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飯野 晃 院長

Iino Akira

アレルギーの専門家によるガイドラインに基づいた診療を実践。患者さんに寄り添いながらきめ細やかなサポートを

東京慈恵会医科大学を卒業後、アレルギー疾患を中心に研鑽を積む。現在の国立成育医療研究センターにて臨床・研究に従事するほか、研究員として米・FDAにも在籍。豊富な知識と経験を踏まえて『青山アレルギークリニック』を開設。

飯野 晃 院長

飯野 晃 院長

青山アレルギークリニック

  • ●アレルギー科
  • ●小児科

大いなる可能性を信じて、アレルギー疾患の研究・臨床に従事

飯野 晃 院長

医師という職業を意識したのは高校生の頃だったでしょうか。なぜ人間は病気になるのか、病気をどのように治療するのか……そうしたことに興味を抱いたのがきっかけでした。取り立てて何かドラマチックなエピソードがあるわけではないですが、医学の発展や進化に関わりたいという気持ちから医学部への進学を決めました。
東京慈恵会医科大学を卒業後、自分の専門にアレルギーの分野を選んだことも、治療法が確立されるプロセスに携わりたいと考えたからです。当時のアレルギー疾患は今よりもっと多くの謎が残されていて、医師たちは治療薬の選択肢が少ないなか、手探りのような状態で治療をしていました。つまりアレルギーは「これから発展する分野」だと考えられたため、私はアレルギー治療に大きな可能性を感じて研究や臨床(診療)に取り組むことを決めました。

アレルギーの専門家が複数在籍し、ガイドラインに基づいた診療を行う

飯野 晃 院長

現在の国立成育医療研究センターや東京都立小児総合医療センター、さらにアメリカのFDA(米国食品医薬品局)などに在籍する中では、アレルギー診療の土台づくりにも携わりました。十数年かけて疫学調査を行い、アレルギー診療の基礎となるガイドラインを作成し、日本全国どのエリアでも標準的な医療を受けられるようにする「均てん化」に向けた法整備にも尽力しました。そうして東京都の仕事を退いた後、これまでの自分の仕事を確認・実践しようと栃木県にクリニックを開き、キャリアの集大成のつもりで開設したのが『青山アレルギークリニック』です。
当院では、私と同じく日本のアレルギー分野を牽引してきた小田嶋博医師と増田敬医師の協力のもと、複数の専門医が連携してガイドラインに沿った標準的な治療を行っています。また、アレルギーに関する専門的な知識を持つ看護師(小児アレルギーエデュケーター)が在籍しているため、治療を進めるうえで欠かせないきめ細やかなアドバイスができることも特徴です。医師の中には小児を専門にする医師や女性医師もおり、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い症状に対応しています。

一人ひとりに適した治療を提案し、アレルギー症状をコントロール

飯野 晃 院長

ひと口にアレルギーといっても、喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどさまざまな種類があります。患者さんの中には「もう治らない」「症状が出るのは仕方ない」と考える方も少なくないようですが、医学が大きく進歩した今、アレルギーの多くは「治せる」「止められる」病気になっています。たとえば喘息の発作は鎮めることができますし、アトピー性皮膚炎はかゆみを抑えて外見をきれいに保つことが可能です。またアレルギーのある食品も我慢せずに、適量を召し上がっていただくことができるでしょう。
アレルギー症状に悩む患者さんの中には、きちんと診断がついていないために適切な治療を受けられずにいる方も少なくないようです。当院では血液検査や食物経口負荷試験などを実施して適切な診断をつけ、患者さん一人ひとりに適した治療法をご提案しています。適切な診断とガイドラインに沿った標準的な治療によって、つらい症状に苦しむ患者さんを救うことができるかどうか……。自分が医師として積み上げてきたものが本当に患者さんの役に立つものなのか、今まさにこのクリニックで検証しているところです。

アレルギーのプロフェッショナルが連携し、きめ細やかなサポートを

私は医師になってからこれまで長くアレルギーの研究や診療を行い、診療を行う際のベースとなるガイドラインを作ったり、均てん化に向けた法整備に携わったりしました。また、当院に在籍する看護師が持つ「小児アレルギーエデュケーター」という制度も私が関わってつくり上げたものです。これは治療を行ううえで主役となる患者さんに向け、アレルギーに関する豊富な知識を備えた医療従事者が指導を行うもので、きめ細やかなアドバイスにより適切な治療効果が得られるものと期待されます。
私たち医師は適切な検査のもとに診断をつけ、診療ガイドラインに沿った治療を行います。それぞれの患者さんに適した治療薬を選択し、一人ひとりに合った用法・容量で使用していただくわけですが、患者さんに正しくお使いいただけない場合は、思うような治療効果が得られません。一方で医師が薬の使用方法をレクチャーするのに何十分もの時間を費やすことは難しいため、専門的な知識を持ったスタッフが動画や写真などを使い、目で見て分かりやすい形でご説明しているのです。たとえば慢性疾患などは、いったん症状が落ち着いても一定期間お薬の使用を続けていただく必要があるため、そういった部分も丁寧にご説明して患者さんの理解と納得のもとに治療を進めるようにしています。

これから受診される患者さんへ

『青山アレルギークリニック』は「外苑前駅」や「青山一丁目駅」など複数の路線でアクセスしていただけます。
アレルギーの症状は喘息発作の苦しみやアトピー性皮膚炎のかゆみなど多岐にわたります。適切な診断がなされていなかったり、お薬を正しく使えていなかったりして「なかなか良くならない」とお悩みの方も少なくないでしょう。しかし、アレルギーの多くは完治またはコントロール可能なことがほとんどです。実際に患者さんの中には適切な治療法に巡り合えたおかげで「人生が変わった」と言ってくださる方も少なくありません。ですからどうか諦めずに、たとえささいなお悩みもご相談いただきたいと思います。

※上記記事は2023年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

飯野 晃 院長 MEMO

  • 出身地:東京都港区
  • 趣味・特技:スキー
  • 好きな映画:『スターウォーズ』
  • 好きな音楽やアーティスト:松任谷由実
  • 好きな場所・観光地:沖縄

飯野 晃 院長から聞いた
『ギラン・バレー症候群』

手足のしびれを感じたら、早めに医療機関を受診してほしい

ギランバレー症候群は、本来は外敵から自分の体を守る自己免疫システムの異常によって、脳からの電気信号を筋肉に伝える運動神経(末梢神経)に障害を及ぼす病気です。はじめは手足にしびれが生じ、徐々に全身へと麻痺が広がっていくことが一般的です。

原因の一つとされているのが、カンピロバクターなどの細菌に感染して食中毒を起こすことです。体内に侵入した細菌を排除しようとして作られる「抗体」が誤って末梢神経に作用してしまい、ギランバレー症候群を引き起こすのだと考えられています。

ギランバレー症候群の治療には、血液中の成分(血漿)を正常なものに置き換える「血漿交換療法」のほかに、誤ったはたらきをする免疫を血液中から取り除く「免疫吸着療法」などがあります。また、正常な抗体と同様のはたらきをする「免疫グロブリン」を大量に投与(点滴)することにより、免疫反応を抑えて症状を軽減させる治療法が選択されることもあります。ギランバレー症候群には明確な予防法がないため、少しでも体の異変を感じたら早期に医療機関を受診することをおすすめします。

グラフで見る『飯野 晃 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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