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摂食障害[食行動障害](キョショクショウ)の原因

検査をしても異常がみられないのに、長期にわたって食行動が乱れることを総称して摂食障害とよぶ。摂食障害には、食事をとらずに極度にやせていく神経性やせ症、食欲がとまらない神経性過食症などがある。

摂食障害[食行動障害](キョショクショウ)の症状

ダイエットなどをきっかけにして極度に食事を制限する状態が続き、やがて食べようとしても食べれなくなったり、あるいは食べてもすぐに吐いてしまう結果に。ほとんど食べていないにもかかわらず、胸やけや胃もたれがおこる。

摂食障害[食行動障害](キョショクショウ)の治療

二次的にからだに異常が出ている場合は、その治療をおこなう。身体療法と精神療法、家族療法などを組み合わせて治療はおこなわれる。
受診科目
精神科
心療内科

この病気について3人の医師の見解があります。

医師から聞いた
摂食障害[食行動障害]の対処(治療)方法

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『摂食嚥下障害』の原因や予防法とは?

摂食嚥下障害は加齢や脳梗塞などの疾患により、飲み込みの機能が落ちることが主な原因です。むせてしまう、食事が満足に食べられない、場合によっては誤嚥性肺炎になってしまうことも。食べられないことで体重や筋力が落ちて、からだの衰えや死にもつながります。機能が落ちていくことを食い止めるため、まずは検査をします。実際に食事をしている様子、姿勢、食事の形状(とろみ、大きさ、刻んでいるかどうか)、常食を一緒に食べているのかどうかをチェックします。次に内視鏡検査で何が原因で飲めていないのかを確認します。たとえば、脳梗塞の後遺症で左側に麻痺があって左側の喉の動きが悪い、舌の動きが悪いため食べ物を送りこめていない、嚥下の反射が出ていないなど。原因がわかったら対策をします。たとえば、発生トレーニングを通して舌の筋肉を鍛える、喉の可動域を広げるマッサージをする、窒息しそうな場合であれば肺活量をあげる訓練など、原因によってリハビリのメニューを決めます。リハビリに関しては歯科医やSTさん(言語聴覚士)にみてもらいます。予防法は体力を低下させないために、プールで歩く、犬の散歩をするなど歩く習慣をつけることです。脳梗塞、脳出血、心筋梗塞によって麻痺が起き、動きが悪くなって飲めなくなることもあるため、それらの病気予防にも食生活が重要です。バランスの良い食事、血がサラサラになるような食生活、水分をとる、栄養状態の見直しなど、特別に何かをしなければならないというよりは、健康な生活を送ることがいちばん大切です。

吉嵜 太朗 院長
吉崎歯科医院
吉嵜 太朗 院長
三郷市/三郷/三郷駅
●歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科 ●小児歯科

食べて飲み込む行為を客観的に評価し、行動を起こすことが重要

食べて飲み込む、という行為は意識的に行っていることと無意識下で行われていることに分けることができます。目で見て食べ物を認知し、口に運び、咀嚼をする。ここまでは自分の意識で行われることです。その口に入れたものをごっくんと飲んでいく。これは、無意識下、反射として行われる動作です。口の中で食べ物を留めることはできても、喉で留めておく、ということはできませんよね。これが、反射です。摂食・嚥下障害とは、この反射の部分に問題が生じてしまうものです。例えば脳卒中などが起こって脳に障害が起こってしまった場合や、認知症が進むことでそれらの障害が起きてしまうことがあります。昨今ではここに高齢者のフレイルが関わっています。フレイルも全身のそれとオーラルフレイル、つまり、口の虚弱とがあります。年齢を経てきてだんだんと体力が落ちている傾向が出てくるのは仕方がない面もありますが、それが口腔内に及ぶことで飲み込むことが難しくなってくるのです。
何をどれだけ食べられているのか。それを数値化して評価し、その評価をもとにリハビリテーション等を行い、摂食・嚥下の機能を維持していくことが求められます。

荒木 拓道 院長
たくみ歯科クリニック
荒木 拓道 院長
上尾市/須ケ谷/羽貫駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●訪問歯科診療

心理的な治療と身体的な治療の両方が必要

摂食症(摂食障害)は、心理的な理由から食事が適切に摂取できなくなる疾患グループです。肥満恐怖、もしくはやせ願望が強くなってしまい、体重が病的に減少しているのにかかわらず、体重を増やせない、十分に食べられないのが神経性やせ症摂食制限型(AN-R)といい、「拒食症」という言葉のイメージ通りの疾患です。また、明らかに大量の食べ物を短時間に食べてしまう「むちゃ食い(過食)」を繰り返すようになる方も多く、体重が増えないように自分で嘔吐する、下剤を使うなどの不適切な排出行為をしてしまうことがあります。病的にやせている場合は神経性やせ症過食排出型(AN-BP)、正常体重になると神経性過食症(BN)と診断されます。肥満恐怖がメインではなく不快の感覚や不安から食べられなくなるのが回避・制限性食物摂取症(ARFID)、むちゃ食いを繰り返し不適切な排出行為をしない場合はむちゃ食い症(BED)と診断されます。これらは全て精神的な理由が関係していますが、適切に食物を消化する機能が使われないため、腹部の不快感、もたれ感、便秘症など内科的症状を起こします。また、栄養が適切にとれないために脳の働きが低下し、結果的にまた精神的に悪くなってしまうという悪循環がみられます。また、うつ病、不安症、発達障がい、トラウマなど他の精神疾患によって摂食症を発症することもあります。そのため治療は、心理的な治療と、身体的な治療の両方が必要となります。病的なやせの方はまず体重を増やすための治療を優先されるのが一般的であり、体重が正常範囲にある場合は規則正しい時間に食事をすることが治療となります。そのような食事の治療の後、もしくは同時並行的に体重・体型についてのとらわれや、様々な不安を克服していくサポートが行われます。不安症状や気分の落ち込み、イライラなどの症状が強いときには補助として薬物療法が行われることもあります。
また、安心できる療養環境を整えるために、治療が必要な疾患であることを周囲の人に理解して頂くことも重要です。ストレスや不安に反応してさらにやせたくなってしまう、もしくは過食衝動が強くなってしまうため、その対処方法を考えていくことも治療となります。

石戸 淳一 院長
ISTこころみクリニック大門浜松町 心療内科・精神科
石戸 淳一 院長
港区/芝大門/大門駅
●心療内科 ●精神科
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