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内匠 知子院長

TOMOKO TAKUMI

精神科と心療内科(漢方外来)、内科に対応。一人ひとりの患者さんと向き合い、全人的なサポートを

杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部大学院修了。首都圏各地の総合病院で診療にあたり、精神科を専門に経験を積む。2021年4月、『渋谷神山町診療所』の院長に就任。

内匠 知子院長

内匠 知子院長

渋谷神山町診療所(心療内科・内科クリニック)

渋谷区/神山町/渋谷駅

  • ●心療内科
  • ●精神科
  • ●内科
  • ●漢方内科

精神科医として経験を積む傍ら、緩和ケアにも従事

内匠 知子院長

父が開業医だったものですから、私も小学生のころから医師になることを意識していました。一方で、成長するにつれて「小説家になりたい」という気持ちも芽生えてきて……。医師になる、というよりも社会学的な分野に携わりたいという気持ちから精神科を専門にしようと決めました。
杏林大学医学部を卒業した後は母校の大学院に進み、精神科医として埼玉や都内の総合病院で診療にあたってきました。この間、軸足は精神科医療に置きながらも美容医療を経験したり、緩和ケアに携わったりした時期もありました。どれだけ医療が進歩しても治すことのできない病気はあり、人間はいつか死を迎えます。人生の終わりの時間を少しでもいいものにしてさしあげたい、静かに最期を看取ってさしあげたい……そんな気持ちから、患者さんのケアに加えてご家族のメンタルケアなどもさせていただきました。

精神科と心療内科、内科に加え、漢方外来も開設

内匠 知子院長

『渋谷神山町診療所』で診療を始めたのは2021年4月でした。さまざまなご縁から私が大好きな街の医療に携わることができて、とても嬉しく思っています。来院される患者さんは、20~30歳代の方が中心になるでしょうか。みなさんお仕事などで何らかのストレスを抱え、適応障害の症状がみられるケースが多いです。このほかにもご高齢の方の不眠など、日々の不調を気軽にご相談いただける場所でありたいと思っています。
当院では私の専門である心療内科のほか、内科的な症状についてもご相談いただくことが可能です。ちょっとした風邪の症状であったり、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のフォローであったり。また週に一度、心療内科の漢方外来を設けていることも特徴の一つです。この日は私と同じ女性医師が診療を担当し、漢方薬の処方とカウンセリングを中心にご相談を承っています。生理前のイライラや不調、夜眠れない、気分が落ち込むといったお悩みがあるものの「西洋薬(向精神薬)を飲むのはイヤ」などのご意向がある場合は、漢方外来の受診をご検討ください。

患者さんの背景にあるもの、病気の真の原因を追及する

内匠 知子院長

精神科の医師として大学病院に勤務していた当時は、統合失調症や重度のうつ病患者さんを担当することが多くありました。その後、社会情勢の変化とともにこうした精神疾患は減少し、代わりに増えてきたのが適応障害です。適応障害は「病気」というよりも「心身の不調」といった色合いが強く、職場におけるパワハラや過重労働が原因となっているケースが多いです。そのため、環境を変えるなどして原因を取り除くことで症状の改善が期待できます。
一方で、抗うつ薬などを処方しているにもかかわらず、改善がみられないケースも少なくありません。これは私の実感ですが、最近は過去の虐待による後遺症に悩まされている方が増えているように思います。何だか気分が落ち込む、なぜか物事がうまく進まない、けれども「うつ」ではない……。そうした方々のお話を過去にさかのぼって紐解いていくと、本人も気付かないような虐待があったというケースが多いのです。こうした事例からも、ただ単に診断をつけてお薬を処方するのではなく、一人ひとりの患者さんと全人的に向き合うことが大事なのだと考えています。

一人ひとりの患者さんと向き合い、全人的なサポートを

「うつ」や「適応障害」といった病名で患者さんをラベリングするのではなく、その方の背景にあるものを含めて全人的な対応をする……。これは私がお世話になった先生方に教えていただいたことであり、医師として私が常に心がけていることです。患者さんから症状を伺って診断をつけ、お薬をお出しして終わりというのではなく、その方が心と体の健康を取り戻すお手伝いをしたいと思っているのです。
とはいえ、この場所で対応できることにはどうしても限りがあり、保険診療にも限界があります。たとえば、精神科医療では心理療法(カウンセリング)がとても重要になるのですが、残念ながら当院では一人の患者さんに一時間もの時間をお取りするのは難しい状況です。一方で、患者さんのお話を丁寧に伺うことによって「幼少期の虐待」などの原因を見つけることができるのも確かです。そのため心理療法が必要だと判断し、患者さんのご希望がある場合には信頼できるクリニックへご紹介するようにしています。同じように、患者さんの症状から婦人科の受診が適していると判断すれば婦人科をご紹介することもできるでしょう。ですからぜひ、ささいなお悩みも気軽にご相談いただきたいと思います。

これから受診される患者さんへ

『渋谷神山町診療所』は「渋谷駅」A2出口から徒歩7分、「神泉駅」や「代々木公園駅」「代々木八幡駅」からも歩いてお越しいただけます。
私がこの場所で診療を始めた理由の1つに、「地域に暮らすご高齢の方々の相談に乗ってさしあげたい」という気持ちがありました。しかしながら、今のところ近隣の方々からのニーズは低いようで、みなさんお幸せに暮らしているのだと安心しています(笑)。とはいえ、精神的な不調に加え、日々の体調不良などをご相談いただけるのが当院の強みです。何かお困りのこと・気になる症状がみられましたら、どうかお気軽にご相談ください。

※上記記事は2022年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

内匠 知子院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:歌(クラシック)
  • 好きな作家:カズオ・イシグロ
  • 好きな映画:『ミッドナイトスワン』
  • 好きな音楽:ロック、クラシック、ポップス
  • 好きな場所:海
  • 好きな言葉:空(この世の全ては空である)

グラフで見る『内匠 知子院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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