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開咬[オープンバイト](カイコウ)の原因

遺伝的要因のほか、指しゃぶりや、舌を前歯にあてる癖などによって生じることが多いとされる。

開咬[オープンバイト](カイコウ)の症状

奥歯はきちんと噛み合っているのに、前歯だけが噛み合わず、常に前歯が開いた状態のこと。常に口が開いているため、口腔内が乾燥し、歯肉炎などの炎症がおこりやすくなる。また、前歯で食べ物を噛むことが困難なため、咀嚼機能に障害がみられる。

開咬[オープンバイト](カイコウ)の治療

矯正歯科治療がおこなわれるほか、程度が重い場合、もしくは顎の骨に原因がある場合などには、形成外科的手術を組み合わせた治療が行われる。
受診科目
矯正歯科

この病気について2人の医師の見解があります。

歯科医師から聞いた
開咬[オープンバイト]の対処(治療)方法

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大切なのは、開咬に到ってしまった原因を診査・診断で見極めること

開咬(オープンバイト)は、上下の歯がうまく噛み合わず、前歯のあたりに隙間が空いた状態を指します。この症状を診るときに、まず大切にしているのは「なぜ開咬になったのか」という原因の見極めです。たとえば、舌を前に出す癖があったり、口呼吸の習慣があったりすると、それが長年かけて歯並びに影響し、開咬につながっていきます。もしその癖が残ったまま矯正治療を行ったとしても、高確率で後戻りしてしまいますので、まずはその癖自体を改善する必要があります。
一方で、遺伝的な要因による開咬であれば、明確な習癖がなければ比較的後戻りしにくい傾向にあります。このように、原因によって治療計画はまったく異なりますので、初期の診査・診断が非常に重要になります。

開咬の矯正は、マウスピース型の矯正装置などで対応できる場合も多く、技術的には決して難しくありません。ただ、問題は治療後です。どれだけ時間や費用をかけて歯を整えても、数年後に元に戻ってしまっては意味がありません。
また、開咬を放置しておくと、前歯が噛み合わない分、奥歯に負担が集中し、奥歯が傷んでしまう原因になります。それが続けば、やがて顎関節にまで影響を及ぼし、痛みや違和感が出てくることもあります。そういった意味でも、開咬の治療には大きなメリットがありますが、やはり後戻りしやすいという点を踏まえて慎重に対応する必要があります。

矯正はゴールではなく、その先の人生にわたって歯を健康に保つための「始まり」だと思っています。100年時代を生きる私たちにとって、今整えた歯と一生付き合っていけるよう、遠回りでも確実な道を選んでいきたいと考えています。

山口 豊 院長
曙橋ファミリー歯科・矯正歯科
山口 豊 院長
新宿区/住吉町/曙橋駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
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