佐藤 修 院長
OSAMU SATO
歯科と健康の関係性に着目し
お口の中をトータルに診る
東京医科歯科大学歯学部を卒業後、同大学院(口腔外科学)修了。その後大学病院を経て杉並区下井草に開業。歯科から医科まで幅広い知識を備えて、全身の健康を考えた歯科医療を実践。
佐藤 修 院長
佐藤歯科クリニック
杉並区/下井草/阿佐ケ谷駅
- ●歯科
- ●歯科口腔外科
- ●小児歯科
- ●訪問歯科診療
歯科のみならず医科の知識を深め、口腔外科を専門に
父が医師をしておりましたので、その姿を見るにつけ素晴らしい仕事だと感じていて。医療の道に進みたいと考えていました。私が学んだ歯学部は基礎医学や臨接医学を重視しており、医科・歯科を問わず幅広い知識を身につけることができました。とくに、歯科の中でも医科寄りと言いますか、口腔の炎症、奇形、外傷、腫瘍など、お口の中をトータルに診る「口腔外科」に興味をもって研鑽を積みました。大学院では、がん細胞に関する免疫学的研究に没頭して博士号を取得。口腔外科医として、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)の診断・治療・研究などにも数多く携わってきました。そうした経験をふまえて、1989(平成元)年に『佐藤歯科クリニック』を開設。この地域の医療に携わって、もう30年近くになりますね。
全身の健康のため、お口の中をトータルに診る
歯科では、虫歯治療に関する学問を「保存学」、被せ物や入れ歯などを「補綴(ほてつ)学」と呼びます。そして、私が専門とする「口腔外科学」では、がんなどの腫瘍や顎関節の動き、噛み合わせや嚥下(物を飲み下す)機能まで、お口の中の状態や機能について幅広く学びます。歯科医師というと「歯のお医者さん」といったイメージがあるかと思いますが、私のような口腔外科医はいわば「お口のお医者さん」といった存在。当院においても、お口の健康が全身の健康へつながっていくようにと考えて、患者さんの口腔ケアを中心にした診療をおこなっています。実際に、来院患者さんのほとんどが、お口のメインテナンス、歯のクリーニングのためにお越しになっています。たとえ虫歯の治療だけをしても、生活習慣が何も変わらなければ、また虫歯を繰り返してしまうもの。ですから、治療をおこなう前には必ず、「予防」のお話からはじめるようにしているんですよ(笑)。なぜ虫歯ができてしまうのか、歯周病が進んでしまうのか、さまざまなデータをもとに、わかりやすくご説明しています。
医学的なアプローチによって解明されていく、歯科と健康の関係性
きっと多くの方は、「虫歯」を何か特別な病気だと考えているのではないでしょうか。そして、歯に付着した「歯垢(プラーク)」のことは、食事をしたときの食ベカスだと思っていませんか? こうした考えはどちらも間違いで、虫歯は風邪やインフルエンザと同じ感染症の一種であり、歯垢の正体はバイ菌です。医学的なアプローチによって、こうした新しい事実が解明されていくにつれ、私はますます「歯科と健康」の関係性、その重要度を痛感しています。たとえば最近ではよく、メディアなどで歯周病と糖尿病の関係がクローズアップされていますよね。実際に、糖尿病患者さんのほとんどが歯周病であり、歯周病患者さんが糖尿病を悪化させるケースも多くみられます。それぞれの症状を改善していくことによって、もう一方の病気が好転することがわかっています。そしてもう1つ、歯周病が動脈硬化をはじめとしたさまざまな病気のベースになっていることも確かです。心内膜炎、誤嚥性肺炎、インフルエンザ、低体重児出産など。お口の中をキレイな状態にしておくことで、予防できる病気はたくさんあるんですよ。
「オーラル・フレイル」を予防するため、適切な口腔ケアを
私は当院での診療のほかに杉並区医師会の理事としても活動していて、講演会に勉強会にと忙しい日々を送っています。また、医師、歯科医師、介護の現場で働くケアマネージャーなどが連携して、地域の人々を地域の中で診ていくための行政のシステムづくりに協力しています。そうした活動の中で、最近注目されているのが「オーラル・フレイル」という言葉。年齢を重ねるうちに心身の活力が低下する、「フレイル」の状態を改善するための新しい考え方です。高齢になると、どうしても活動量が低下して、そのために食欲が落ち、筋力が衰えるという悪循環に陥りがち。その発端は食べる機能が落ちることから始まります。歯が無かったり入れ歯があわなかったり、噛めないために、やわらかい食べ物ばかりを好むようになり、ますます噛む機能が低下してしまうのです。「食べること」は、私たちが生きていく上でとても大事なこと。年齢を重ねても、お肉でも何でも、硬いものでも食べられるように。そのためにも、適切な口腔ケアが大切になるのです。
これから受診される患者さんへ
『佐藤歯科クリニック』は、JR「阿佐ヶ谷駅」と西武新宿線「鷺ノ宮駅」からそれぞれ歩いて15分ほどの場所にあります。ある調査によると、給食を食べたあとに歯磨きをするようにした学校は、インフルエンザによる学級閉鎖をした教室が著しく少なかったとか。お口の中をキレイにしておくことが、どれほど全身の健康につながっているか、お分かりいただけるのではないでしょうか。全身の健康は、お口の健康から。ぜひ、歯科医院での定期的なメインテナンスを心がけていただきたいと思います。2017年4月よりは同じ口腔外科を専門とする歯科医師である息子も診療に加わりますので、さらに充実した治療を患者さんにお届けできるよう、精進していきますので、これからもよろしくお願い申し上げます。
※上記記事は2017年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
佐藤 修 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:犬との散歩、最近はあまりやってませんがテニスなどのスポーツ
- 好きな本:戦争と平和
- 好きな映画:ローマの休日
- 好きな音楽やアーティスト:軽いクラシック、ジャズなど
- 好きな言葉 座右の銘:鬼手仏心
グラフで見る『佐藤 修 院長』のタイプ
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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