白石 圭 院長
KEI SHIRAISHI
ほんとうに必要な矯正を、正直に。
東京歯科大学卒業後、矯正学講座へ。田村矯正歯科を経て、『白石矯正歯科』を開業。2012年、現在地へと移転(東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」から徒歩2分、つくばエクスプレス「秋葉原駅」から徒歩3分)。
白石 圭 院長
白石矯正歯科
千代田区/神田和泉町/秋葉原駅
- ●矯正歯科
未来に向かって仕事をすることにやりがいを感じ
この仕事を選んだのは、まず、社会への貢献ということがありました。社会への貢献ということで最もイメージのしやすい、医療の世界を選んだのです。
その中で歯科を選んだのは、それが自分が考える医療を提供するにもっとも適していると考えてのこと。日本においては、歯科は開業することが一般的です。勤務医もいいのですが、自分の思うように自由度高く仕事をするのならと考え、歯科を選んだのです。
その歯科の中で、矯正という、いわば特殊な分野を選んだのは、それが予防の医療だからです。マイナスをゼロに戻すのではなく、将来起こるであろう困ることに先手を打って解消していく。未来に向かって仕事をすることに興味を持ち、今に至っているということになります。
歯を長持ちさせるために、日本人に合った矯正治療が必要
歯を長持ちさせるには、歯ブラシが1番大事。みなさん、そう思われているのではないでしょうか。ところが統計によると、先進国のわりに、日本人は長生きにもかかわらず意外に歯が長持ちしていないというデータがあります。一方開発途上国の中には、歯ブラシも充分にできない環境であるのに、虫歯が少ないというデータもある。これは、矛盾していますよね。要するに、歯ブラシをするかしないかということではない、もっと大きな原因がそこには隠れていると考えられています。
日本人の食生活はこの数十年の間に非常に変化してきていて、それと歩みを同じくするように、あごや歯の大きさというものが変化し、構造的に不利な状態へとドンドン進んでいる状況にあります。食生活を以前のように戻すことができればいいのですが、それは難しい。であれば、その状況の変化に即したメンテナンスをおこない、しっかりと噛めるような形に整えてあげることが重要になってきます。それを為すには、日本人に合った矯正治療というものが必要になるのです。
従来の矯正の発想とは根本的に異なる、フルパッシブ矯正の可能性
矯正における理想的な力というものは、以前からわかっていました。しかし、現在も含め、今までの矯正は材料の制限もあり、針金で締め上げるような負荷の強い治療法によるものしかなかったのです。日本人のあごの骨は欧米人に比べて細くて薄いので、より繊細な力で矯正をおこなわなければ、逆に歯やあごの骨が傷んでしまうことになります。そうした欠点を補い、よりやさしい力で、日本人に合ったデリケートな治療を可能にしたのがフルパッシブ矯正なのです。
この矯正法では、ブラケットの構造そのものが異なり、縛るのではなく、中が中空の状態になっています。この構造により摩擦がほとんど発生しないことになりますから、そっと引っ張っても歯が動き、治療中のダメージを抑えることが可能になります。フルパッシブに比べれば、従来の矯正は非常に効率の悪いものと言えるでしょう。材料の進化によって、本来あるべき姿を取り戻したのがフルパッシブ矯正なのです。
お子さんの顔やあごの骨を育てることの意味
フルパッシブ矯正は、お子さんにも有効な治療法です。成長過程にあるお子さんに強引な力を加えれば、かえって良くない結果となる可能性があります。最初のボタンの掛け違えが、成長することで余計に方向性がずれてしまうこともある。そう考えれば、この時期に無理のない力で歯を動かしていくことが肝心ということになります。
お子さんが矯正を始めるタイミングは、永久歯が生え始める6歳くらいを目安とされることをおすすめします。その時期であれば、レントゲンを使わないまでも、骨格を見ることである程度の予測が可能になります。その予測に基づき、その子その子で異なる適切なタイミングと治療法を見きわめていくことになってきます。
矯正治療は健康なあごの成長をうながし、歯を予防する力を養うのとともに、全身に影響を及ぼします。特によくいわれているのが『鼻呼吸』への影響です。鼻呼吸と言いますと、喫緊の問題としてあるのがアレルギーです。咬み合わせを見直すことで、お口以外の問題を解決できる可能性もあるといわれています。
これから受診される患者さんへ
現代の矯正は、とかく、審美面に目が向き過ぎているきらいがあります。しかし、歯並びだけに着目する矯正は治療効果が限定的なので、潜在的な能力を促進してあげるには、土台から整えていくことが大切になります。
日本人の身体に今何が起こり、それを根本的に解決するために何ができるのか。矯正治療に携わるものは、そういったところまで考えた方が良いと思いますし、その理念や概念を技術に載せたものが、フルパッシブ矯正なのです。
日本人の骨格の退化は、社会的な状況とともに進んできました。そしてこれはいつか、他の国も経験することです。その時に、いち早くその危機を乗り越えた日本人の経験があれば、非常に大きな役割を果たせるのではないかと考えています。
※上記記事は2017年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
白石 圭 院長 MEMO
- 出身地:石川県
- 趣味:読書、ゴルフ、サーフィン
- 好きな本:「歴史、政治、経済など幅広く」
- 好きな映画:アラビアのロレンス、バック・トゥー・ザ・フューチャー
- 座右の銘・好きな言葉:「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」(マハトマ・ガンジー)
- 好きな音楽:ジャズ
- 好きな観光地:ハワイ
グラフで見る『白石 圭 院長』のタイプ
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかでやさしく 話しやすい |
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