横倉クリニック
横倉 恒雄 院長の独自取材記事
婦人科・心療内科・内科から女性の健康をトータルで支える総合クリニック
横倉 恒雄 院長ヨコクラ ツネオ
日本大学医学部 卒業。慶應義塾大学医学部産婦人科 入局。東京都済生会中央病院産婦人科に勤務。同病院にて「健康外来」を開設。1998年に『横倉クリニック』を開院(「田町駅」三田口(西口)から徒歩7分)。
「人が好き」ということから選んだ医療の道
学生時代、将来の進路として、建築家か医師かで悩んでいました。どちらが自分に合っているのか自問自答しているうち、結局のところ、自分は人が好きなんだということに気付いたんですね。そこから、人とより深く接していく仕事である医師の道を選ぶことにしました。もっとも医師を目指すには医大に入学しなくてはならないわけですが、当時の高校の先生からは「絶対に無理だ」などと言われました、それでもなんとか医大に入学して、専門分野を学んでいくうちに、ホルモンに興味を持つようになって、婦人科を専門分野とするようになったのです。
「治す」のは薬ではなく、その人自身の力
私が診療で大切にしているのは、できる限り薬だけに頼らない医療です。若い頃の私は今よりずっと体重があり、中性脂肪の高さを指摘されたことがありました。しかし、その後スポーツを始め、生活習慣を見直した結果、薬を使うことなく体質改善を実現することができたのです。
その経験を通して強く感じたのは、病気を本当に治していくのは薬ではなく、人が本来持っている治癒力だということでした。私はよく、薬は「杖」のようなものだとお話ししています。杖は歩くのを助けてくれますが、足そのものを治すわけではありません。薬も同じで、症状を和らげたり、体を支えたりする役割はありますが、根本的に回復へ向かう力は患者さん自身の中にあります。
だからこそ私は、薬を処方するだけではなく、運動や食事、生活習慣の改善まで含めて考えるようにしています。実際に診察室で体の動かし方をお伝えしたり、患者さんの状態に合わせた運動療法をご提案したりすることもあります。
また、更年期障害や月経前症候群のように、身体的な問題だけで説明できない症状も少なくありません。そこには心理的な要因や家庭環境、仕事、介護などの社会的背景が関わっていることもあります。当院では婦人科、内科、心療内科という複数の視点を持ちながら、その方の背景も含めて総合的に診ていくことを大切にしています。
健康とは、健やかに生き、健やかに歳を重ねること
私は長年、「健康とは何か」を考え続けてきました。
病気がなければ健康なのかと言われると、そう単純ではありません。近視も病気ですし、むし歯も病気です。そう考えると、まったく病気のない人などほとんど存在しないのではないでしょうか。
私がたどり着いた答えは、「健康とは健やかに生きること、そして健やかに人生を歩むこと」でした。たとえ病気を抱えていたとしても、その人が前向きに日々を過ごし、自分らしく生きているのであれば、それは健康な状態だと思うのです。逆に、医学的に異常がなくても、心が疲れ切っていて毎日がつらいのであれば、本当の意味で健康とは言えません。
当院では「健康外来」を開設しています。
健康外来では、病気だけを見るのではなく、その方の心の状態や生活環境まで含めて考えていきます。患者さんのお話をじっくり伺い、不安や悩みを受け止めながら、少しずつ心身のバランスを整えていく。そうした診療を心掛けています。
当院の理念の一つに「受心(じゅしん)」という言葉があります。患者さんが受診するのではなく、私たちが患者さんの心を受け止めるという意味です。そして、私たちが一方的に診断するのではなく、患者さんの心が暖まる「心暖(しんだん)」を目指しています。その理念に基づき、診療は常に肯定から始めます。症状や悩みを否定するのではなく、まず受け止めること。その人がこれまで歩んできた人生そのものを尊重すること。そこからすべてが始まっていくのです。
五感で育む、「健幸美」という考え
近年は予防医学が注目されていますが、私はさらにその先にある健康について考えています。
私が大切にしている言葉が「健幸美」です。健康だけではなく、幸せ、そして美しさ。この三つがそろってこそ、本当の意味で人は豊かに生きられるのではないかと思っています。
ここでいう美しさとは、生き方の美学です。どのように暮らし、どのように人と関わり、どのような時間を過ごすか。そうした日々の積み重ねが心を整え、結果として健康につながると考えています。
その考え方はクリニックづくりにも反映されています。当院では「五感療法」という考え方のもと、開放感のある空間設計や心地よい音楽、アロマの香り、肌触りの良い椅子、生花のしつらえなど、五感を通してリラックスできる環境を整えています。
また、茶道や書道にも長年親しんできました。茶道は単なる趣味ではなく、人の心を育てる文化だと思っています。お茶会や体験会を通じて、自分の暮らしの中に美意識や感性を取り入れていただく機会も設けています。
実際にお茶会へ参加された方から、「帰り道に東京タワーがこんなにきれいだと初めて気づいた」とお話しいただいたことがあります。私は、その小さな感動こそが健康につながる大切な一歩だと考えています。
医療は病気を治すだけの技術ではなく、人の心を動かし、生きる力を引き出す営みでもある。その意味で、私は医療にはアートの要素も必要だと思っています。
最後に地域の皆様にメッセージをお願い致します
私が目指しているのは、昔ながらの町医者です。
検査結果や数値だけを見て診療するのではなく、その人がどのような人生を歩み、どんな環境で暮らし、どのような思いを抱えているのかを知った上で、一緒に健康を考えていきたいと思っています。患者さんの症状には必ず背景があります。だからこそ私は診察の時間を大切にしています。患者さんと向き合い、お話を伺い、その方に合った方法を一緒に探していく。それが本来の医療だと思っています。
当院では診察室の環境や椅子の配置、生花の手入れに至るまで、すべて患者さんに心地よく過ごしていただくために考えています。患者さんが安心して話せる場所であり、少し気持ちが軽くなる場所でありたいのです。
体の不調だけでなく、何となく元気が出ない、理由はわからないけれどつらい、そんな時でも構いません。健康とは病気の有無だけで決まるものではありませんから、気軽に相談していただきたいと思います。
私がお伝えしたいのは、「幸せになってください」ということです。そして、自分自身を大切にしてください。困ったときには、一人で抱え込まず、いつでもお話しに来てください。
『横倉クリニック』はこれからも、病気を治す場所であると同時に、皆さんの心の拠り所となる場所でありたいと考えています。患者さん一人ひとりが、その人らしく健やかに生きていくためのお手伝いを続けていきたいと思っています。
※上記記事は2026年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
横倉 恒雄 院長MEMO
- 出身地:
- 東京都
- 趣味・特技:
- キャレモジ(インテリア書道)、茶道
- 愛読書・本:
- 小泉信三全集、歴史物
- 憧れの人物:
- 小泉信三、日野原重明
- 著書:
- 「心と体が軽くなる本物のダイエット」「脳疲労に克つ―ストレスを感じない脳が健康をつくる」他多数
- 好きな言葉・座右の銘:
- いつも自由に、いつも自然に
三田・田町駅徒歩圏内で心と体の不調を総合的にサポートするクリニック
横倉クリニックは三田駅A8・A10出口から徒歩約5分、田町駅三田口から徒歩約7分の通いやすい立地です。婦人科・内科・心療内科を横倉恒雄院長が一体的に診療し、日常の不調や女性の健康に寄り添った丁寧な対応をしています。落ち着いた院内で、心身両面の悩みを相談しやすい体制が整っています。
三田・田町駅徒歩圏内で心と体の不調を総合的にサポートするクリニック
横倉クリニックは三田駅A8・A10出口から徒歩約5分、田町駅三田口から徒歩約7分の通いやすい立地です。婦人科・内科・心療内科を横倉恒雄院長が一体的に診療し、日常の不調や女性の健康に寄り添った丁寧な対応をしています。落ち着いた院内で、心身両面の悩みを相談しやすい体制が整っています。