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栗下昌弘院長

MASAHIRO KURISHITA

産婦人科医として40年以上にわたるキャリアをいかし「こころ」と「からだ」の両方を診る

京都大学医学部卒業。産婦人科を専門に経験を積み、聖路加国際病院女性総合診療部医長、亀田総合病院幕張事業部産婦人科部長、国家公務員共済組合連合会、東京共済病院婦人科部長などを歴任。40年以上にわたるキャリアをいかして「西日暮里駅」そばに開業。

栗下昌弘院長

栗下昌弘院長

道灌山女性のこころとからだのクリニック AYA clinic

荒川区/西日暮里/西日暮里駅

  • ●婦人科
  • ●産婦人科

40年以上にわたるキャリアをいかし、愛着のある街に開業

栗下昌弘院長

私が医師の仕事を意識するようになったのは、高校生の頃でした。このクリニックからも近い開成中学・高校に入学し、中学2年からはサッカー部に入ったものの、先輩・後輩の上下関係にどうにも馴染めず……。そうした生活の中で「自分とはなんだろう。人間とは何だろうか?」と自問するようになり、自分を知るためには医学を勉強してみようか、と思いました。そんな時、決定的となった本とめぐり会いました。クローニン全集。医師クローニンが書いたヒューマニズムの塊みたいな本でした。
自分の専門に産婦人科を選んだのは、母が子宮内膜症を患ったことが理由の1つでした。もともと患者さんの心と体を診る心身医学や救急医療に興味を持っており、産婦人科がその両方を兼ね備えている点も魅力でした。32年にわたり在職した聖路加国際病院では主に周産期医療(産科)に携わり、1997年の「更年期外来」の創設にも尽力しました。このほか医師として診療する傍ら大学講師として「医学概論」の講義をしたり、女子学生や大学職員に向けた「女性の健康相談」を担当したり……。そうした中で、医学の知識・性感染症の知識を広く伝えていくことの大切さを痛感したことも、クリニック開設に向けた原動力となりました。

一人ひとりとゆっくり向き合い「こころ」と「からだ」の両方を診る

栗下昌弘院長

これまで聖路加国際病院や東京共済病院などでたくさんの患者さんを担当し、定年を迎えた後も一勤務医として診療を続けていくつもりでした。そんな私の心境に変化をもたらしたのは、更年期障害や更年期うつ病の症状がよくなっていく患者さんの存在であり、PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)のつらさから解放された患者さんからの感謝の言葉でした。婦人科のクリニックを開くことは、今の世の中、男性医師にとって少々不利な面があるかもしれません。しかし、これまでに培った傾聴力(聞く力)、診療科をまたいで1人の患者さんを適切な医療につなげるマネジメント力については大いに自信を持っています。今の私だからこそできる医療、私が考える理想の医療をご提供する場所が『道灌山女性のこころとからだのクリニック』です。当院の診療の柱は大きく2つあります。1つは心身両面からの婦人科診療、もう1つはAYA世代(15歳~30歳代)を対象にした健康相談を行う「AYA Clinic」です。
医師として40年あまり診療を続けてきた私が確信をもって言えるのは、病気を治すためには「患者さんの心と体の両方を診ることが大事」だということです。特に女性の場合は精神面が体調に大きく影響することが分かっていますから、「この病気ならこの薬」といった教科書通りの治療ではうまく行かないケースが多くあります。医師として一人ひとりの患者さんと向き合い、患者さんの訴えに丁寧に耳を傾ける……。ときには医療の枠を超えて人生相談や恋愛相談のようなお話をしながら、その方がより健康に、より幸せな人生を送れるようにサポートしたいと思っています。

15歳~30歳代の男女を対象にした相談外来「AYA Clinic」を併設

栗下昌弘院長

AYA世代をはじめとした女性のみなさんにまずお伝えしたいのは、このクリニックに「内診台がない」という事実です。世の女性たちにとっては医療機関を受診すること、特に産婦人科のクリニックを受診することはハードルが高いものです。きっとその背景には「内診があるかもしれない」といった不安や恐怖感があるのではないでしょうか。そのため私は、婦人科受診のこころのハードルを下げるためと、できるだけお話を伺う時間を取りたいという思いから、当院では婦人科的診察や検査を行わないことにしました。当院は「内診をしないクリニック」という点が大きな特徴であり、みなさんにはぜひ安心してご来院いただきたいと思っています。しかし決して婦人科的診察や検査を軽視しているわけではありませんし、私はむしろ必要な検査は積極的に行う医者です。お話を伺う中で検査が必要だと判断する場合には、私が勤務する別の医療機関をはじめ、適切な医療機関をご案内いたしますのでご安心ください。
さらにもう1つ、当院がおそらく日本で初めて開設したのが15歳~30歳代(AYA世代)の男女に向けた「AYA Clinic」。毎週土曜日の午後4時から・午後5時からの各1時間ずつ、1日2名までの完全予約制の相談外来です。ご本人を確認できるものがあれば保険証の提示は必要なく、相談料は一律500円となっています。実は、私はこの「AYA Clinic」のために『道灌山女性のこころとからだのクリニック』を開設したといっても過言ではありません。AYA世代のみなさんにとって「医療」は身近なところにあるとは言えないでしょう。私自身これまで診療していて、医学的な知識をお持ちでない方が多いことを残念に思うと同時に、医療側の「聞く姿勢」が不足していることを痛感しました。「AYA Clinic」の大きな目的は患者さん一人ひとりのお話をしっかり聞くこと、そして問題の解決をお手伝いすることです。もちろん内診は決していたしませんので、男性も女性もどうか遠慮なさらず、性や性感染症にまつわる悩み、そのほか何でもお気軽にご相談ください。「診察」の常識を覆す「相談」に特化した外来は、きっとみなさんにご満足いただけるものと自負しています。

患者さんの声に丁寧に耳を傾け、一人ひとりとゆっくり向き合う

私は産婦人科の専門医であると同時に、日本心身医学会が認定する心身医療(産婦人科)の専門医でもあります。今でこそ広く知られるようになった「心療内科」ですが、その先駆けとなったのは産婦人科でした。女性の心と体はお互いに影響し合うものですから、症状があらわれている原因を探るためには何より患者さんの話を丁寧に伺うことが大事になるんですね。更年期特有の症状も、月経にまつわる症状も、さまざまな要素が複雑に絡み合って発生します。ストレスによって体調を崩したために婦人科系の症状が強く出てしまうケース、つらい症状の裏側にほかの病気が隠れているケースも少なくありません。
私たち医師に求められるのは、症状が出ている「本当の原因」を追及することです。月経痛の原因が子宮内膜症にあると特定できたなら、その治療をするのは当たり前のこと。しかし、月経痛や過多月経の原因となるものが見つからないなら、一度立ち止まって検証することが大事です。ホルモンバランスを整えましょうと言ってピルを処方するのは簡単なことですが、もしその方が「うつ」を抱えているなら、抗うつ薬を処方するのが正しい医療であり、そこまでいかなくても、様々な要因から生じるストレスがその症状を引き起こしていることもあり、心身両面からの治療が必要となります。それぞれの患者さんに適した医療をご提案することは医師の役割であり、そのためには患者さんの話を聞くスキル、必要な情報を引き出すスキルが必要です。とはいえ、スキルはあっても時間がなければ患者さんとじっくりお話することはできません。しかしながら、ここは私のクリニックですから、一人ひとりとゆっくり向き合い、お互いに納得のいくまで話し合うことができます。特にデリケートな「産後のメンタル不調」に関しても、信頼できる精神科の医師、助産師などと連携して治療にあたることができますのでご相談ください。

これから受診される患者さんへ

『道灌山女性のこころとからだのクリニック』は「西日暮里駅」から徒歩4分のビル3階で診療しています。
女性が抱えるさまざまな不調やお悩みを心と体の両方から診ること、AYA世代を対象にした相談外来を開設していることが当院の特徴です。医師になってからこれまで、さまざまな患者さんを拝見する中で多くの気付きを得るとともに、患者さんからはたくさんの感謝の言葉をいただきました。患者さんから頂戴したお手紙などは今も大事にとってあります。このクリニックにおいても一人でも多くの方に喜んでいただけるような診療をしたいと思っています。ここは内診台のないクリニックですから、いきなり検査をするようなことはいたしません。「ちょっと相談に行ってみよう」という気楽な気持ちで、安心してお越しいただければと思います。

※上記記事は2021年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

栗下昌弘院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:読書と旅行。現在はジム、ピラティスに通って心身を鍛えています。
  • 好きな本・愛読書:藤沢周平、吉村昭、帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ』
  • 好きな映画:ダスティン・ホフマンの『真夜中のカーボーイ』、『卒業』、フランス映画、『ショーシャンクの空に』、今は日本映画がおもしろい。
  • 好きな音楽:フォーククルセイダーズが思い出に残っているが、一番好きなのは中島みゆき
  • 好きな場所・観光地:藤沢周平の故郷、山形県鶴岡
  • 好きな言葉:千里の道も一歩から
  • 出身大学:京都大学医学部

グラフで見る『栗下昌弘院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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