急性声門下喉頭炎(キュウセイセイモンカコウトウエン)の原因
パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどのウイルスや細菌が、声帯より下の期間に近い部分(声門下粘膜)に感染しておこる。仮性クループとも呼ばれる。急性声門下喉頭炎(キュウセイセイモンカコウトウエン)の症状
犬の鳴き声に似た咳が出、多くは夜間に発生する。ヒューヒューという呼吸音がおこり、呼吸困難がおこることもある。急性声門下喉頭炎(キュウセイセイモンカコウトウエン)の治療
点滴での水分補給等によって痰の粘り気を下げ、痰を吐き出すのを助ける処置をおこなうとともに、エピネフリンやステロイドの吸入・筋肉注射・内服、抗菌薬などを服用する。呼吸困難が続く場合は、気管内挿管や気管切開で気道を確保することもある。- 受診科目
- 耳鼻咽喉科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
急性声門下喉頭炎の対処(治療)方法
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呼吸の苦しさや声の変化に注意し、迅速に対応することが求められる
クループ症候群(急性声門下喉頭炎)は、声門と呼ばれる喉の部分が腫れることで起こる病気です。特徴的なのは、声が低くハスキーになり、犬やオットセイの鳴き声のように聞こえることです。また、咳が止まらず、呼吸が苦しくなるのも大きな症状です。原因は特定のウイルスや細菌に限らず、風邪など様々な感染症から発展することがあります。病態としては、もともと狭い声門が腫れることでさらに通りが狭くなり、呼吸が困難になるため、夜間に症状が急に悪化することもあります。
治療は緊急対応が基本です。まず、吸入によって腫れを一時的に和らげますが、それだけでは症状が再発することがあります。そこで、炎症を抑えるステロイドを通常量の数倍投与し、腫れを引かせて呼吸困難を防ぎます。残念ながらクループ症候群を予防する方法は確立されておらず、症状が出た時点で早急に医療機関を受診することが重要です。特に、ハスキーな声や咳で眠れない状態になった場合は、一刻も早い受診が必要です。