築地サイトウクリニック
中央区/築地/築地駅
- 精神科
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齋藤 英二 院長への独自インタビュー
精神医療の過疎地帯に開業を決意。
医者だった父の影響を受けてこの道に進むことにしました。高校生の頃は文学部に進んであれやこれやと考えていたこともあったのですが、医者で小説家ですとか、医者で画家という人も珍しくありませんし、夢は後にとっておこうと考えました(笑)。
そうして医学部に進んだのち、段々と精神のあり方というものに興味を持つようになりました。私は内科医だった父の影響もあり最後の最後まで内科にも興味を引かれていたのですが、当時の精神科の助教授に勧めていただき、今に至ったという次第です。先生曰く、「2年やってみて、合わないのだったら変えても良いじゃない」と誘っていただき、以来40年、この科にすべてを注いできたということになります。
後悔はまったくしていません。この科を選んだことで、父とは違う世界が開けたのは間違いないことですし、多くの先輩方や友人達と知り合うことも出来、なかなかない経験をさせてもらっていると思っています。
日比谷線「築地駅」と有楽町線「新富町駅」の2駅を利用できるこの地で『築地サイトウクリニック』で心療内科・精神科を標榜し診療を始めたのは1994年のこと。当時、中央区は都心部でありながら精神医療の過疎地帯でありました。精神医療を診れる外来も、聖路加国際病院と京橋のほうに1つのみ。私はその頃から中央区保健所の精神保健相談を務めさせていただいており、悩みを抱えたたくさんの方々がいらっしゃることがわかっていました。ゆえに、「この近くでやってみよう」となり、今の場所に落ち着いたのです。
時代と共に変貌する精神疾患に細やかに対応。
開院当初は、統合失調症や躁うつ病、あるいはパニック障害、ノイローゼ、強迫神経症など、典型的な精神疾患がほとんどでしたが、近年になってストレス性のうつ病が急増してきています。私がここに診療所を構えるまで、中央区には診療所が1つだけと言いましたけども、それが今や50を数えるまでになっています。それはつまり、それだけ多くの方が何らかの異変を感じておられるということになります。
ここ数年、段々と減ってはきているものの、依然として自殺者数が多い状態は続いています。そのうち半分以上の方がうつ等の精神疾患を因としていると見られ、国においても治療の大きな柱の1つとなっています。
医学用語ではありませんが、最近では新型うつ病と呼ばれるものが目立つようになってきました。これは、仕事の場面において非常に苦痛を覚える一方、一旦プライベートになると活動性が認められるというものです。精神疾患はその時代、その人により、一律ではなく形の変わるものだということを表しているのでしょうね。