森 維久郎 院長
IKURO MORI
1人でも多くの患者さんが治療をやめて、救急医療・透析医療が必要にならないように
三重大学医学部医学科卒業。東京医療センターで研修医を務め、千葉東病院(腎臓内科・糖尿病内科)、東京北医療センター(総合内科/腎臓内科)、ふくだ内科に勤務。2020年5月18日に『赤羽もり内科・腎臓内科』を開院(JR「赤羽駅」東口より徒歩4分)。
森 維久郎 院長
赤羽もり内科・腎臓内科
北区/赤羽/赤羽駅
- ●内科
- ●腎臓内科
- ●糖尿病内科
- ●泌尿器科
健康で居続けられるためのクリニックを
大学卒業後は救急医を目指して東京医療センターで研修医として勤めました。そこで生活習慣病を放置して重症化(透析)してしまった患者さんを目の当たりにして、その前段階で何ができることがないのかと考えた結果、腎臓内科医になりました。その後、千葉東病院、東京北医療センター、ふくだ内科に籍を置き、地域に根ざした医療をしたいということで今回の開業に至りました。
今回クリニックを開業した北区は、都内23区でもっとも生活習慣病と腎臓病に掛かる医療費が多いところと言われており、この場所で20~30年かけて医療をしたいと思うようになりました。実際住むようになり、赤羽の下町の雰囲気や魅力を感じて、開業に至りました。
「餅は餅屋」という考え方
当院は腎臓病・糖尿病を中心とした生活習慣病の専門外来として診療をおこなっています。
内科のクリニックだと、一般的には風邪やインフルエンザウイルスのような急性疾患や消化器内科や神経内科など幅広く診療することが多いのですが、私は敢えて診療の幅を狭くしています。理由は2つあります。
1つ目は、医学の進歩が著しいという理由です。1950年頃には、医学知識が倍になるスピードは50年かかると言われていたのが、数十年経った現在はたった2か月で倍になるとも言われています。そのような世の中で一人の医師がすべての範囲の診療を確実に行うことは困難であり、今後の医師に望まれるのは一定レベルの広い知識と、専門性を合わせ持ち必要であれば躊躇なく専門家に紹介することだと思います。
2つ目の理由は、今後医師の数が増加するという理由です。現在ですら赤羽には内科のクリニックが多くあります。クリニックが多いことは個人的に良いことと考えており、消化器内科の専門性が必要、腎臓内科の専門性が必要という風に多様化した患者さんのニーズに応えることが出来ます。15年ほど前からの国の方針で医師の数はどんどん増えており、クリニックが増えていくことが予想されます。そんな中で自分が作るクリニックのあるべき姿を考えたときに、生活習慣病・腎臓病の専門外来としてクリニックを運営することに決めました。
今回の新型コロナウイルスでは、糖尿病や腎臓病の患者さんがコロナウイルスに感染するのを恐れて今までの治療を辞めてしまうという出来事が散見されました。糖尿病の患者さんや腎臓病の患者さんにとって治療を辞めることは非常に危険です。今回のコロナウイルスに限らず、インフルエンザの大流行の際にも同じようなことが起きる可能性があると考えたため、当院では開院当初から感染症の診療はかかりつけの患者さんに限定して、かかりつけの患者さんに関しても診療時間外の昼休みに来てもらうことにしています。
様々な患者さんにとって望ましいクリニックは多種多様であり、クリニック側が専門性を明確にして、必要時に積極的に紹介をする「餅は餅屋」スタイルで診療をしております。
食事と運動に注力した治療
当院には生活習慣病領域の専門の看護師・管理栄養士・作業療法士が在籍しています。医師の診察→運動の専門家→食事の専門家→専門の看護師とバトンを渡して治療をする方式を採用して、腎臓病・糖尿病の患者さんを中心に提供しています。
当院では腎臓内科の診療に1番力を入れているのですが、腎臓病の患者さんは非常に薬が多くなり、薬を6種類以上飲んでいる患者さんが8割以上いると言われています。そこで必要な薬は使用しつつ、食事と運動を中心とした生活習慣を是正して、なるべく薬を減らすようにしていきたいと考えております。
特に重要なのが、運動です。腎臓病の患者さんはそうでない人と比べて身体機能が2~3割低下していると言われており、しっかり体を動かすことが大切です。近年腎臓の世界では、「腎臓リハビリテーション」という運動療法が話題を集めています。当院ではクラウドファンディングという仕組みを使って資金を集めて、日本でも数少ない「腎臓リハビリテーション」を行っております。また食事に関しては、「~を食べてはいけない」という考え方を辞めて「~は食べてよい」という考え方で食事療法を提供しています。さらに運動、食事だけでなく、生活習慣病の知識を持った看護師が1回30分程度の時間を使って患者さんと話をする時間を設けています。
「クリニックに通い続けてもらうこと」が重要
当院は、「治療を始めること」と同じくらい「治療を続けること」が大切だと思っています。糖尿病の患者さんで40%の患者さんが治療を辞めてしまうとも言われています。生活習慣病の患者さんは症状がありません。症状がないのに治療を続けるということは素晴らしいことだと考えており、治療を辞めてしまう障壁を取り除くことも考えていく必要があります。
まだまだ模索段階ではありますが、まず当院では安定しており合併症の少ない患者さんに関しては、長期処方を推奨し、糖尿病・腎臓病の患者さんでは1~2か月ごと、高血圧・脂質異常症の患者さんでは2~3か月ごとの通院としています。また、お仕事をされている方でも通院しやすいように、赤羽駅から徒歩4分のところにあり、20時まで診療することで通院のハードルを下げるようにしています。
それだけでなく、運動プログラムをyoutubeで配信したり、アプリケーション上で匿名の患者さん同士で治療を励まし合うアプリケーションの会社と提携して患者さんに提供していくことを考えております。
これから受診される患者さんへ
『赤羽もり内科・腎臓内科』は、将来病気にならないようにするためのクリニックです。特に腎臓病の診療に力を入れており、できる限り透析を避けることができるような診療をおこなっております。健康診断で指摘を受けた方、様々な理由で治療が続かないという方、あるいは、お薬をなるべく減らして食事と運動で頑張ってみたいという方はぜひご相談ください。
※上記記事は2020年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
森 維久郎 院長 MEMO
- 出身地:三重県
- 趣味:「サウナ、温泉、料理、旅行、ワインなど」
- 好きな本:歴史物/『進撃の巨人』
- 好きなテレビ番組:『映像の世紀』
- 座右の銘:「答えはいつも自分の中にある」
- 好きな音楽:ハウス
- 好きな場所:温泉
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
赤羽もり内科・腎臓内科
森 維久郎 院長
北区/赤羽/赤羽駅
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