過多月経の原因・症状とは?
過多月経(カタゲッケイ)の原因
子宮筋腫や子宮頸管ポリープ、子宮がんなど、子宮に関わる病気や異常が原因でおこる器質性過多月経と、子宮にこれといった異常がみられないのにおこる機能性過多月経とがある。
過多月経(カタゲッケイ)の症状
月経の持続日数が8日以上続く、もしくは月経の出血量が多い(150mlをこえる)。
過多月経(カタゲッケイ)の治療
器質性過多月経の場合、原因となる病気の治療を優先する。機能性過多月経の場合、ホルモン剤やピル、あるいはプロゲステロンを用いて月経をコントロールする。
【受診科目】
- 婦人科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
過多月経の原因・症状・治療方法
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ひと昔前に比べ、より効率的なコントロールが可能に
経血量が非常に多い病気で、頭痛や動悸、めまい、すぐ疲れる、などの貧血症状が見られます。また、氷が食べたくなる、という方もいらっしゃいますね。原因としては、ホルモンの異常によるものと、器質性と言いますが、子宮筋腫や子宮腺筋症など、子宮自体に病気があって起こるケースがあります。少し前であれば、鉄剤などのお薬による治療、あるいはオムツやベッドにビニールシートを敷くといった対策が取られていました。鉄剤で難しいようなら、手術によって子宮を取り除く、という選択肢しかなかった時代もあったのです。それが現在は、非常に効果的な内服薬が登場したことにより、貧血をコントロールできるようになりました。特に閉経世代の方については、この薬のおかげでコントロールが容易になり、QOL改善の大きな力となっています。
まきレディスクリニック
風本 真希 院長
- 新宿区/高田馬場/高田馬場駅
- 産婦人科 ●婦人科 ●産科
「生理がつらい」を放置せず積極的な受診を心がけてほしい
過多月経とは、生理の際の経血量が非常に多い状態を指します。閉経が近付く40代後半の女性に多くみられ、経血量が多くなるのに伴ってPMS(月経前症候群)や月経痛が悪化することもあります。これは40歳頃から卵巣の機能が低下し、エストロゲンが過剰に生産されることが大きな原因と考えられています。
過多月経を放置すると子宮体がんの発症リスクが高まるため、ご自分の状態を知って適切な治療を受けることが大事です。治療法としては、子宮内膜の増殖を抑制させるミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)の挿入、黄体ホルモンのみを含み血栓症のリスクが少ないピルの服用など複数の選択肢があります。更年期(閉経期)を楽に過ごせる方法はいろいろありますから、つらい症状を1人で抱え込まずに専門家に相談なさることをおすすめします。
自由が丘ちあきレディースクリニック
飯塚 千祥 院長
- 目黒区/自由が丘/自由が丘駅
- 婦人科