川上 謙治 院長
KENJI KAWAKAMI
常に「もしも自分の歯だったら?」と考え
なるべく歯を残すための治療法を提案
北海道大学卒業後、同大学病院の第一補綴学講座へ。入れ歯やクラウン・ブリッジなどについて研鑽を積み、都内の歯科医院で経験を重ねる。その後、小・中・高時代を過ごした「石神井公園駅」そばに開業。
川上 謙治 院長
川上歯科医院
練馬区/石神井町/石神井公園駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●矯正歯科
人のためになり、感謝される仕事として、歯科医師を志す
父は地元で不動産屋を営んでいて、父から頼まれて宅建(宅地建物取引主任者)の資格を取得しました。かといって、父は私になんとしても仕事を継いで欲しいとは考えていなかったようです。直接そうと言われた記憶もなく、快く送り出してくれた父には感謝しかありませんね。私は人のためになる仕事、人に感謝される仕事に就きたいと考えていました。お医者さんという選択肢もあったのでしょうが、私は血を見るのがあまり好きではなかったのでこの道を選択しました。実際には、歯科医師も無縁ではいられないのですけどね(笑)。
北海道大学を卒業後、同大学病院の第一補綴学講座に籍を置きました。入れ歯をメインとして、クラウン・ブリッジを扱う科になりますが、ここを選択したのは、それが最もオーソドックスな治療という認識があったから。最近は入れ歯を扱うことが多くなってきましたが、当時学んだことが今も生きています。
その後東京へと戻ってきた私は、立川の歯科医院での勤務を経て、1985年に『川上歯科医院』を開院致しました(西武池袋線・石神井公園駅より徒歩1分)。大泉第二小、大泉第二中、大泉高校と進んできた私にとって、この辺りは地元同然ですね。
もしも自分の歯だったら?と考え、なるべく歯を残す治療を
自分の歯だと思って考える、ということだと思います。たとえば、ぐらぐらしている歯があったとしましょう。がっちりした入れ歯を入れたいと思えば抜く必要がありますし、反対になんとか歯を残したまま維持していく選択肢も考えられます。
ただ、歯は抜いてしまうと、最終的に総入れ歯になってしまう時期を早めてしまう、と私は思うのです。1本抜けば、横で支えとなる歯がなくなるので、次にその両側の歯を抜く確率が高くなります。歯は垂直方向の負荷には強いですが、横方向には弱いものなのです。
そう考えると、なるべく歯を残す方向に持っていくのがベターなのではないでしょうか。使えるだけ使ってもらうというのが私の思うところであり、あとは患者さんに委ねます。
豊富な臨床経験を誇るドクターによる「インプラント治療」
インプラントについては、1万本を越える症例数をお持ちの先生を招いておこなっています。実は開院当時、インプラントにはあまり良い印象を持っていませんでした。問題を抱えて駆け込んで来られた方を実際に多く見ましたからね。しかし、30年も経てば技術も進歩します。今では治療もマニュアル化してきていて、仕上がりも「こんなにきれいに治るんだ」と感心するほどです。
入れ歯にするのか、ブリッジにするのか、それともインプラントにするのか。インプラントは選択肢の1つとして非常に有用だと認識しています。もちろんどの方法にも一長一短はあります。ブリッジの場合、両端の歯を削らなければなりませんから、見方を変えれば健康な歯を犠牲にすることになります。インプラントも、年が経つと骨が薄くなるので、安全性について細心の注意が求められます。
また、費用の問題もあります。当院では待合室にある値段表を参照いただき、その時が来るまでに検討していただくことにしています。どちらにせよ、選択肢はご用意するべきでしょう。あとになって、「こんな方法もあったんだ…」と患者さんが後悔されるようなことがあってはなりません。選択肢の幅を広げ、判断材料を提示していくのが、誠実な対応と言えるのではないでしょうか。
患者さんの診療はもちろんのこと、歯科医師会の活動にも尽力
ずっと通われている方も段々と年をとっていきますから、今ではご高齢の方の比率が多くなっていますかね。反対に、お子さんは少なくなってきています。私は歯科医師会の活動で1歳半検診や3歳児検診に関わっているのですが、とにかく虫歯がない子が多いことに驚かされます。昔とは全然違う状況ですね。今の中学生や高校生のお子さんは本当に歯がきれいで、これも長年に渡る予防歯科の啓蒙が広がっていった結果でしょう。
練馬区では、30歳、40歳といった節目の年に成人歯科検診をおこなっています。治療ではなく、あくまで検査になりますが、虫歯の有無や歯周病の進行具合を把握することが可能です。その結果によって治療を勧めるのは、私としてはいささか戸惑うところではありますが、そうした機会を上手に利用していただくのも賢い選択ではないでしょうか。
これから受診される患者さんへ
歯が抜けてしまうのは、歯石があるからです。歯周病があるかどうかは、歯ぐきの出血によって知ることができますが、そこまで進行していると歯石がたまっていることはまず確実です。そのためにもブラッシングの正しい習慣を皆さんに身に付けていただきたいのですが、これは言うほど易いことではありません。
日々のブラッシングを補うものとして、月に1回、歯石をとり、歯の表面の汚れを落とすクリーニングを歯医者さんで受けていただくことをおすすめします。歯を守るために、上手に歯医者さんを利用していただきたいですね。
※上記記事は2015.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
川上 謙治 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:柔道、宅建
- 好きな本:塩狩峠
- 好きな映画:砂の器、ひまわり
- 好きな言葉:努力する人 は希望を語り、怠ける人は不満を語る(井上靖)
- 好きなアーティスト:荒井由美
- 好きな場所:北海道
グラフで見る『川上 謙治 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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