高峰歯科医院
大田区/大森北/大森駅
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高峰 幸志 院長への独自インタビュー
父親に反発しながら進んだ歯科医師の道。
事の始まりは、親の敷いたレールに引かれた、ということになるでしょうか。私の家は祖父の代から歯科医の家系で、父も、父の兄弟もみなが歯科医師でした。時代もあるとは思いますが、私に他の職業の選択肢はなかったのです。金八先生が大好きで、当時の担任の先生にも影響を受け、「教師になりたい」と相談したところ、一顧だにされませんでした(笑)。
受験のため、クラブ活動を制限されるといったこともあって、反発を感じていた時期もありましたが、今にして思えば、非常にありがたかったと思います。歯科医師として非常に充実した日々を送れていることに、親にもう感謝の気持ちしかありませんね。
大学を卒業し、都内の歯科医院に勤務したその年の冬、父は亡くなりました。半人前もいいところでしたが、昼間に勤務医として務め、夜は父の患者さんを診ていたという時期もありました。当時は気持ちの整理もなかなかつかず、難しい時期ではありましたが、その時代に経験したことが、今の私の糧となっています(JR京浜東北線・大森駅より徒歩2分)。
歯を病気にしない、削らない、予防型歯科医院に到達。
以前の歯医者さんは、悪いところを削って良いものを入れることしか頭になかったものなのです。かく言う私も、高度な技術を身に付け、それを還元していくのが良い先生だと思っていたところがありました。ところが、歯科医師として年数を積んでいきますと、以前に治療をおこなったものが壊れていくケースを多く目にするようになりました。であれば、病気にならないように、削らないために努力することがよほど尊いと考えるようになり、予防中心型の歯科医院を作ろうと思うにいたったのです。その中心となる考え方が、ヘルスプロモーションになります。
ヘルスプロモーションとは、要するに、自己の健康は自分で守るということです。それまでも患者さんに歯ブラシの指導をおこなってはきましたが、指導をするだけでは恒久的なものになっていかない現状がありました。どうすれば自分でやる気になっていただけるのか。ヘルスプロモーションでは、患者さんに寄り添うことから始めていきます。こちらから押しつけるのではなく、まずは患者さんの心の中にあるものをすべて出していただく。その上で、こうありたいと思う願望を引き出していくことが大切になります。その過程を経ることで、患者さんご自身が、“気づいていく”のです。
言葉にすると簡単なようですが、実際は非常に難しいことで、5年10年と通っていただいてた方が、ある日突然、変わることもあります。ですから、我々としては、患者さんの話に耳を傾けるという姿勢を堅持していくことが大切になります。とにかく、聴いて聴いて、話して話して、ということですね。
これからの歯医者さんは、口の中だけを診るようでは務まらないのではないでしょうか。口だけではなく、その人自身を診ることを常に念頭に置き、バックアップしていければと思っています。
高峰幸志先生とは、高校時代からの長い繋がりです。真摯な姿勢で診療を続けておられ、人間的にも素晴らしい人物です。