起立性調節障害(キリツセイチョウセツショウガイ)の原因
起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)とは、自律神経の異常によって血圧や心拍数の調節が上手くいかず、立ちくらみやめまいなどの症状が起こる疾患。血圧や心拍数は交感神経・副交感神経の2種類からなる自律神経によって司られているが、この仕組みが上手く機能せず、立ち上がる動作や、逆に長時間立ち続けていると脳への血流が低下し、立ちくらみなどの症状を引き起こすと考えられている。起立性調節障害(キリツセイチョウセツショウガイ)の症状
主症状として、立ちくらみ、めまい、起床困難、食欲低下、失神などがある。症状は一時的なものだが、これからの症状が長く続くと社会生活にも大きな支障をきたすことがある。起立性調節障害は、その多くが自律神経の発達がまだ未熟な学童期から思春期にかけて発症するもので、成長と共に徐々に改善していくケースが多いとされる。起立性調節障害(キリツセイチョウセツショウガイ)の治療
生活リズムを整えることが大切で、水分や塩分を多めに摂取することにより、軽症の場合は徐々に改善に向かうとされるが、失神が頻繁に起こるなど、日常生活に著しく影響をもたらすケースでは薬物療法が併用されることもある。起立性調節障害は、不登校児の3割から4割に見られるというデータもあり、家族を含めた周囲の理解も大切になる。- 受診科目
- 循環器内科
- 神経内科
- 脳神経内科
- 小児科
- 心療内科
この病気について2人の医師の見解があります。
医師から聞いた
起立性調節障害の対処(治療)方法
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子どもが学校に行けないときは、何らかの病気が隠れている可能性も
子どもが朝起きられなかったり、「学校に行きたくない」と言ったりすると、親御さんたちはさぞご心配でしょう。「子どもが登校拒否になった」と慌てて、精神科や心療内科の受診を検討なさるかもしれません。しかし子どもたちが学校に行けない背景には内科系の疾患が隠れているケースも否定できません。精神科や心療内科の前に、ぜひ内科クリニックを受診してみてください。
子どもの登校拒否を引き起こす代表的な病気として、起立性調節障害があります。起立性調節障害は朝起きようとすると脳の血流が低下して頭痛や立ちくらみなどが生じるため、たとえ本人に登校する意思があっても起き上がることができません。またこの病気は朝方に症状が強く現れ、午後からは徐々に回復する特徴があるため、「ずる休みをしている」と誤解されてしまうことも子どもたちを追い詰めます。親御さんにはぜひ、こうした病気があることを頭の片隅に置いておいてほしいと思います。
なお、登校拒否の原因が子どもたちのメンタルに起因する場合、精神科での治療はおおむね1~2年に及ぶとお考えください。また親御さんから見て治療がうまくいっていない様子があれば、担当医を変更するなど適切な対応をとることをおすすめします。