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上野 俊昭 院長

TOSHIAKI UENO

脳神経専門のかかりつけ医として頭痛やめまい、脳卒中の予防・再発予防、生活習慣病などを診る。MRI検査も可

東京大学医学部卒業後、大学病院や基幹病院を中心に30年余り、脳神経外科を専門に経験を重ねる。カリフォルニア大学サンディエゴ校アシスタントプロフェッサー、帝京大学医学部脳神経外科准教授、国際医療福祉大学三田病院教授、東京都健康長寿医療センター部長などを経て、2023年3月『 うえのとしあき脳神経クリニック板橋』を開院。日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、医学博士

上野 俊昭 院長

上野 俊昭 院長

うえのとしあき脳神経クリニック板橋

板橋区/板橋/板橋区役所前駅

  • ●脳神経外科
  • ●脳神経内科
  • ●放射線科

親の脳梗塞をきっかけに脳神経外科医の道へ

上野 俊昭 院長

小さいころから星や宇宙に関することに興味があり、中学・高校時代は物理・数学が得意で宇宙物理学者になりたいと思っていたころもありました。未知の領域の多い医学にも興味はありましたので、家族や身内に医師がいたわけではありませんが、大学の進路は医学部を選びました。脳神経外科医の道へ進むことになったきっかけは、医学部4年生の時に父親が脳梗塞になって地元の脳神経外科病院で受けたバイパス手術に立ち会ったことかなと思います。あとで聞いてみると脳梗塞の予兆ともいうべき症状があったようでしたが、医学を学んでいた学生として何の役にも立たず、父親の脳卒中を予防することができなかったという後悔の気持ちが今もあります。1989年に東京大学医学部を卒業後、大学病院・基幹病院を中心に30年余り、脳神経外科医として脳や神経に関わる診療・手術を行ってきました。脳神経外科専門医を取得後は、偶然にもNASA(米航空宇宙局)の研究室で宇宙医学(テーマは無重力での頭蓋内圧)の研究に従事することができました。小さいころの夢の世界と少し関われたことは嬉しかったです。帰国後は脳卒中に対するカテーテル治療を日本の第一人者のもとで修行する機会を得ることができました。カテーテル治療の道具が未熟な時代から現在の成熟した段階まで、医療技術が進歩していく過程を経験できたのは医療人としてとても貴重なことと思います。現在は、「脳卒中治療はカテーテル手術なしでは成り立たない」と誰もが考えている時代になりました。帝京大学病院、国際医療福祉大学三田病院、東京都健康長寿医療センターなどで多数のカテーテル治療に関わってきましたが、基幹病院での急性期治療は若手の医師達にバトンタッチして、2023年3月「うえのとしあき脳神経クリニック板橋」を開院いたしました。
板橋区役所前に開院した理由は、これまで板橋区で20年あまり勤務してきたこともありますし、この地域には脳卒中に関しての救急医療機関はたくさんあるのですが、かかりつけ医として脳神経を専門にしているクリニックがほとんどないことがとても気になっていました。これからは、脳神経を専門とした「かかりつけ医」として、脳卒中にならないための健康づくり、脳卒中になってしまったあとの再発予防のための健康管理、さらに頭痛・しびれ・めまい・物忘れなどの症状で不安を抱えている患者さんの診療の中心にすえて、みなさんがいつでも頭やからだについての不安を気軽に相談できるクリニックにしていきたいと思っています。

頭だけでなく生活習慣病までを含めて脳神経外科をかかりつけ医に

上野 俊昭 院長

脳神経外科というと手術だけしている印象をお持ちかもしれません。たしかに海外では特殊技能者という位置づけで手術に特化している傾向があるのですが、日本の脳神経外科医は手術ばかりではなく全身を幅広く診ることを求められています。そのため、頭に関することだけでなく生活習慣病など内科的なことも診療しているのです。私はこれまで脳卒中を主として脳神経外科診療に関わってきましたが、脳血管疾患の原因の多くは「動脈硬化」です。動脈硬化を引き起こすのは高血圧や糖尿病などの「生活習慣病」ですから、必然的にわれわれ脳神経外科医は生活習慣病の診療経験が豊富で、かつ予防の重要性も熟知しています。頭だけでなくからだ全体の諸問題について気軽に相談できる「かかりつけ医」としてぜひ当院をお選びください。
日頃の診療では「問診と診察をしっかり行うこと」を心がけています。当院では最新のMRIを導入していますので診断能力は高いクリニックと自負しておりますが、画像診断にこだわり過ぎることなく、患者さんが何を求めているのか訴えをよく聞いて、患者さんに何が一番大事なのかを見つけて対応するよう心がけています。脳神経のプライマリケア医として、当クリニックで初期診断は完結させて、手術や入院の必要があれば連携する医療機関を御紹介しています。

映像と音楽が流れるMRIでお子さんや閉所恐怖症の方も受けやすい

上野 俊昭 院長

頭に関する悩みや不安を抱えて来院された患者さんに迅速で正確な診断と治療を提供するために、最新のMRⅠを導入しました。MRI検査の経験がある方の中には、MRI特有の動作音や閉塞感を苦手に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのため動作音を軽減して、閉塞感と圧迫感を最小限に抑えた「映像と音楽が流れるMRI」システムを導入しています。検査前にタッチパネルからお選びいただいた映像と音楽をMRI撮影中に鑑賞するので、筒の中に入るという感覚ではなく、目の前に広がる映像の世界を見ながら、実は気づかないうちに筒の中に入っているという状況での検査になります。また、検査中におよその残り時間を随時確認していただけるようになっており、こちらの機能も患者さんに大変好評です。閉所恐怖症などで心配な方は、ご相談いただければ事前にMRIの見学をしてから検査日時のご案内も可能です。

脳卒中の予防・再発予防のための健康管理を

当クリニックでは「脳神経を専門としたかかりつけ医」として、患者さんが気軽に相談できて、いつも頼りにしていただけるように心がけています。さらに基本理念として「健康長寿社会への貢献」を掲げており、高齢者から若者まですべての人が元気に活躍し続けられる社会の実現に役立つことを目標としています。この目標を達成するためには、いったん発症してしまうと要介護となるリスクの高い脳卒中を予防することがきわめて重要です。そのため、脳卒中にならないための健康づくり、脳卒中の再発予防における健康管理にも注力しています。脳卒中になって入院して、退院したら治療が終わりというわけではありません。退院して自宅へ戻った後も継続して再発予防に努めていく必要があります。当クリニックでは退院後の患者さんたちのケアにも力を入れていきたいと考えています。その他には、物忘れがあり認知症ではないかと心配されている方も多いので、MRI検査も含めてしっかりとした診断を行います。
あらゆる脳の病気に関して、これまでの経験を活かして全力で患者さんの健康寿命を延ばしていくお手伝いをしていきます。

これから受診される患者さんへ

『うえのとしあき脳神経クリニック板橋』は都営三田線「板橋区役所前駅」から徒歩0分ととてもアクセスがよいところにあります。頭痛、片頭痛の方が多く来院されるので、照明・内装は落ち着いた雰囲気の色合いにしています。さらに患者さんの付き添いで一緒に来院される方への配慮として、リラックスしてお待ちいただけるよう、スタッフ一同心がけています。

脳神経外科というとこれまで受診したことがない方もいらっしゃると思いますが、当クリニックでは、頭痛やしびれ、めまいなど日常生活でよく経験する症状を診ています。大半は深刻な病状ではないかもしれませんが、中には重大な病気が隠れていることもあります。気軽にかかれる脳神経クリニックを目指していますので、心配なことがあればいつでもすぐに受診していただきますようお願いいたします。


※上記記事は2023年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

上野 俊昭 院長 MEMO

  • 出身地:浜松市
  • 趣味&特技:テニス、ゴルフ、囲碁
  • 好きな作家:藤沢周平
  • 好きな音楽:スムースジャズ

上野 俊昭 院長から聞いた
『未破裂脳動脈瘤』

世界的に統計でみると日本人は『動脈瘤』が多い人種である

未破裂脳動脈瘤とは脳の動脈にできたコブ(脳動脈瘤)で、破裂していない状態のものを指します。
脳動脈瘤が形成される原因は、まだ解明されていないことが多いのですが、高血圧・喫煙・加齢などの後天的な要因や人種・家系的な体質といった生まれつきの要因が組み合わさって影響していると考えられています。
コブの形状には、紡錘状、嚢状、解離性といくつかありますが、コブの壁は弱いので少しずつコブが膨らみ、限界がくると破裂して死亡率の高い「くも膜下出血」を引き起こします。
日本人は世界的な疫学統計でみると、脳動脈瘤の発生が多い人種です。小さいものを含めれば日本人の中高年の4-5%くらいは脳動脈瘤を持っていると言われていて、欧米人と比べて数倍の差があります。昔は破裂してくも膜下出血になってはじめて気づく病気でしたが、現在はMRIが普及したおかげで頭痛やめまいで精査した際に、偶然発見されることが増えてきています。
脳動脈瘤が発見されたからと言ってすぐに破裂するわけではありません。平均すると年間破裂率は1%くらいと考えられています。大きい動脈瘤の破裂率は高く、小さい動脈瘤の破裂率は低い傾向にあります。破裂率が高いと考えられる場合には、破裂を予防する治療をお勧めすることになります。治療による合併症(脳梗塞や術中破裂など)の可能性は低いのですがゼロではありませんから、破裂率が低い動脈瘤であれば、経過を観察していくのが最適な場合も多いです。脳動脈瘤が発見されたからと言ってパニックになる必要はありません。ぜひご相談ください。

グラフで見る『上野 俊昭 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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