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阿部 俊之 院長

TOSHIYUKI ABE

1960年創業の地域の産婦人科病院。母子ともに元気であることを第一に、自然分娩を大事にしたい。

金沢医科大学卒業。日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科に在籍。90年代末に『阿部産婦人科』院長を父より継承(西武拝島線「東大和市駅」より徒歩20分。西武バス/都営バス、「東大和市市役所」下車すぐ)。

阿部 俊之 院長

阿部 俊之 院長

阿部産婦人科

東大和市/中央/東大和市駅

  • ●産婦人科
  • ●婦人科

1960年開業の地域の産婦人科病院

阿部 俊之 院長

『阿部産婦人科』は1960年に私の父が開業した病院です。初めは葛飾の立石にあり、その後、こちらへと移ってきました。子供の頃は「産婦人科医だけにはなるまい」と思っていました(苦笑)。小さな頃から両親を見ていて、大変なことはわかっていましたからね。それが生き物好きだったこともあって、生物学への興味が高じて医学部に進み、産婦人科医となったのです。まあ、うまい具合に乗せられたんでしょうかね(笑)。大学卒業後、日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科に進み、父の後を継いだのはまだ30歳になる前のことでした。歳も若いこともあり、周囲の先生からは「難しい」と言われたのですが、その頃父は歩くのもままならなくなっており、逡巡している時間はありませんでした。しかし、父から知識や技術を得ることはまだ十分に可能でしたし、それから母の存在が大きかったですね。母は看護師として父の仕事をずっとサポートしていました。たたき上げの軍曹みたいな感じでしたが(笑)、母がいてくれたからこそ、今の私が、この病院があると思っています。

幅広いお悩みを丁寧に診療

阿部 俊之 院長

産婦人科病院として、これまで患者さんの多くは妊婦さんでしたけども、昨今は婦人科で受診される方が増えてきたように感じています。おりものがあって痒い、貧血がひどいといったものから、検診で指摘されたので診てもらいたいなど、ご相談の内容は様々です。中でも最近は、低用量ピルのニーズが多いですね。少し前までピルと言えば避妊薬というイメージでしたが、生理不順や月経前緊張症などのコントロールに非常に有用なことが一般の方々にも広がり、多くの方が望まれるようになってきました。
婦人科以外では、医療用脱毛のニーズの高まりも感じています。一般のエステ店でのVゾーンの脱毛に抵抗がある方も、産婦人科だからこそ敷居を低く感じる方が多い面もあると思います。また当院では蓄熱式の脱毛機器を導入しています。実は導入前の段階で、私自身が“試し”をしてもらったのです。何しろ痛がりなものですから、私が大丈夫なら問題ない、ということで導入にいたりました。レーザーによる脱毛は「地獄の痛み」と感じる方が少なくないようです。それに比べ蓄熱式は、当たる感覚はあるものの、はっきりとした「痛み」がありません。それでいてしっかり効果はあるものですから、それが評判となり、女性はもちろん、男性の方のニーズも増えているのではないでしょうか。

痛みを和らげ、分娩をスムーズにする「和痛分娩」

阿部 俊之 院長

当院では父の代より「和痛分娩」をおこなっています。和痛分娩とは、その名の通り、痛みを和らげてくれる分娩方法です。広く扱われるようになってきた無痛分娩は、背中から管を入れ、持続的に痛みをコントロールします。それに対して当院で行う和痛分娩は、痛くて我慢できないという時に静脈注射、筋肉注射を行います。本来、子宮の筋肉の収縮は不随意によるものですが、痛みがあると身体全体がこわばってしまい、結果として子宮の出口が閉まってしまう悪循環に陥ることがあります。和痛分娩はその点でも有効で、かつ、静脈注射や筋肉注射になりますので、怖さもさほどではなく、金額もお薬代程度です。
私自身、痛みに大変弱いこともあり、「痛みはない方がいい」という考えのもと、父から継承した和痛分娩をこれまで扱ってきました。今では扱う医療機関も少なくなってきましたが、望まれる方々のためにも守り続けていきたいと思っています。

患者さんのニーズに寄り添いながら、臨機応変に

患者さんが望むことをできる限り実現してあげたいと考えています。「痛くてもとにかく自然がいい」と仰るなら、できる限り痛みを少なくやってあげようと思いますし、「お薬が怖い」という方であれば、漢方薬等も選択肢に入れていきます。もちろんケースによっては、お薬を使った方が安全な場合もあります。その場合にはしっかりとご説明し、ご理解いただいた上でお薬を使用していきます。
最終的な目的は、赤ちゃんもお母さんも元気であることです。ニーズに寄り添いながら、臨機応変に対応し、良い結果を得ることができるよう力を尽くしていきます。

これから受診される患者さんへ

なんでも仰ってください。「こんなこと聞いちゃいけないかも」などとためらわず、なんでも聞いて欲しいのです。その場で答えられないことがあっても、調べてちゃんとお答えします。赤ちゃんが無事に生まれ、喜んで帰っていかれるのを見たいですし、1ヶ月後の健診で戻ってこられた時に、やっぱり元気な赤ちゃんとお母さんを見たいのです。それだけを考えて日々の診療に臨んでおりますので、何か不安なこと、疑問に思うことがありましたら、なんでも聞いていただければと思います。

※上記記事は2024年8月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

阿部 俊之 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:金沢医科大学
  • 趣味:クルマとバイク
  • 好きな映画:アクション、SF
  • 好きな場所・観光地:ビーナスライン(蓼科)、大室山(伊豆高原)
  • 座右の銘:「初志貫徹。そして臨機応変に」

阿部 俊之 院長から聞いた
『切迫早産』

無理は禁物だが、それ以前に環境を整えることが大切

ひと昔前は「動き過ぎ」や「歩き過ぎ」が切迫早産の原因だと言われていました。もちろんその側面はあるのですが、最も大きな要因は子宮の出口である子宮頸管の炎症と考えられています。妊娠中は免疫力が一時的に低下し、感染しやすくなるため、頸管炎を引き起こすことがあります。この炎症が進行すると、羊膜まで広がり、最悪の場合、破水や早産に至るリスクが高まります。膣炎を予防するには、規則正しい生活が大切とされており、膣内の環境を整えることが必要です。
さらに歯周病も切迫早産と関連があることがわかっています。妊娠中はホルモンの変動により歯周病のリスクが高まり、歯周病による炎症が体内に広がることで、子宮収縮や羊膜に影響を与え、早産のリスクを高める可能性があります。また、口腔内には多くの細菌が存在しており、口腔衛生が全身の健康に影響を与えることが知られています。そのため、妊娠中は口腔ケアや定期的な歯科検診が特に重要です。産婦人科医も歯科医と連携して管理することが大切と考えています。無理をせずに安心して過ごせる環境を整えることが、母子ともに健康な妊娠生活を送るための第一歩です。

グラフで見る『阿部 俊之 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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