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歯科口腔外科

この病気について5人の医師の見解があります。

歯科医師から聞いた
歯根破折の対処(治療)方法

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複雑な要因をしっかり見極める診断こそが重要

笑った時に歯ぐきががばっと見えてしまう症状をガミースマイルと言います。矯正歯科を訪れる患者さんの主訴の中でも非常に多いものです。その原因は多様で複雑ですが、大別するとやわらかい部分とかたい部分とに分けることができます。やわらかい部分というのは、お口周辺の筋肉や歯ぐきの長さ、厚みなどが原因の場合です。例えば歯ぐきが増殖し歯が隠れてしまっているような場合には、歯ぐきを部分的に切除する方法が考えられます。かたい部分というのは、歯の長さや骨の高さが原因と見られるもので、仮に骨の長さが原因と見られるケースでは、骨を手術で短くする方法が考えられます。矯正治療の分野で考えてみますと、例えば、上の前歯が出ている状態では、笑った際に上唇が“降りてこれない”ことがありますので、このケースでは歯を後ろに下げてしまう治療が検討されます。
重要なのは、原因が異なるのに、見当はずれの治療をおこなうとまったく意味がないものになることです。ですので、原因をしっかり見極める鑑別診断が非常に重要になります。ガミースマイルは、歯の位置が問題になることが多いため、矯正治療がお役に立てることは多々あると考えています。

中嶋 亮 院長
銀座矯正歯科
中嶋 亮 院長
中央区/銀座/銀座駅
●矯正歯科 ●歯科口腔外科

原因を追求した上で、審美性と健康のバランスをとることが求められる

ガミースマイルとは、軽く笑っただけでも歯ぐきが大きく見える状態を指します。子どものころは多く見られますが、成長とともに歯ぐきが退縮する「受動的萌出」が起こることで自然に目立たなくなります。しかし、特に女性ではこの受動的萌出が起きにくいことがあり、そのまま大人になっても歯ぐきが見えやすい笑顔のまま残ることがあります。このタイプのガミースマイルは、歯ぐきを少し切開し、骨を整える簡単な処置で改善できます。
一方、上顎骨が長いなど、骨格的な原因の場合は、矯正治療や外科手術が必要となりますが、矯正での改善範囲は限られ、費用や時間の面でも負担が大きいのが実情です。さらに重度のケースでは、顎変形症として骨を切る外科手術が行われることもあります。また、唇の動きが強すぎるタイプでは、ボツリヌス菌注射や唇裏側の手術で可動域を抑える方法もあります。
ガミースマイルの治療は審美的な要素が強く、明確なガイドラインは存在しません。健康を損なわない範囲で、患者さんの希望と適応を慎重に見極めることが大切です。

櫻田 尽 院長
東新宿じん歯科
櫻田 尽 院長
新宿区/新宿/東新宿駅
●歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科
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