義歯の原因・症状とは?
義歯(ギシ)の概要
義歯=入れ歯のこと。失った歯の機能を補う着脱可能な補綴装置。総入れ歯(全部床義歯)と部分入れ歯(局部床義歯=パーシャルデンチャー)とに区別される。歯肉(口腔粘膜)をおおう部分を「床」と呼び、この部分を保険適応のレジン(プラスチック樹脂)とするか、金属とするかで装着感も費用も大きく変わってくる。このほか、義歯を固定するクラスプのないノンクラスプデンチャーや、義歯の裏面がシリコンでおおわれているコンフォートデンチャーなどがある。
【受診科目】
- 歯科
- 歯科口腔外科
※2人の医師がこの病気について述べています
歯科医師に聞いた
義歯の原因・症状・治療方法
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保険診療と自費診療。選択肢が広がりつつある義歯治療
義歯(入れ歯)は、失ってしまった歯を補う治療法の一つです。何らかの原因で歯を失った場合、そのまま放置しているとほかの歯が動いてしまうなどの悪影響がありますので、患者さんのお口の状態に合った義歯をつくることは非常に大事です。
義歯には保険診療で製作できるもの/自費診療になるものなど、さまざまなタイプがあります。最近では金属製の薄い材料を使用したフィット感に優れた義歯や、口元で目立ちにくいプラスチック製の義歯など選択の幅が広がっています。
義歯は作って終わりではなく日々のメンテナンスがとても大事になりますから、ご自分の歯と義歯の両方を清潔に保つとともに、歯科医院での定期的なチェックを心がけていただくと良いでしょう。
細田歯科医院
細田 哲寛 院長
- 柏市/明原/柏駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
適切に作られた義歯は、快適に使える選択肢の1つ
義歯に対しては、多くの方が「入れ歯は年寄りがするもの」という抵抗感を持たれます。しかし実際には、きちんとした型取りと噛み合わせの調整を行えば、決して不安を感じるようなものではありません。もちろん、自分の歯とまったく同じように噛めるというわけではなく、食事の満足度が100%に戻るとまでは申しませんが、適切に作られた義歯であれば、咀嚼能力の7〜8割ほどを回復することが可能です。義足を使われている方が練習次第で本来の足以上の力を発揮するように、義歯も使い方を覚えればしっかりと機能します。
インプラントを検討する方も増えていますが、費用や体への負担を考えると、まずは義歯から始めるのも良い選択と言えるでしょう。ただし、義歯作りで大切なのは「失った部分だけを見る」のではなく、口全体のバランスを整えることです。たとえば、右下に義歯を入れる場合でも、左側の噛み合わせにズレがあれば全体の調和が崩れ、うまく合わなくなることがあります。対合歯の位置や傾き、咬合平面なども丁寧に整えたうえで製作することが重要です。
義歯は決して“妥協の治療”ではなく、総合的に設計すれば快適に使える治療法のひとつなのです。
井上歯科医院
井上 和英 院長
- 葛飾区/東四つ木/四ツ木駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科