない治療を、全ての患者さんに対して日夜努力しておこなっています。

私は治療とは予知性を持って臨むものだと考えており、30年というスパンで治療した歯をもたせていくことを指標としています。そのキーとなるのが、咀嚼力を維持・改善していくことであり、そのための礎となるのが、インプラント治療です。
ある方は、86歳でインプラント治療をおこない、94歳で亡くなるその日の朝まで、おせんべいをバリバリ噛まれていました。これまで3,700本を越えるインプラントを手掛けてきましたが、その方々を見ますと、皆さん、お年を召されても背骨も曲がらず、目もしっかりしているように見受けられます。これはつまり、咀嚼力を回復させることが、人の行動力であり、思考力、体力を維持することにつながってくるということの証拠なのです。
もちろん、インプラントが入りさえすれば良いというものではありません。自然の歯と同様に、インプラントにも歯周病と同じことが起きる可能性がありますので、それを防ぐための指導が非常に大切になってきます。
私共ではインプラントを得意にしていますが、一番良いのは健康なご自分の歯です。日頃より、口腔衛生・予防を心がけましょう。かつて、一流企業人として活躍されていた、ナショナルの松下幸之助さんや、石川島重工業(I・H・I)の土光敏夫さんは「メザシの土光さん」として親しまれ、終生歯の疾病を患うことが無かったそうです。

治療において、まずはお口に対するご自身の意識を高めていただくこと。

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長

【裕子 副院長】
急性症状がない方の場合、最初に予防から治療を開始していきます。まずはお口に対するご自身の意識を高めていただくことにより、治療の結果を良い方向へと導くことが可能になるのです。
説明には言葉を尽くしていくのですが、なによりも予防への取り組みを実践していただき、生じた日々の変化が皆さんの意識を変えていくようです。以前は起床時にお口の中が粘ついていたのがなくなったり、あるいは、歯みがきの際に出血がなくなったという事実が、モチベーションを維持することのお役に立っているようです。学校の先生をされている方に「授業でやってみたい」と仰っていただき、私自身、すごくうれしくなったことをおぼえています。

歯科こそ健康を担う最大の医療科目であると考え、その気概を持って診療に臨んでいきたい。

【博信 院長】
お年をとって歯を失い、口元がすっかりしぼんでしまっている方をお見受けするこがあります。咀嚼力を維持していくことは、全身の健康をつかさどると同時に、お顔を整え、その方の人生をより有意義なものにしてくれます。
実を言いますと、私は歯科医になった当時は、お医者さんに対してコンプレックスを持っていました。なにしろ、歯医者さんは扱う領域が限られていますから(笑)。しかし、20年、30年と診療を続けてきますと、その思いはすっかり変わりました。今では、歯科こそ健康を担う最大の医療科目であると考えていますし、その気概を持って診療に臨んでいきたいと思っています。咬む力が弱ると体力が落ちます。歯周病が進むと、心臓や脳へも炎症性の細菌の影響で死に至ることもあります。

これから受診される患者さんへ。

【裕子 副院長】
こちらがいくら良いと思っていても、ただそれを伝えるだけでは不充分です。私たちと患者さんが、お互い納得して同じ道を歩んでいけるよう、その方のお気持ちをまずうかがい、気持ちをひらいていただけるように心を尽くしていきたいと思っています。治療技術を鍛錬することはもちろん大事なことですが、それ以上に、心を通じ合わせることを最優先に考え、日々患者さんと向き合っていきたいと思っています。

【博信 院長】
歯医者さんに来るのは初めて、という方ばかりではありませんから、最初は皆さん、いくらかの疑念を抱いてお見えになるわけです。その方々に納得して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明を心掛け、良い結果を出し続けていきたいと考えています。
私自身のことを言わせていただくなら、気力と体力があるうちは歯科医であり続けたいと思っていますし、なにより、私を求めておいでになる方がいらっしゃるうちは、身を引くつもりはありません。そうは申しましても、そろそろ高齢の部類に入ってきていることですから(笑)、その辺は娘と協力し、これまで以上に互いが補い、高め合っていければと思っています。

※上記記事は2015年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長 MEMO

  • 出身地:[院長]東京都 [副院長]東京都
  • 趣味・特技:[院長]音楽鑑賞、ドライブ [副院長]映画鑑賞
  • 好きな作家:[院長]志賀直哉 [副院長]酒井順子
  • 好きな映画:[院長]ある愛の詩 [副院長]いまを生きる
  • 座右の銘もしくは好きな言葉:[院長]真実・誠実、全力投球 [副院長]一期一会
  • 好きな音楽:[院長]クラシック [副院長]フュージョン
  • 好きな観光地:[院長]南の国の海 [副院長]奥入瀬

グラフで見る『佐藤 博信 院長 & 裕子 副院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION