ADHD(エーディーエイチディー)の原因
明確な原因は明らかになっていないが、遺伝的要因が関係すると見られている。また、低出生体重や頭部の怪我、脳の感染症、睡眠時無呼吸症候群、鉛中毒などとの関連も報告されている。ADHD(エーディーエイチディー)の症状
注意力が散漫になったり、集中力が続かず、机にずっと座っていられない、動き回る、などの行動が見られる。反面、興味のあることに対しては没頭するなど、活動的で衝動的な面も見られる。学齢期前後から症状が現れる傾向がある。ADHD(エーディーエイチディー)の治療
行動パターンを修正・管理する行動管理に加え、状況に応じ、精神刺激薬などの薬物療法が並行しておこなわれる。臨床心理士による行動療法もよくおこなわれる。- 受診科目
- 精神科
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医師から聞いた
ADHDの対処(治療)方法
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集中力が続かない「ADHD」は脳の病気?
ADHDは注意欠如・多動症ともいわれ、集中力が続かなかったり、じっとしていられなかったりする状態を指します。症状が現れる原因ははっきり分かっていないものの、認知・実行機能を担う前頭前野の神経回路に問題があると考えられています。ひと昔前までADHDは「個性」として捉えられ、成長するにつれて遅刻癖などが顕在化して「大人の発達障害」などと診断されるケースが少なくありません。
ADHDの治療には(1)精神療法(認知行動療法)と(2)薬物療法の大きく2つの方法があります。(1)については、約束を忘れないようにメモを取ったり、スマホのボイスレコーダーに記録を残したり、集中力を切らさないように壁に向かって座ったりヘッドフォンをしたりといった方法で対処します。(2)では、前頭前野の神経回路にはたらきかけるお薬を使うことが一般的です。
ADHDは過度なストレスによって症状が増大するとされますので、バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけることにより、一定の予防効果が期待できるでしょう。