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大島 一成 院長

KAZUNARI OSHIMA

困難な時代を生きる同時代人として、あらゆる世代の方々の悩みや要望に開かれたクリニックでありたい

東京医科歯科大学(現:東京科学大学)医学部卒業後、同大学精神医学教室に在籍。フランス政府給費生としてフランス・パリ地区エスキロール病院、サンタンヌ病院、ピティエ・サルペトリエール病院小児思春期施設にて外国人医師として臨床研修を行う。帰国後は東京医科歯科大学医学部付属病院精神科で病棟医長・デイケア責任者を務める。東京福祉大学社会福祉学部教授、同大学社会福祉学研究科長補佐、同大学保健管理センター所長として学生のメンタルヘルスの相談を行う。2024年12月に『おおしまメンタルヘルスクリニック飯田橋』を開院(JR「飯田橋駅」西口より徒歩3分)。

大島 一成 院長

大島 一成 院長

おおしまメンタルヘルスクリニック飯田橋

  • ●心療内科
  • ●精神科

なるべくして精神科の道に

大島 一成 院長

精神科以外は考えられなかったというのが本当のところですね。研修医時代に多くの患者様や先達のドクターとの出会いがあり、だんだんとこの分野に身を投じることに気持ちが固まっていったのです。
母校である東京医科歯科大学(現:東京科学大学)の精神医学教室で修養を積んだ後、フランス政府給費生として3つほどの病院に在籍し、外国人医師として臨床研修を経験しました。あちらでは子どもの精神医療が盛んで、発達障害やADHDなどを抱えたお子さんの教育を含めたチームでのケアやお母さまのお悩みに寄り添うということに専門的に関わっていました。その後、日本に帰国してからは母校に戻り病棟医長、臨床教授を務め、研修医や専攻医を臨床の現場で指導することに長年携わってきました。現在は東京福祉大学社会福祉学部の教授を務め、学生のメンタルヘルスに従事しています。
そして2024年12月、『おおしまメンタルヘルスクリニック飯田橋』を開院いたしました。この界隈は学生時代から長く過ごしてきた場所であり、私にとって馴染みのある地域です。縁あってこの地で開院を迎えられたことを非常に光栄に思っています。

複雑な現代社会に生きる人々のメンタルヘルスを広く支えていく

大島 一成 院長

開院してからまだ日が浅いのですが、地域の方だけでなく学生の方やお勤めの方の来院が多いように見受けられます。大学の保健管理センター時代は学生や職員のメンタルヘルスを専門に担当してきました。複雑な現代社会で働く方や勉強をされている方で調子を崩してしまった方を広く支えていきたいと考えています。

不調があればゆっくりと休み、お薬を処方していく。それはスタンダードな方法ですが、言い方を変えれば紋切り型と言えるかもしれません。本当に回復していくためには、どういう状況を通り抜け、どう辛くなっていったかを理解し、その方を取り巻く環境に目を向けることが大切です。うつ病を例にあげましょう。うつ病と一口で申しましても、適応障害レベルから双極性障害のうつなどその病態は様々であり、家庭環境や性格、あるいは発達障害を抱えているといったように、うつ病プラスアルファの要素があります。また、休養により、今置かれている環境から遠ざかれば一時よくなりますが、お休みの期間が長くなれば職場への復帰のハードルは高くなります。一方、環境の変化や職場での配慮でよくなることもあります。うつを経験し以前とは違うけれども仕事を再開したい気持ち、また生活への満足が得られることが重要で、ご本人の力が発揮できること考えて診療に臨んでおります。

チーム医療の考え方をクリニックでも生かしていく

大島 一成 院長

日本においてもチーム医療、あるいは多職種連携が普及しましたが、当時はドクター中心のチーム医療が一般的でした。フランス留学時に経験したことですが、彼の地では医師だけではなく、臨床心理士やソーシャルワーカー、あるいは学校の先生など、関わる多くの人ミューティングで意見を述べ合うことが日常でした。あらゆる職種の人が専門家として議論をすることが、患者様にとってプラスに働いていくことを目の当たりにしたのです。帰国後、私は東京医科歯科大学で、臨床心理士の方々とともにグループセラピーをスタートしました。薬物療法だけでは改善が難しい難治性のうつ病の方を対象としたもので、この試みは大きな成果をあげました。人員も必要なことですから、クリニックにおいて、それをそのままおこなうことは難しいでしょう。しかし、その考えや経験をもとに、様々な側面から患者様の問題を多角的に捉え、改善に向かっていくことは十分に可能と考えています。

多文化的な背景を尊重し、英語、フランス語での診療にも対応

当院では日本語が母国語ではない方に向け、英語、フランス語での診療をおこなっていますが、通訳の方がいらっしゃれば多様な言語や文化的背景を持つ方にも対応したいと考えております。様々なルーツを持ち、言葉も文化もまったく異なる日本に来て苦労されている外国人の方は非常に多くおられます。その方々に向けてのメンタルヘルスにも尽力したいのです。
私は日本とフランスの医学の交流を図ることを目的とした日仏医学会の事務局長を務めており、多文化間精神医学会の評議員も担当しております。縁に恵まれ、これまで様々なルーツを持つ方々に大変お世話になってきましたし、そのご恩をこの地で少しずつであってもお返ししていければと考えています。

これから受診される患者様へ

この困難な時代を生きる同時代人として、お互いを理解し合いながら、患者様が回復していく力を引き出せるお手伝いをしたいと思っています。学生の方やお勤めをされている方はもちろんのこと、お子さまやご高齢の方、様々な状況に置かれ、困難を感じている方が多数おられます。その方々に寄り添い、一緒に解決出来るよう努めてまいりますので、どんなことでもどうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2024年12月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

大島 一成 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:東京医科歯科大学(現:東京科学大学)
  • 趣味・特技:映画鑑賞/フランス語
  • 好きな映画:「国が国として成り立つピークを迎える以前に作られた映画が好きですね」
  • 好きな観光地:「観たことのない街を散策」
  • 好きな言葉・座右の銘:「……とは自由を求める病である」

大島 一成 院長から聞いた
『切迫早産』

無理は禁物だが、それ以前に環境を整えることが大切

ひと昔前は「動き過ぎ」や「歩き過ぎ」が切迫早産の原因だと言われていました。もちろんその側面はあるのですが、最も大きな要因は子宮の出口である子宮頸管の炎症と考えられています。妊娠中は免疫力が一時的に低下し、感染しやすくなるため、頸管炎を引き起こすことがあります。この炎症が進行すると、羊膜まで広がり、最悪の場合、破水や早産に至るリスクが高まります。膣炎を予防するには、規則正しい生活が大切とされており、膣内の環境を整えることが必要です。
さらに歯周病も切迫早産と関連があることがわかっています。妊娠中はホルモンの変動により歯周病のリスクが高まり、歯周病による炎症が体内に広がることで、子宮収縮や羊膜に影響を与え、早産のリスクを高める可能性があります。また、口腔内には多くの細菌が存在しており、口腔衛生が全身の健康に影響を与えることが知られています。そのため、妊娠中は口腔ケアや定期的な歯科検診が特に重要です。産婦人科医も歯科医と連携して管理することが大切と考えています。無理をせずに安心して過ごせる環境を整えることが、母子ともに健康な妊娠生活を送るための第一歩です。

グラフで見る『大島 一成 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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