レビー小体型認知症(レビーショウタイガタニンチショウ)の原因
アルツハイマー型認知症に続き、2番目に多い認知症とされる。レビー小体と言われる構造物が中脳など、脳のあらゆる部位に蓄積することによって発症する。レビー小体型認知症(レビーショウタイガタニンチショウ)の症状
ものを忘れたり、時間や場所がわからなくなったりする認知症の症状に加え、就寝中に大声をあげたり、怒ったり、暴れたりするなどの行動が見られる(レム睡眠行動異常症)。また、動きが緩慢になる、筋肉が硬くなるなどのパーキンソン病のような症状も認められる。レビー小体型認知症(レビーショウタイガタニンチショウ)の治療
根本的な治療法は確立されておらず、対症療法としての薬物療法や環境調整が用いられる。パーキンソン病のような症状については、抗パーキンソン剤が用いられることが多いが、適切で慎重な対応が求められる。- 受診科目
- 脳神経内科
- 精神科
この病気について2人の医師の見解があります。
医師から聞いた
レビー小体型認知症の対処(治療)方法
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治療の反応性に違いあり。認知症薬で症状悪化の可能性も
レビー小体型認知症は認知症のひとつで、主な症状は幻視、認知症症状、パーキンソン様症状の3つが一般的です。アルツハイマー型であれば亡くなった親しい人など人物の幻視が多く、短期間での物忘れが激しくなり、数年かけてゆっくり進行します。それに対してレビー小体型は動物や虫などの幻視を生みやすく、認知症が始まってパーキンソン様症状を引き起こす、もしくはパーキンソン病と診断された2~3年以内に認知症症状が出るとレビー小体型であることが多いという違いがあります。このレビー小体型とアルツハイマー型はなぜ区別されるかというと、治療の反応性が異なるからです。レビー小体型は、認知症薬に非常に感受性が高いのが特徴で、場合によっては薬で症状が悪化してしまう人もいます。レビー小体型認知症で気をつけるべきことは、パーキンソン病が診断された場合はその治療ができるかどうか。あと認知症と診断されると認知症薬を試されるので、そのお薬が適切かどうかというところが重要です。身体の震えや動作緩慢、転びやすいなどのパーキンソン症状が出た場合、認知症薬で異常が出た場合は、すぐに医師に報告し治療についてよく相談されることをお勧めします。