子宮頸がんの原因・症状とは?
子宮頸がん(シキュウケイガン)の原因
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で子宮頸部に出来る癌。性行為によって感染する。ウイルスにはさまざまな型があるが、現在では多くのハイリスク型HPVに有効なワクチンが研究開発されている。
子宮頸がん(シキュウケイガン)の症状
子宮頸部・子宮頸管の上皮から発生するがん。不性器出血や性交時の出血をともなう。進行するとおりものに悪臭をともなうようになり、下腹部痛や排尿困難、排便困難などが生じることもある。
子宮頸がん(シキュウケイガン)の治療
進行の度合いによって違ってくる。病気0期(癌が上皮内にある状態)では、子宮頸部の円錐切除術やレーザー蒸散術、高周波療法などをおこなう。Ⅰ期以降では子宮さらにリンパ節を摘出する手術がおこなわれ、Ⅲ期以降のものについては、放射線療法や化学療法、もしくはその両方が並行しておこなわれる。
【受診科目】
- 婦人科
- 産科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
子宮頸がんの原因・症状・治療方法
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子宮頸がんは防げる病気ということを多くの方に共有していただきたい
子宮頸がんの原因がHPVウイルスであることはすでに明らかになっています。HPVウイルスの感染は若い世代に多いものですので、ワクチンがまだ、という方はどうぞ早めに接種いただけたらと思います。ワクチンの接種と併せ、各自治体で実施されている子宮がん検診をしっかり受けていただければ、子宮頸がんで命を落とすようなことはまずないと申してよろしいかと思います。
私が診療をしている江戸川区について言えば、ワクチンの接種率は高くないというのが実際のところです。これはもうずいぶん前のことになりますが、副反応や副作用がマスコミ等で過剰に取り上げられ、それに影響されたままの方が多いということかと思われます。申しあげましたように、防げる病気だからこそ、確実にワクチンや検診をお受けいただければと思います。
葛西産婦人科
三輪 治子 院長
- 江戸川区/東葛西/葛西駅
- 産婦人科 ●産科 ●婦人科
自覚症状がないからこそ、定期的な検診が重要
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。前がん病変(子宮頸部異形成)の段階では自覚症状はありませんが、がんに進行すると不正出血や性交時の出血、おりものの量が増えるなどの症状が現れます。
病状が進行すると入院を伴う手術が必要になりますが、前がん病変の段階で発見できれば、日帰りでの手術が可能なケースもあり、根治が期待できます。HPVワクチンの接種を受けることはもちろん、年に1度の検診を心がけ、早期発見・早期治療につなげましょう。
新宿御苑レディースクリニック
山本 晃人 院長
- 新宿区/新宿/新宿御苑前駅
- 婦人科