不正出血(不正性器出血)の原因・症状とは?

不正出血(不正性器出血)(フセイシュッケツ)の原因

何らかの病気やホルモンの異常などにより、月経以外に性器からの出血を認める場合を指す。排卵期に生じる中間期出血など病気とは言えないものがある一方、時に重大な病気の前兆として出血がみられることもある。妊娠中の不正出血は、流産、異所性妊娠、切迫早産の可能性も考えられる。

不正出血(不正性器出血)(フセイシュッケツ)の症状

血液が赤色の場合は新しい出血、茶色い場合は古い出血だと判断できる。出血がごく少量の場合は、黄色っぽく見えることもある。

不正出血(不正性器出血)(フセイシュッケツ)の治療

治療法は病気の種類や重症度によって異なる。原因がホルモンバランスの乱れによるものであれば、生活習慣を整えるなど経過観察となる場合も多いが、多量の出血で貧血などを伴う場合はホルモン剤が処方されることもある。

【受診科目】

  • 婦人科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
不正出血(不正性器出血)の原因・症状・治療方法

2件中 1 ~2 件を表示

高齢女性の不正出血への対応が訪問診療の現場で求められている

訪問診療の現場では、高齢女性の不正出血の対処に苦慮されている先生が少なくないと聞きます。
不正出血があった場合、まず念頭に置かなければならないのが、子宮体がんや子宮頸がんなど、悪性腫瘍のリスクです。検査が必要となりますが、例えば、寝たきりで動くことのできない高齢の女性をクリニックまで運び、経膣エコーを実施するのは難しいものがあります。当クリニックの場合、ベッドサイドで細胞の検査をさせていただいていますが、現実的にはそれが最善の手段ということになってくるでしょう。
不正出血の原因で頻度の多いものとしては、萎縮性膣炎があります。端的に言えば、ホルモンが少なくなり、それによって膣が炎症を起こし、出血が起きるものです。萎縮性膣炎については、様子を見ても問題はなく、症状によってホルモンのお薬を使っていくことになります。
高齢女性の場合、仮に癌が見つかっても、どこまで治療ができるか、という現実的な問題もあります。手術による治療が難しい方もおられますので、そもそもどこまで検査をするのか、ということも患者さん、そしてご家族との相談が必須となります。

山本 高生 院長

文京根津クリニック あだち

山本 高生 院長

  • 足立区/江北/江北駅
  • 内科 ●老年内科 ●産婦人科

不正性器出血は放置せず、早めの受診を心がけてほしいです

月経の時期ではないのに性器から出血がみられる不正性器出血は、子宮・卵巣・腟などに何らかの病気がある「器質性出血」、ホルモンの異常による「機能性出血」の大きく2つがあります。

不正性器出血の原因を正しく見極めるには、検査を行う必要があります。検査によって腟炎などが見つかればお薬を使って治療を行い、ホルモンの異常によって不正性器出血が生じているなら、ホルモンを整える治療が行われます。

不正性器出血で特にご注意いただきたいのは、閉経後の不正性器出血です。不正性器出血の裏にはがんなどの重大な病気が隠れていることもあります。「大丈夫」などと思わずに、何らかの異変を感じたときには早めの受診をおすすめします。

飯塚 奈緒 院長

なおレディースクリニック

飯塚 奈緒 院長

  • 文京区/小石川/後楽園駅
  • 産婦人科 ●美容皮膚科 ●婦人科
1 PAGE  11 1