胆石症(タンセキショウ)の原因
胆汁の成分が胆道の中で固まるもの。胆石の生じた部位により、胆のう結石、胆管結石とよばれる。結石をつくる成分として、コレステロールやビリルビンカルシウムなどがある。胆石ができた人の3分の2は無症状であり、残り3分の1に胆石発作と呼ばれる激しい腹痛がおこる。胆石症(タンセキショウ)の症状
みぞおちから右上腹部に激しい痛みがおこる。ふるえや一時的な黄疸などをともなうことがある。胆石症(タンセキショウ)の治療
胆石発作の治療には、鎮痛鎮痙薬が用いられる。胆石そのものには胆石溶解剤が用いられ、胆管に結石がある場合には、内視鏡的治療や胆管切開術がおこなわれる。- 受診科目
- 消化器内科
- 外科
- 内科
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医師から聞いた
胆石症の対処(治療)方法
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重症例は腹腔鏡手術で胆のうを摘出、予防は食生活が鍵
胆石症の原因は様々で、石自体が4種類ほどありますが、最も一般的なのは脂っこいものを多く摂取することによるコレステロール結石です。胆のうの中に溜まる胆汁のコレステロール成分が濃くなり、最初は砂粒みたいなところからだんだん大きくなり、まさに石状になっていく、これが胆石です。石がひとつだけの例もあれば、何十個もできてしまう方もいます。石が小さければ痛みがなく無症状ですが、胆石発作を起こすとひどい痛みが伴うことがあります。空腹時の胆のうは大きい卵くらいの大きさですが、食事をする、特に脂っこいものを食べると十二指腸を通過する際にぎゅっと収縮されます。胆汁が食べ物と一緒に流れて消化を助けるのですが、十二指腸と繋がる細い管の部分に石が詰まり、これが痛みとなります。これに細菌感染が重なると、胆のう炎に発展します。胆石症の治療は、石が小さい場合は経過観察で様子を見ますが、石が大きくなり胆のう炎が懸念される場合は、腹腔鏡手術で胆のうを摘出します。予防としては、脂っこい食事を避けた食生活に気を遣い、生活習慣を整えることが大切です。