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麻生田 泉 理事長

IZUMI ASOUDA

人間の身体は一つに繋がっている。 連携医療によりイチ人間単位での診断や治療を可能に

日本歯科大学卒業。東京医科歯科大学大学院卒業。1991年『鈴木ビル歯科医院』を開設。1998年2月「医療法人社団 泉晶会」を設立(京王線/東急世田谷線「下高井戸駅」北口より徒歩30秒)。

麻生田 泉 理事長

麻生田 泉 理事長

鈴木ビル歯科医院

世田谷区/松原/下高井戸駅

  • ●歯科
  • ●小児歯科
  • ●矯正歯科
  • ●歯科口腔外科

同級生と一緒に歯科、内科、整体の連携医療を確立

麻生田 泉 理事長

私の家系は先祖代々医療系でした。四国愛媛は宇和島にあった伊達藩の御殿医がその大元だったそうで、私は13代目になります。父と祖父は歯科医師で、叔父は医師と歯科医師のダブルライセンスを持ち、東京医科歯科大学医学部の教授をしていました。物心ついたときから医師か歯科医師になると思っており、幼稚園の卒園文集には「外科医になる」と書いてありました。実際は歯科医師ですが、子供の頃から医療の道に進むこと以外は考えたことがなかったですね。反発することもありませんでしたし、むしろ「やりたい」と思っていたくらいなんですよ。
『鈴木ビル歯科医院』は1991年に開院しました。当時、夜間診療はまだ珍しく、多くの患者さんに恵まれました。
当院は、いわゆる「街の歯医者さん」というものとは異なります。本院である『飯田橋内科歯科クリニック』は内科を併設し、顎口腔内に限らず身体全体を診るクリニックですが、当院もその方針に則って診療をおこなっています。このスタイルとなったのには、あるきっかけがありました。歯科医師となって数年が経った頃、大学時代の同級生が腰痛を患い、動けなくなってしまいました。多くの著名な先生に診察してもらっていましたが治ることはなく、「手術しかない」というほどの重症でした。その手術を控えたある日、友人が広告に載っていた整体の先生の記事を見て、「ぜひここに行きたい」と懇願したのです。するとなんと、担架で運ばれていった友人は、先生の施術を受けた結果、自分の足で立って歩くことができるようになりました。この出来事を機に、彼は「今まで学んできたことは一体何だったのか」「西洋医学ってなんだったんだろう」という疑問を抱き、大学で文部教官まで務めていた歯科医師の職を辞し、その整体の先生に弟子入りをしました。その後、先生の元で修業を積みながらあん摩指圧マッサージ指圧師の学校に通い、資格も取得。歯科医師でありながら、整体の治療院を開院させるに至りました。
ちょうどその頃、私も噛み合わせの治療だけでは全身の不具合に対処しきれないという悩みを抱えていました。同級生の計らいで彼と私は久々に会ってたちまち意気投合し、現在の私どもの診療スタイルが確立されていったのです。

各分野の専門医が連携することで患者さんの身体全体を診断・治療することが可能に

麻生田 泉 理事長

噛み合わせだけですべてが解決するというわけではありません。体が歪んだことで噛み合わせが歪んだのかもしれないし、その逆かもしれません。いずれにしても、異なるアングルから総合的に診ていくことが大切で、当院では「イチ人間単位」で診るということを重視しています。
体の歪みは整体師が、噛み合わせは咬合が専門の歯科医師が同時に診ていく。ここで重要なのは、体と噛み合わせの関係性を施術をおこなうものが互いに熟知していることです。体をこう直したら、噛み合わせはこうなる。そのメソッドでありノウハウを知っていることが重要なのです。

噛み合わせに関連するものとして、当院ではスポーツ用マウスピースの製作にも取り組んでいます。ラクロスという競技をご存知でしょうか。2028年のロサンゼルス五輪で公式競技入りが濃厚となっていますが、実は私はそのラクロスの専門雑誌の編集長と懇意にさせていただいています。その縁でラクロスの選手を多く拝見させていただいており、他競技の選手を含め、全国から問い合わせをいただいています。
その人本来のパフォーマンスを発揮できる“顎の位置”というものがあります。専門医が最も力が出る顎の位置を探り、その位置に合わせてマウスピースを製作することで、パフォーマンスの向上が期待できるのです。選手に聞くと「こんなに違うんですか!」と本当にびっくりしてますね。本物は違います。さらなる競技能力の向上のお役に立てれば幸いです。

小さい頃から噛み合わせに着目することが大切

麻生田 泉 理事長

「この子の噛み合わせはどうなんでしょうか?」というお問い合わせが来るようになったのは、ここ十数年のことでしょうか。今の世代の親御さんたちは、「歯並びはきれいじゃないと」という意識が芽生え始めた最初の世代でしょう。ご自身も矯正を経験されている方も多いですから、そのあたりで意識が変わってきたのでしょうね。ただ、皆さんが気にされるのは、やはり“見た目”です。我々が注目するのは噛み合わせが全身に与える影響であり、実際噛み合わせは子供の健全な発育や集中力、運動能力に大きく影響してきます。矯正治療には様々な方法がありますが、大事なのは舌や頬の筋肉の使い方です。今はインターネットでもマウスピースが買える時代ですが、仮にそれが合っていたとしても、舌や頬の筋肉の使い方を訓練しないことには効果は一時的もしくは限定的なものになります。小さな頃からお口周りの筋肉の正しい使い方を身につければ、将来矯正治療が必要になった場合にも簡易で費用も安く抑えることができるのです。

カウンセリングルームで患者さんとのコミュニケーションを

開院したばかりの頃のことですが、患者さんから「あそこの歯医者さんに行って歯を抜かれた」「削られた」ということをよく聞きました。見れば、ちゃんとした治療がしてあるんですよ。にもかかわらず、そうした言い方になってしまう。しっかりした説明がないから、そうした結果になっているのだろうと思われました。当院ではそれを踏まえ、患者さんとのコミュニケーションをしっかりと取るようにしています。机を挟んで向かい合って話をすることで、患者さん自身も「ここはやらないでほしい」「痛くするのは嫌だ」といった話を積極的にしてくださるのです。カルテにそうしたことを全て記録し、治療計画書として患者さんに渡しています。現在の患者さんの状況、治療方法、それぞれのメリットやデメリット、金額などをしっかりと説明した上で患者さんご自身に選択していただくのです。メンテナンスの必要性や歯周病の話なども1人ひとりの患者さんとゆっくり時間をかけてお話をさせていただいていく中で、患者さんとの信頼関係もどんどん強くなっていきます。

これから受診される患者さんへ

噛み合わせと骨格のバランスは非常に重要です。歪みやO脚などもお口を含めた全体のバランスをとることで、本来の形にもどってくることが期待できるのです。我々歯科医師も噛み合わせを診断する目を持つ必要があると思いますし、患者さんご自身も噛み合わせに気を配っていただきたいですね。

※上記記事は2021年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

麻生田 泉 理事長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:スキー、ウィンタースポーツ、マリンスポーツ
  • 好きな本:経営の本、歯科医学の本
  • 好きな映画:『ハクソー・リッジ』
  • 座右の銘:「ネバーギブアップ」
  • 好きな音楽:jazz

グラフで見る『麻生田 泉 理事長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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