帯状疱疹(タイジョウホウシン)の原因
かつてからだに侵入し、感覚神経節に滞留していた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化しておこる。長い時間をおき、免疫が低下した時に症状が発生する。帯状疱疹(タイジョウホウシン)の症状
神経痛のようなぴりぴりした痛みをともない、小さな水疱が帯状に広がる。水疱部はさわるだけで激痛がおこる。帯状疱疹(タイジョウホウシン)の治療
抗ウイルス薬の内服・点滴をおこなう。痛みに対しては消炎鎮痛薬やステロイド薬の内服、より痛みがひどい時は神経ブロックをおこなう。発疹がおさまっても、神経痛のような痛みが3ヶ月以上引かない場合は、帯状疱疹後神経痛とよばれ、高齢者に多くみられる。- 受診科目
- 皮膚科
- ペインクリニック
この病気について3人の医師の見解があります。
医師から聞いた
帯状疱疹の対処(治療)方法
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免疫力を低下させない生活習慣で帯状疱疹の発症を予防
帯状疱疹は、人がもともと持っている水痘ウイルスが原因で発症します。小さい頃は、水疱瘡として発症する方が多いでしょう。この水痘ウイルスは、身体のどこに潜んでいるか分かりません。帯状疱疹は、ご高齢の方が罹る病気だと思われがちですが、若い方でもよく発症します。発症のきっかけとなるのは、疲労やストレスにより免疫力が低下することです。
症状としては、痛みや赤い発疹、水ぶくれの順で経過しますが、その逆の流れで症状が出現することもあります。湿疹がない場合もあり、診断が難しい病気でもあります。できるかぎり痛みの段階で気付いて治療を開始することが大切ですが、ただの頭痛だと間違えることもあるでしょう。発症部位は、神経の走行に沿っており、目も胸も足も帯状疱疹になります。
現在はワクチンが開発されており、50歳以上には「シングリックス」というワクチンが接種できるようになりました。これは接種することで、80~90%の予防効果が期待できます。ご高齢な方ほどこのワクチンを接種していただき、帯状疱疹後神経痛への移行を防ぐことが大切です。この帯状疱疹後神経痛に移行した場合でも、治療が可能です。
まずは、免疫力を低下させない生活として、十分な睡眠と食事、適度な運動を意識することが大切です。そして、十分な休息をとり、ストレスを溜めこまない生活とストレス発散方法を持って生活しましょう。もし、帯状疱疹が発症したと感じた場合は、すぐに病院に行き治療を受けることが重要となります。