東京ドクターズ  |  病院・クリニック・歯医者・動物病院の検索サイト

植地 泰之 院長

YASUYUKI UECHI

かかりつけ医の役割は、患者さんと向き合うこと―。一人ひとりを適切な医療につなげるべく力を尽くす

杏林大学医学部卒業後、母校の大学病院や総合病院に勤務。膠原病・リウマチ性疾患を中心に内科全般幅広く経験を積み、救急医療にも携わる。その後、大手製薬会社にて薬やワクチンの開発に従事するほか、産業医や労働衛生コンサルタントの資格を取得。患者さんに寄り添う医療の提供を目指し、中野区東中野にて開業。

植地 泰之 院長

植地 泰之 院長

東中野セント・アンジェラクリニック

中野区/東中野/落合駅

  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●呼吸器内科

膠原病・リウマチ性疾患を中心に幅広く経験を積む

植地 泰之 院長

私は高校3年の3学期になるまでずっと文系クラスで学んでいて、理系の勉強とはまったく無縁でした。ところがあるとき、ノーベル賞を受賞したワトソン博士の『二重らせん』という本を読んだことで「遺伝子を勉強したい」と思うようになったのです。私が子どものころはサリドマイド事件が社会問題になっていて、自分と同じくらいの年頃の子が生まれながらの障害に苦しむ姿を目にすることもありました。私が高校生の頃はちょうど「遺伝子工学」が注目を集め始めた時期でもあり、この分野を勉強することで病気やケガ、生まれながらの障害も治せるのではないかと考えたのです。生物学に進むか、医学部に進むか…。両親との議論を経て、最終的に選んだのが自宅からほど近い杏林大学医学部でした。
大学卒業後は母校の大学の第一内科に籍を置きました。第一内科は呼吸器や神経などさまざまな臓器を診るセクションなのですが、中でも私が専門にしていたのが膠原病・リウマチ性疾患でした。といいましても、膠原病やリウマチは皮膚であったり骨であったり、体のいろいろな場所に症状が現れる病気であり、担当医は一人の患者さんの全身を診る必要があります。私自身、循環器内科で心臓カテーテルの技術を身につけ、消化器内科で内視鏡のスキルを磨くなど、内科全般について幅広く知識を深めました。思い返せば今から25年ほど前、世の中に「総合内科」という言葉が存在しない頃から「何でも屋さん」のような医師だったように思います。

豊富な知識と経験をいかして地域住民の健康をサポート

植地 泰之 院長

実は、私はずっと臨床医(患者さんの診療にあたる医師)をしていたわけではなくて、大手の製薬会社で薬やワクチンの開発をしていた時期がありました。きっかけとなったのは私が救急医療の現場にいた頃、小さなお子さんがいるお母さんを救えなかったことです。そのお母さんを助ける治療薬は、海外では当たり前に使われているものだったのに、当時の日本は医薬品の開発において海外に大きく遅れを取っており、海外では標準的な治療薬が10年、15年遅れで日本に入ってくることも普通でした。私は、そうした状況を改善したいという一心で、製薬会社で働くことを決意したのです。名前を出せばみなさんご存知の外資系製薬会社に勤務し、「MR」と呼ばれる薬のプロを育てるプログラムづくりに携わったり、今につながる「お薬手帳」の元となるものを作ったり、数多くの薬を開発して日本に送り出してきました。たった一人の医師が製薬会社の中で何ができるかと葛藤することもありましたが、日本の薬物療法やワクチンを世界標準レベルに引き上げ、さらに世界をリードするまでの道筋は付けられたかなと思っています。
そうしてふと自分の医師人生を振り返ったとき、やはり最後は患者さんのそばで診療していきたいという気持ちが大きくなり『東中野セント・アンジェラクリニック』の開設を決めました。何でも屋の医師として診療してきた経験、薬の開発などに携わってきた経験、さらに働く人々の健康を支える産業医や労働衛生コンサルタントなどのスキルや経験をいかして、みなさまの生活が明るくなるような医療をご提供していきたいと思います。

一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、適切な道案内を

植地 泰之 院長

『東中野セント・アンジェラクリニック』では肺や血管、心臓の病気を含めて内科全般を幅広く診療しています。来院される患者さんは中高年から上の世代の方も多いのですが、私は何よりもまず「話を聞く」ことを大事にしています。私はこれまで「最先端の」「高度な」といわれるような医療に携わってきましたが、開業医となった今できることにはどうしても限界があります。地域のかかりつけ医である私の役割は、当院を頼りにしてくださる患者さんを正しい医療につなげるお手伝いをすることです。「頭が痛い」と受診なさった患者さんを脳神経外科にご案内するのか、整形外科へとご案内するのか…。症状をきちんと見極め、適切な道案内をすることが大事なのだと思っています。
大学病院などで診療していた頃、私は後輩の医師たちに「聴診器・ハンマー・ペンライトの3つの道具でどこまで正しい診断にたどり着けるかが大事だ」と話してきました。CTもレントゲンもエコー(超音波)も使えないとき、医師は丁寧に患者さんを診て、患者さんの言葉に耳を傾けるしかありません。このクリニックにおいてもそれぞれの患者さんと真摯に向き合い、これまでの経験に照らし合わせて考え、その方に適した治療をしたりアドバイスをさしあげたりしたいと思います。私たちのクリニックのマークが“聞き耳ウサギ”であり、クリニックの名称が“聖天使クリニック”の英語名になっているのもそのためです。

「診療」の枠を超え、食生活を含めたアドバイスを

私がこのクリニックでご提供したいのは決して最先端の医療だけではなく、みなさんの日々の生活や仕事に密着した医療です。そして、そうした取り組みを実践する場となっているのが院内にある多目的室です。こちらは患者さんとのコミュニケーションを図る大切なスペースであると同時に、健康と美容のための料理レシピの紹介や試食会などを開催することもあります。たとえば、ご夫婦お二人で暮らしていて奥さまが入院されたとき、多くのご主人がコンビニ弁当で食事をすませたりしますよね。そうした場合でも、できるだけ栄養バランスがよくなるようなメニュー選びであったり、食べ方であったりをご指導するようにしています。
私としては、今飲んでいる薬を1つでも減らしてさしあげたいですし、必要のない薬ならお出ししたくありません。患者さんとしても、食生活を見直して薬を飲まずに済むなら、それに越したことはありませんよね。当院の多目的室で開催する食生活指導を目的としたイベントを通じて、地域の方々に「健康的な食事の味とはどんなものか」を知っていただきたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

『東中野セント・アンジェラクリニック』は「落合駅」から徒歩4分、「東中野駅」から徒歩6分の場所にあります。
産業医・労働衛生コンサルタントという立場から、今気になっているのはテレワーク拡大による弊害です。多くの企業では国が定めた基準に沿ってオフィス内の照明(明るさ)やデスクの高さなどを設定しています。しかし、自宅でテレワークをしている方の中には、小さなデスクや暗い照明のもとでお仕事をされている方も少なくないでしょう。こうした状況が長く続くと視力や筋力の低下を招くだけでなく、精神面にも影響を及ぼしかねません。このようなケースでは、医師として体の不調を治療するほかにも適切な作業環境をご提案することが必要だと考えています。当院の診察時間は平日18時・土曜日12時半までですが、当院のかかりつけの患者さんであれば、留守番電話にメッセージを残していただければ必ず折り返しご連絡をさしあげます。また、当院では英語での診療にも対応しています。セカンド・オピニオンや何かお困りのこと、ご心配なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

※上記記事は2021年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

植地 泰之 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 血液型:A型
  • 趣味&特技:アーチェリー(麻布中学3年生のときにアーチェリー部創設)、パソコン(インベーダーゲームを作るために独学でプログラミングを覚えた)
  • 好きな本・愛読書:アイン・ランド署『肩をすくめるアトラス』、『水源』
  • 好きな映画:『アベンジャーズ』や『スパイダーマン』などアメコミ系、エンタメな作品
  • 座右の銘:神の御名のもとに正しいことをする。
  • 好きな音楽:ワールドミュージック
  • 好きな場所:ポルトガル、アメリカ

グラフで見る『植地 泰之 院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION