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大澤亮太 院長

RYOTA OHSAWA

TMS(反復経頭蓋磁気刺激法)治療の地位確立のため、確かなエビデンスに基づいた適切な医療を提供したい

山梨大学医学部卒業。国際医療福祉大学附属熱海病院にて初期臨床研修修了後、神奈川県内の精神科病院やメンタルクリニックで臨床経験を積み精神保健指定医を取得。併せて、多くの企業の嘱託産業医として精神科産業医業務に当たっていた。2017年に元住吉こころみクリニック(内科・心療内科)を開設。2020年に武蔵小杉にある『武蔵小杉こころみクリニック』『東京横浜TMSクリニック小杉神奈川院』に続き、2022年4月、港区田町に『東京横浜TMSクリニック みなと東京院』を開設。

大澤亮太 院長

大澤亮太 院長

東京横浜TMSクリニック・みなと東京院

港区/芝浦/田町駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

未来ある若い世代に貢献したい……その想いが精神科医としての原点

大澤亮太 院長

もともと文系の大学に学んでいたのですが、資格の勉強を始めたことをきっかけに「仕事」について真剣に考えるようになりました。さまざまな仕事がある中で、医療は自分の行為がダイレクトに返ってくるイメージがありますよね。そこで初めて「お医者さん」という仕事を意識し、改めて医学部で学びたいと思ったのです。精神科を専門にしようと思ったのは、文系的な素養を生かせると感じたことが理由です。初期研修先には、静岡の精神科急性期病院として有名な沼津中央病院での研修プログラムがある国際医療福祉大学熱海病院を国際医療福祉大学熱海病院を選びました。研修期間中は急性期医療に従事するのはもちろん、「保健室の先生」というカリキュラムに大きな影響を受けました。このカリキュラムでは大学の保健室として学生さんを診療するわけですが、風邪をはじめとした体調不良で利用する人がいる一方、メンタル的な問題を抱えた人が多いことに気付いたのです。これから社会に出ていく若い世代に貢献したい――そうした考えから産業医になるための勉強を始め、研修終了後は神奈川県内のメンタルクリニックに籍を置きました。
その後、さらに体系的な学びの機会を求めて横浜市内の精神科病院に勤務し、心療内科・精神科系の医療情報サイトの運営をスタートしました。このとき「自分が学び、まとめたものを発表する」活動を通して志を同じくする人たちと出会い、「心と体をトータルに診る」ことをコンセプトに元住吉に内科・心療内科・精神科のクリニックを開設(2017年)。新しいrTMS療法を欧米水準で行える医療機関を作りたいとの想いで『武蔵小杉こころみクリニック』を開設(2020年)し、同じフロアに併設して『東京横浜TMSクリニック』を開設しました。武蔵小杉の地で一年あまり診療を続け、まさに満を持してという感じでクリニックを開いたのが三田・田町エリアです。『東京横浜TMSクリニック みなと東京院』ではTMS治療に適性がある患者さんを見極め、確かなエビデンスに基づいた医療を適切にご提供することでみなさまの健康をサポートいたします。

TMS(反復経頭蓋磁気刺激法)治療の専門家が適切な医療を提供

大澤亮太 院長

『東京横浜TMSクリニック みなと東京院』という名前にあるとおり、当院ではうつ病をはじめとした精神疾患に対するTMS治療に特化したクリニックです。反復経頭蓋磁気刺激法とも呼ばれるTMSは1980年代に欧米で研究がはじまり、2008年にはアメリカ食品医薬品局(FDA)よりうつ病に対する使用を認可されました。日本はそれからしばらく遅れ、2019年にようやく保険診療が認められたのですが、これが私にとって転機になりました。と言いますのも日本国内におけるTMS治療は当初、自費診療としては高額で、適応外の患者様にも治療が行われていた事から、私自身も懐疑的な気持ちが正直ありました。ですが、学術的な側面では、TMS治療がうつの病の改善に効果的であることは明らかでした。そこで、TMS治療が保険診療となったタイミングで『東京横浜TMSクリニック』を開き、しっかりと効果の期待できる適応患者様に対して、欧米水準でのTMS治療の提供をしていこうと決心したのです。
精神科の治療にはTMS治療のほかにも薬物療法や心理療法があり、それぞれに意味のある治療法と言えます。当院に併設している『こころみクリニック心療内科 三田田町』はTMS治療以外のアプローチで症状の改善を目指し、ここではTMS治療が適応となる患者さんに向けた治療を担当するといった形で役割分担をしています。薬物療法や心理療法など従来型のアプローチにTMS治療が加わることで患者さんの選択肢が増え、お一人おひとりに適した治療法をご提案できることが私たちの強みです。常に最新の知見を取り入れながら、TMS治療の専門家による信頼度の高い医療をご提供したいと考えています。

TMS治療が標準治療になる日を目指し、信頼と実績を積み重ねていく

大澤亮太 院長

TMS治療は電気刺激を脳にピンポイントに当てることによって、うつなどの症状を改善する治療です。従来のようなお薬を使った治療や臨床心理士によるカウンセリングなどとは全く異なるアプローチのため、授乳中や妊活中などお薬の副作用に不安がある方にも治療を受けていただけることが特長です。脳に当てる磁気の強さ・1回の治療時間などは患者さんによって異なりますが、治療期間は最短で2週間ほどと短期間に集中して治療できることもメリットです。お仕事をお持ちの方でも休職せずに治療に取り組め、有給休暇を何日か消化する程度で治療を終えることも難しくありません。
武蔵小杉にクリニックを開いて1年あまり、これまですでに年間500症例に及ぶ治療に携わってきました。そうした経験やエビデンスを踏まえて言えることは、TMS治療が安全性の高い治療であるということです。TMSは、けいれん等の重い副反応があらわれる確率は9万分の1程度との報告があります。限りなくゼロに近いリスクに対して治療効果は明らかで、再発率が低く抑えられていることも分かっています。当院の年間症例数を500とお伝えしましたが、これはTMS治療の適応となる患者さんをきちんと判別した結果の数字です。TMS治療をご希望ならば誰にでも治療をするというのではなく、「TMS治療の効果が期待できる」と判断した方にのみ治療を行っているのです。もちろん、たくさんの患者さんを受け入れて治療をすれば、それだけクリニックは潤います。しかし私たちは、TMS治療の本当の価値を広く認識していただきたい、いつかTMS治療が精神科診療のスタンダードになってほしいという気持ちで日々の診療にあたっています。しっかりとしたエビデンスに基づいた診療を続けることで信頼と実績を積み重ね、一定のデータをまとめて学会発表などを行うことにより、TMS治療の魅力を発信していきたいと考えています。

患者さんのため・後進のために、TMS治療の素晴らしさを発信していきたい

今回新たにクリニックを開くことができたのは、私が誰よりも信頼するドクターに賛同いただけたことが大きかったです。当院の院長であり私が尊敬する先輩である松本 浩毅先生は、診察が趣味だとおっしゃるほど(笑)経験豊富な精神科医でいらっしゃいます。当院のコンセプトでもある「家族や友達を紹介できる医療」を実践するうえで欠かせない存在、非常に頼りになる人物だと思っています。
と言いましても、医師も患者さんも「人」であり、相性というものがあります。特に精神科の医師は患者さんの人生を左右しかねない部分があり、「この人(医師)となら未来(ゴール)が見える」と感じていただくこと、患者さんとの間に確かな信頼関係を築くことがとても大事です。TMS治療も人による部分もありますが、治療していくと明らかに短い期間で効果がみとめらのを、医療者としても実感できます。学校や会社に戻った患者さんから喜びの声が届くと、私たちも本当に嬉しく思います。学生さんや若い世代の方、日本の未来を担う方々の力になるというのはもちろん、これからの医療界を担う人材のためにもTMS治療の認知度を高めていくことが私たちの使命だと感じています。

これから受診される患者さんへ

『東京横浜TMSクリニック みなと東京院』は「三田駅」から徒歩5分のビル5階で診療しています。
TMS治療はうつ病に対する治療効果が報告されており、アメリカ食品医薬品局ではうつ病と並んで強迫性障害も認可されています。当院ではこの分野のクリニックとしては初めて、うつ病と強迫性障害のアメリカ認可の治療法をご提供しています。強迫性障害に対するTMS治療は専門的な知識や経験が求められますが、当院でならTMS治療に薬物療法、心理療法などを組み合わせることにより“総合的な心の治療”をご提供しています。一人ひとりの患者さんに合わせて、その方が本来あるべき姿を取り戻すお手伝いをさせていただきます。何かお困りのこと、ご不安なことがありましたら、どうかお気軽にご相談ください。

※上記記事は2022年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

大澤亮太 院長 MEMO

  • 出身地:千葉県
  • 趣味:ソフトテニス、家庭菜園
  • 好きな作家:司馬遼太郎
  • 好きな映画:『ショーシャンクの空に』
  • 好きな音楽やアーティスト:Mr.Children
  • 好きな場所:伊豆
  • 好きな言葉・座右の銘:「小医は病を癒し 中医は人を癒し 大医は国を癒す」

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