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廣田 智也 院長

TOMOYA HIROTA

患者さんとご家族、家庭環境にまで配慮をしたオーダーメイド医療を。看護師が多数在籍する訪問診療クリニック

日本大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院の整形外科に入局。その後、複数の関連病院に勤めて研鑽を積んだのち、訪問診療を専門に行う『ファミリークリニック荒川』の院長を務めて現在に至る。

廣田 智也 院長

廣田 智也 院長

ファミリークリニック荒川

北区/田端新町/田端駅

  • ●訪問診療

入院した時の担当医に憧れて医師を目指す

廣田 智也 院長

病気知らずであったのですが、中学1年生の時に胃腸炎になり、1週間ほど入院しました。初めての入院で不安の中、笑顔で話しかけてくれる担当医の存在がすごく心強く、医者って格好良いなと思ったのをきっかけに医師を目指しました。整形外科に進んだ理由はスポーツが好きだったことや、患者さんの回復がわかりやすいことに魅力を感じたからです。例えば足が痛くて歩けなかった方も手術をして、痛みが消えて元気に歩いたりスポーツができ、治ったことを実感できるところがいいですね。

後期研修として東京女子医科大学病院の整形外科に入って、その後は複数の関連病院に勤めていました。しかし、家庭の事情で辞める際に、医局時代からの先輩である西田先生に相談したところ、当クリニックへのお誘いを頂き、『ファミリークリニック』で勤務することになりました。もともと経営や経済分野、数字的なものや加算などにも興味があり、院長になれば勉強できると思い管理職を希望していました。そして、荒川院開業のタイミングで院長を務めています。

これまで大学病院に所属し、多数の地域中核病院に勤めてみて、在宅医療について知っている先生は少なく、医局をみていると実際にどのような診療をしているのかがわかっている先生は多くありません。遠い存在であった在宅医療に触れるきっかけになったのは、理事長でもある西田先生との出会いです。実際に私の家族も在宅医療にお世話になっていて、必要性を強く感じています。

若いスタッフが多く、フットワークの軽さや熱量の高さが特徴

廣田 智也 院長

医療法人修志会には、「ファミリークリニック荒川」「ファミリークリニック越谷」「ファミリークリニック草加」「ファミリークリニック春日部」「ファミリークリニック新小岩」の5院があり、非常勤を含めて約30人の医師が在籍しています。グループ全体の特徴としては、ご家族や患者さんに寄り添うタイプの先生が多く、勉強熱心な若い医者が多数在籍していることです。何かお困りなことがあればすぐに行ってあげよう、まずは診にいってあげようという姿勢でフットワークの軽い先生が多いことも挙げられます。

各グループ院で行う訪問診療の他に、「訪問看護ステーション」「訪問マッサージ院」といった医療介護事業も一緒に提供できることが強みです。看護師、セラピスト、マッサージ師などのスタッフは約20人在籍しています。

当グループ全スタッフが大事にしていることは、「しっかり話を聞き、患者様、ご家族様目線の診療を行うこと」「ニーズに対して、できない理由を探すのではなくできる理由を探すこと」「常に最新の知識、技術を修得できるよう努力すること」です。特にしっかりと話を聞くことについては、相手が何を望んでいるのか、何を望んでいないのか?きちんと見極めること。それらは一人ひとり全て異なります。医療・介護には正解がない話なので患者さんやご家族の様々な思い、考え方、求めていること、どのような人生を過ごしたいか?など望んでいることをしっかりと聞いて、『心のこもったオーダーメイドの在宅医療をお届けする』をモットーに、満足のいく医療・介護を提供できるように努めています。

『ファミリークリニック荒川』の特徴

廣田 智也 院長

『ファミリークリニック荒川』の特徴は、看護師が多数在籍しているので、訪問診療に看護師が必ず同行していることです。医者以外に医療知識のある看護師がいることで、ご家族やケアマネージャーさんとのコミュニケーションが円滑にすすみます。また看護経験もあるのでご家族や患者さんに寄り添うことに慣れています。さらに「胃ろう交換」ができることも大きな特徴です。胃ろう交換のニーズが高まっているので、今後は他グループ院でも増えていくかもしれません。

やはり在宅診療は、介護者の負担を減らしたり、患者さん本人の負担を軽減できるので有用性を感じています。外来は患者さんが歩けることや介助者がいてこそ通院できますが、介護をする側も通院に付き添うために時間をとる必要があるでしょう。ご自身の生活もあるので、介助者の方にも負担が大きくなるケースがあります。また具合が悪くて寝たきりになったときには、外来に行けなくなります。さらに最近はご自宅で最期を迎えたいという方も増えて、在宅医療のニーズが高まっております。当院は患者さんの家庭環境や家族関係を考慮して、人間としての付き合いをしながら医療の根本に向き合うことに在宅医療のやり甲斐を感じ、診療を行っております。


サポートするご家族に負担をかけない方法をご提案

在宅医療の現場を通して「介護をするご家族への配慮」が重要だと考えます。というのも、これまでは患者さんの体を良くすること、患者さんのことだけを考えるのが医療のメインだと思っていました。しかしご家族が介護できなくなると立ち行かなくなってしまうことから、一緒に寄り添っているご家族にも目を向ける必要があるのだと気づきました。さらに一人の患者さんを診るには、ケアマネジャー(介護支援専門員)さんなど目に見えない人たちが多く関わって支えているのだと、実際に勤務してからわかりました。

やはり、介護をサポートしているご家族にとって支障がない程度に、融通の利く方法を提案することが大切です。たとえば、薬を飲ませるときに管理するのはご家族になるため、服用のしやすさを考えます。朝でも夜でも服用可能な薬であれば、ご家族がいらっしゃる朝なら取りやすく、夜だと帰宅が遅くて困るケースもあるため、朝に内服するように処方しております。介助するご家族がサポートしやすいように家族構成やライフスタイルを考慮して、あまり負担をかけない治療を心がけています。

これから受診される患者さんへ

心のこもったオーダーメイド医療を理念にしているので、患者さんファーストであることを前提に、ご家族やケアマネジャーさんに寄り添った、家庭環境にも配慮したオーダーメイド医療、地域密着型の医療を提供していくことを心がけています。病院に電話するのはハードルが高く、気を遣ってためらう方が多いと思うのですが、どうぞお気楽にお電話して頂き、何でもご相談ください。ストレスなく円滑に介入させていただきます。

※この記事は2022年11月に取材したものです。

廣田 智也 院長 MEMO

整形外科専門医

  • 出身地:北海道
  • 趣味&特技:旅行・スノボ
  • 好きな映画:SF、アクション
  • 好きな言葉 座右の銘:石の上にも三年
  • 好きな場所・観光地:京都、沖縄、スペイン
  • 出身大学:日本大学

廣田 智也 院長から聞いた
『五十肩[肩関節周囲炎]』

『五十肩』の症状や治し方は?

40代〜50代の間が発症しやすい年齢のピークであることから「五十肩」(肩関節周囲炎)といわれます。原因は肩関節まわりの筋肉や関節包という膜が硬くなるため、動きが制限されて痛みがでます。そのため上にあるものや近くにあるものが取れなくなり、お困りになることが多くあります。50歳だから五十肩といわれるわけでなく、30歳であろうと70歳であろうと五十肩といい、よく勘違いされる患者さんがいらっしゃいますね。治療法はリハビリが必要になり、ネットにも動画が出ていますが、肩をグルグル動かすようなエクササイズをします。肩の痛みが強い場合は痛み止めをとって、ある程度痛みを感じながらリハビリをすることが大事です。今まで肩を使っていないというだけでなく、ストレッチ不足でも痛みが起こります。たとえば筋トレはたくさんやって筋肉を鍛えているけれど、関節を柔らかくするストレッチをしていないと硬くなる方向にしか運動しないため、どんどん痛みが出やすくなります。したがって、予防にはストレッチが大切です。

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