殿塚 量平 院長
RYOUHEI TONOTSUKA
決してその場限りではない、生涯を見据えた長持ちする歯科治療を提供。
元メカニックという異色の経歴の持ち主。大学卒業後、大学病院にて経験を積む。その後、洗足池駅近くに開業。
殿塚 量平 院長
とのつか歯科
大田区/東雪谷/洗足池駅
- ●歯科
- ●歯科口腔外科
車のメカニックから一転、歯科医師に。
元来、メカ好きなもので、カメラを触ってる時の冷たい感触というか……そうでない方には理解出来にくい部分でしょうね(苦笑)。それもあって、私は歯科医師となる以前、車屋さんにメカニックとして勤務していたのです。ところが、改造した車を試運転した際、事故を起こし、大きな怪我を負ってしまいました。怪我自体は治ったものの、どこかに事故の恐怖を引きづりながら仕事を続けるのも好ましいものではなく、それが自分の人生を考え直す機会ともなりました。その時に頭に浮かんだのが、耳鼻科医師だった父の存在です。医療の世界で、かつ、何かモノに触れられる仕事。そう考えたとき、パッと思いついたのが歯科だったということになりますね。
24歳で大学に入り、卒業して歯科医師となったのは30歳のこと。それまで歯科に縁はまったくなかったのですが、手先の細かさを要求されることは大好きでしたし、楽しくてのめり込むだろうという予感は、入ったときから持っていたような気がしています。
卒業後は大学病院にフルタイムで勤務し、1998年に歯科・歯科口腔外科の『とのつか歯科』を開院、東急池上線「洗足池駅」より徒歩3分の現在の場所に移転したのが今から4年前のこと(2010年)になります。当院では、「そもそも、どこで噛んでいいかわからない」といった顎関節の問題や、歯周病等が組み合わさった複雑な症例を多く拝見しています。わざわざ遠方から足を運んでくださる方も少なくなく、長いもので半日ですとか、その方だけにかかりっきりで治療をおこなうことも珍しいことではないのです。こちらは、駅からそれほど距離はないものの、閑静な住宅街に位置しています。その方々に集中して治療をおこなうために、今の環境が必要だったということになるのです。
近道を求めず、将来を見据えた確実な治療を。
それを実現するには、高度な検査機器や治療機器が確かに必要になります。しかし、それ以上に求められるのは、口はばったいようですが、自己研鑽を続けてきたことと、治療に向かっていく気持ちなのだと私は思っています。
「手を抜かない」というのは当たり前のようでいて、非常に難しいことです。真摯にそれを問い続け、1段1段、階段を上っていくことを自分に課していく。よく階段で例えるのですが、2段飛ばしで階段を上っていったとして、踏み外してしまったとしましょう。「おっとっと」くらいで済めば良いのですが、転んで下まで落ちてしまえば怪我をする可能性もあります。怪我をすれば、それが治らない限りはまた上ることは出来ないわけで、そうなると、時間は2倍、3倍におよぶことになります。ここで重要なのは、怪我をして困るのは患者さんだということです。
歯医者は近道を求めるものですが、そんなものは存在しません。ステップを飛ばして上手くいくことがあったとしても、たまたま上手くいくのは科学ではないし、治療というものは、「こうすればこうなる」という方程式に基き、確実を期しておこなうものだと私は思っています。
治療に近道はないと申しましたが、それは患者さんにもご理解いただくようにしています。治療の選択は、それをご理解していただいた上で、ご希望に出来る限り沿う形を組み合わせていくことになります。私の家族、大事な人に自信を持ってすすめられる治療。根本にその考えを置き、提案をしてまいりたいと考えています。
絶えず手を加えることが、歯を長持ちさせる秘訣。
最善の治療をおこなったとして、その状態を長持ちさせていくには、予防が大事になります。当院においても、その人その人のリスクを考慮した期間でリコールにいらしていただいています。
ただ、ここで1つ言えることは、リコールが単に歯石を取るだけに終始してしまっては意味がないということです。たとえば、セラミックを入れたとしましょう。お口の状態は少しずつ変化していくものですから、セラミックは少しずつすり減っていくわけです。リコールは、そのチェックをおこないつつ、調整をしていくものでなくてはなりません。
歯は、絶えず手を加える必要があるのです。そのことが、ご自分の歯を長く保たせることにつながっていくのです。
患者さんに最大の利益を提供するべく、歯科技工士も常駐。
その一方で、遠方の技工士さんと10年ほどの付き合いもしています。彼に依頼をする際、それが必要なケースでは、何百枚といった写真を送ることになります。“型”はもちろんのこと、レントゲン写真に口腔内写真、それから、顔写真ですね。噛み合わせを作るには、面をどこに合わせるかを判断する必要があり、そのために上半身を含んだ顔写真まで送る必要があるのです。
歯科医技工士が常に傍にいるということは、常に相談を重ねることが可能というメリットがあります。当院の技工士は、作ったものが患者さんのお口の中に入るまでを見届けることになりますから、「もっとこうしたほうが良いんじゃないか」といったディスカッションが常に可能になる。これはその場にいないと出来ないことであり、患者さんに最大の利益を提供することにつながっていくと考えています。
これから受診される患者さんへ。
当院ではあごの関節をMRIで診ていきます。この検査をおこなうことを皆さんに伝えますと、初めての方は「えっ」というお顔をされるのですが、確実を期すためには、精密な検査は欠くべからざるものなのです。
インプラントが代表例ですが、入れた場所が1ミリずれているだけで、前歯は正常な形にはなっていきません。その意味では、歯科治療とは、取り返しのつかない処置でもあるのです。そう考えた場合、必要な検査を受けていただき、その結果、および治療に掛かるリスクをしっかりと説明しなければなりません。また、患者さんは納得出来るまでそれを求めるべきだと思うのです。
当院では、その場限りではない、生涯を見据えた治療をおこなっていきます。歯についてお困りのことがありましたら、是非ご相談ください。
※上記記事は2014.11に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
殿塚 量平 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:スキー、写真、釣り、ワイン
- 好きな本:ノンフィクション、百田尚樹の本
- 好きな映画:アクション系
- 好きな言葉:Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving.
- 好きなアーティスト:ビリー・ジョエル
- 好きな場所:富士山が見える場所、箱根
グラフで見る『殿塚 量平 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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