生田 哲 院長
SATOSHI IKUTA
自分の家族と比べてどうか。常に自問自答し、その方にとって本当に利益となる歯科医療を。
松本歯科大学卒業。勤務医を経て、1991年に『いくた歯科医院』を開院(西武池袋線「練馬高野台駅」から徒歩5分、「富士見台駅」から徒歩7分)。現在にいたる。
生田 哲 院長
いくた歯科医院
練馬区/富士見台/練馬高野台駅
- ●歯科
- ●小児歯科
柔軟な考えのもと、患者さんのためになる医療を積極的に取り入れていく
私はこの地で三代目の歯科医師ということになります。そもそもを言えば、私は文系の人間でした。歴史が好きで、当初は考古学を学びたいと考えていたのです。ところが、それを父に伝えたところ、「だったら一切学費は出さないから」と言われてしまい(苦笑)、それでこちらの道に来たという感じがありました。
しかし今振り返ると、文系の考え方を持っていた私がこうして理系の世界に来たことで、考え方の幅が広がったような気がしています。私の父は歯科医師会の役員を長年務めていた人で、過去には2回、叙勲をいただいたこともありました。そうなりますと、良いも悪いもなく仕事に没頭してしまい、そればかりになっているところがあったのです。1つのことに集中するのは悪いことではないでしょう。しかし、幅広い視野のもとで、さまざまな考えを取り入れることも大切ではないかと思っています。「よく遊びよく学べ」が、私の基本的なスタイル。柔軟な考えの中で知識を取り入れ、それを患者さんに還元していければと思っています。
患者さんの不安を取り除くことが最優先
痛みの少ない治療をすることを心掛けています。麻酔は、患者さんにとってどうしても怖いもの。あらかじめ塗り薬を使うなど、極力痛みのないように配慮していますが、それに加え、ちょっとしたコツを患者さんにおぼえていただくこともしています。ジェットコースーターに乗るとき、皆さんはシートをぐっとつかみますよね。実はこの体勢は、恐怖感が余計に増してしまうのです。そうではなく、手の平を上に向けて座っていただく。たったこれだけのことで、痛みの感じ方は違ってきます。
私は大学卒業後、東京の日野市で長らく勤務医をしていました。これは患者さんを前にしては言ってはいけないことなのですけども、そこでは、「なぜこうなるまで放っておいたの?」という方を実に多く見かけたのです。おそらく、それまでの歯医者さんで、怖い思いや痛いことを散々経験されたことでトラウマになってしまっているのでしょう。そうした患者さんの声が常に耳から離れなかったものですから、少しでも楽に治療を受けていただけるように努めるようになったのです。
負担の少ない治療としてのレーザ―の有効性
私はレーザ―を扱う治療を、動物実験の段階から加わって研究してきました。今でこそレーザ―は珍しくない治療となっていますが、痛みの少ない、負担の少ない有効な治療であることに変わりはありません。現在では、切開や麻酔を目的とした使い道以外に、虫歯の進行状況を数字で把握できるものや、照射するだけで進行を抑える効果のあるレーザ―も用いられるようになってきています。穴が開いてしまい、黒くなってしまった場合には削ったほうが良い場合もありますが、段階によっては全く歯を削ることなく治療を完了することも可能です。
今後も、少しでも患者さんの負担が減るよう、勉強を重ねていきたいと思っています。
お口が全身に与える影響を考慮した治療を
『いくた歯科医院』では、お口が開いてしまっている子供や歯並びの悪いお子さんを対象に、「あいうべ体操」や「床矯正」をおこなっています。「床矯正」はあごを広げるためのものですが、こう聞くと、「ゴリラのようになってしまうの?」と思われる方がおられますが、実際はまったくそのようなことはありません。床矯正は、本来あるべき大きさにあごを導いてあげるもので、容積が広がることで舌が正しい位置におさまり、それに伴い、歯並びも改善していきます。またそれ以外にも、口呼吸が鼻呼吸になったり、お顔立ちがしゅんとする効果も期待できます。
今、小児で大きな問題となっているのが、口呼吸です。口呼吸によって起こるとされる病気にはさまざまなものがあり、お口だけ見ても歯周病やドライマウス、歯列不正といったものがあり、はては慢性の鼻炎に代表されるような全身にまでその影響が及ぶことが報告されています。
人間は1日に2万回呼吸をします。その呼吸が正しいものでないと、どんどんと悪い方向へと突き進んでいくことになります。歯の健康ももちろん大切。しかしそれと同等かそれ以上に、正常な呼吸を守れるような口の中の状態にしていくことが大切なのです。
これから受診される患者さんへ
患者さんが自分の家族であればどうするか、ということを常に考えて治療にあたっています。たとえ理論的に残せない歯であっても、1年でも2年でもなんとかなるのであれば、歯を抜かず、影響を最小限にとどめる方法を模索すべきです。1度抜いた歯が元に戻ることはないわけですからね。
「抜いたほうが良いですよ」。こんなことは、軽々に言うべきことではありません。同じ言葉を家族に言えるだろうかと、自問自答しながら考えてみるべきでしょう。
当院は、患者さんが第一。患者さんのリクエストに応えていくことを優先し、健康に過ごしていただける環境を作ることを実践していきます。
※上記記事は2017年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
生田 哲 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:トライアスロン、ハーフマラソン、ゴルフ
- 好きな本:健康関連書籍
- 好きな映画:スターウォーズ
- 座右の銘・好きな言葉:感謝
- 好きな音楽・好きなアーティスト:ボサノヴァ・松任谷由実
- 好きな場所・好きな観光地:ハワイ マウイ島
グラフで見る『生田 哲 院長』のタイプ
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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