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久米 康宏 院長

YASUHIRO KUME

妊娠、出産、子育てにまつわる心のお悩み。 土日祝日もお気軽にご相談を

東海大学医学部を卒業。精神科医として根岸病院、メンタルクリニックいたばし、ひだまりこころクリニックに勤務。2019年11月に『クメンタクリニック』を開院(JR中央線/西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」北口より徒歩2分)。

久米 康宏 院長

久米 康宏 院長

クメンタクリニック

国分寺市/本町/国分寺駅

  • ●心療内科
  • ●精神科

自身の経験から、精神科医療の世界へ

久米 康宏 院長

私は研修医の時に入院を経験しました。もともと中高生の頃から腰が悪かったのですが、「命の危険がある」といわれ、急遽、腰の手術を受けることになったのです。手術は終わったものの、当初の予想とは異なり、寝かされるだけの毎日が続きました。その間、十分な説明もなく、ただ漫然と薬を投与される状態が続いたのです。どのような状態なのか、なぜこの薬が使われているのか、いつまでこの状態が続くのか、何も教えてもらえず、焦りや不安は日に日に増していき、それとともに担当医に対する疑念が次第に深まっていきました。そのまま2週間以上が過ぎ、切羽詰った私は担当医に抗議し、検査結果の開示や他の医師の診察を求める事態となったのです。幸いと言いましょうか、その日をきっかけに治療方針が見直され、徐々に回復してようやく退院することができました。しかし、心の負担も大きかったのでしょう、回復は通常より格段に遅いものでした。
それまで、精神科に進むことはまったく念頭にありませんでした。おそらく、自分にとって最も縁遠い科という認識があったのでしょうね。それが自分自身が入院を経験し、精神的にも追い詰められたことで、その認識が変わっていったのです。
精神科や心療内科を受診するのはとても勇気の要ることかもしれません。できれば行きたくないと考えている方もいらっしゃると思います。その気持ちにも寄り添って診療に当たりたいと考えています。幸せな人生を送るためのお手伝いをさせてください。

周産期のメンタルヘルスに力を

久米 康宏 院長

『クメンタクリニック』では、周産期のメンタルヘルスをメインに診療をおこなっています。以前より産婦人科の先生方から、「周産期のメンタルをやってくれるところはないものか」というお話は伺っていました。私自身の身の回りを含め、それでお困りの方がたくさんいらっしゃることを鑑み、手を挙げさせていただいたのです。
周産期のお悩みとしては、産後うつが代表的なものになります。また産後だけではなく、妊娠中にもうつ症状となる方も少なくなく、それらが発展する形でパニックになったり、不眠で悩まれる方も多くいらっしゃいます。
そもそも、子育てに関わる時期は、女性は精神的に不安定になりがちと言えるかもしれません。これは余計な危険を避けるべく、母と子の命を守るという人間にとって本能的なものでしょう。周囲の目が行き届く時代であればそれで大きな問題にならなかったかもしれませんが、今の時代、その本能的なものがそぐわなくなっているように感じます。お母さんのメンタルが不安定ですと、子供への対処が難しくなります。せっかく授かった命ですから、より親身にサポートしていく必要があるのです。
クリニックにはキッズルームの用意もあり、常勤する助産師が赤ちゃんを見守る体制が整っています(託児予約可)。何かしらの不安を感じたら、どうぞ赤ちゃんも一緒に気軽にご相談ください。

まず「不安」への見方から変えていくことが大切

久米 康宏 院長

落ち込んだり不安を感じると、それを「おかしいこと」と思われる方が少なくありません。それに対し、「大丈夫です」とただ伝えるだけでは問題は解決しません。不安になってしまうのは、ある意味当然のこと。お子さんが大事だから、愛情が深いから感じることであって、それはむしろ、誇りに思っても良いことなのです。「不安=悪いこと」と捉えがちですけれども、そうではありませんよということをまずお伝えする。それが治療の前提となります。

丁寧な説明と、最小限のお薬の使用を心がけて

治療の選択肢として、漢方薬を処方しています。出産後の心身の消耗を補ってくれるものや、リラックスしてよく眠れるようになるものなど、漢方には多くの選択肢があります。「漢方なら安全」というイメージをお持ちの方が多いものですから、これも有効な選択肢となってきます。
一般に用いられる精神科のお薬に関しては、依存性の高さが指摘されているものについては処方を控えており、お薬を使うにしても、どのような背景があり、どういう効果を求めて処方するかということを具体的にお伝えしています。また、お薬は少量から使っていきます。そもそも、普通に1錠から始めてしまうと気持ちが悪くなったり、副作用が生じる場合もあります。その1錠が適切な量かどうかを確かめるためにも、薬局さんにお願いして、半分に切って始めてもらうのも1つの方法です。副作用が出たら、副作用止めを使えば良い、ということではないと思うのです。のちのち、お薬がいらなくなる状態になることを考えるならば、なおさらお薬は少量にとどめておくべきなんですね。
医師として、私自身が納得できる治療方法であり、お薬の処方を提供していきたいものです。元来、あらゆる治療は、患者さんの側の納得があってはじめて想定した効果が得られるものでしょう。そのためにも、患者さんが納得できる材料を多く作っていくことが大切と考えています。

これから受診される患者さんへ

精神科の病気は治らない、もしくは治るにしても10年、20年かかるとお考えの方が多いかもしれません。確かに一部にはそのようなケースもありますが、すぐに改善する症例も少なくなく、いずれにしろ、完全に良くなることを念頭に診療に臨んでまいります。当院は土日祝日も診療をしており、完全予約とさせていただいております。他の患者さんのご都合に差し障る面もありますので、予約のキャンセルは出来る限りないよう配慮いただければ幸いです。

私事ではありますが、周産期のメンタル医療への取り組みを評価していただき、2020年の聖火ランナーに選ばれました。それだけこの分野に期待してくださる方が多いということでもありますし、周産期のメンタルでお悩みを抱えている多くの方の光となれるよう、研鑽を積んでまいります。

※上記記事は2020年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

久米 康宏 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味:スポーツ観戦、映画鑑賞
  • 好きな本:スポーツ雑誌
  • 好きな映画:『ツナグ』
  • 座右の銘:「やって出来るようにする」
  • 好きなアーティスト:Every Little Thing、GReeeeN、いきものがかり、ポルノグラフィティ
  • 好きな観光地:軽井沢

グラフで見る『久米 康宏 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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