山田 博規 院長
HIROKI YAMADA
従来の精神科手法にとらわれず、
患者さんに心と体に寄り添った治療を提供
神戸大学卒業後、大阪にある住友病院を始めとして、いくつかの医療機関で研鑽を積む。2019年、六本木クリニックを開院(六本木駅より徒歩2分)。
山田 博規 院長
六本木クリニック
港区/六本木/六本木駅
- ●心療内科
- ●精神科
医学を始めとしてさまざまな学問を学ぶ
医学部に行ったきっかけは医者になりたいというよりは学問としての医学を学びたいと考えたからです。文系の学問も広く学べる大学として神戸大学志望しました。入学後、社会科学、人文学、自然科学、幅広い学問に触れることが出来ました。
また、統合失調症の権威である中井久夫先生から講義をして頂く機会を得ました。卒業後は内科医としてキャリアを積みました。2013年頃から産業医としての活動を開始しました。産業医の役割としてメンタル対策が大きなウェイトをしめるようになっております。しかし、現状の日本におけるメンタル対策は国際規準から見ると、周回遅れの状態になっていることがわかりました。真のメンタル対策を実現するために新しいクリニックを開業を致しました。
心療内科を中心とした診療で働く方をサポート
当院は六本木駅から徒歩2分。心療内科を中心に、主に働く方の心身のサポートをおこなっています。患者さんは近くにお勤めの方のほか、企業の産業医からご紹介いただくことも多いですね。
20年ほど前から労働者のメンタル対策に注目が集まるようになり、国では1990年代の終わり位からメンタル対策に力を入れるようになっています。現在、ストレスや不眠などの悩みを抱える働く方へのメンタルサポートは企業スタッフから産業医、精神科専門医へ繋げるという流れができています。とは言え、コレラや結核といった疾患は国の対策により患者数が大きく減少しましたが、メンタル関係の疾患についてはうつ病の患者さんを中心に患者さんが増え続けており、対策が功を奏しているとは言い難い現実があります。私自身は産業医として20年以上のキャリアがありますので、豊富な経験を生かし、そうした方を少しでもサポートしていければと思っています。
精神科医療に感じた疑問点
産業医を始めてから、うつ病で休職している方を診察する機会が増えたのですが、疑問に感じたのが、うつ病ではない方も少なからずいらっしゃるということです。うつ病と診断されて休職しながら、結婚、家の購入や海外旅行など人生の活動を活発にされる方を多く見かけるようになりました。
今の精神科の枠組みは「DSM」と「モノアミン仮説」という2つの考え方が柱になっています。DSMとはアメリカ精神医学協会が制定した診断マニュアルで、2019年現在、5回の改編を重ねており、世界の精神疾病診断のスタンダートになっています。統計学をもとにした考え方で、チェック項目が該当すれば精神疾患と診断する診断マニュアルです。病気の「原因」を問わず、症状により診断する手法ですから、患者さんの自己申告をもとにする場合もあり、寝られない、落ち込んでいるなど日常的な体調不良の項目も含まれており、誰でも重度のうつ病と診断されてしまう危うさがあるのです。一方のモノアミン仮説は、セロトニンの不足がうつ病の原因という考え方です。
ただ、どちらも論文など科学的な根拠があるわけではありません。科学的ではないことを前提に診療をおこなっているのです。DSMに基づく診断と治療に代表されるように、今の精神医学では原因の追求と改善をおこないません。私はそこに疑問を感じ、違ったアプローチの方法を考えるようになったのです。
患者さんと原因を探り解決方法を一緒に考えていく
当院では、従来の様な精神疾患へのアプローチはおこないません。DSMが良しとしない病気の「原因」からアプローチをおこなっています。患者さんから悩みや体調不良の原因を聞き、解決方法を患者さんと一緒に考えていくのです。原因がなく悩む方はいませんからね。症状を改善するために一時的に薬も使用しますが、精神疾患の薬は手が震えるなど副作用が起こる可能性があるため、基本的に保険適用になる漢方薬を使います。薬を止めたい方には少しずつ漢方への切り替えをおこないます。
上司に怒られた、家族・友人との関係が上手くいかない、育児や働く環境が厳しい、介護が大変など精神科の受診をするきっかけはさまざまです。しかし、こうした人生に起こる悩みや落ち込みは誰にでもあることで、病気とは言えず、薬でも治せないものです。ですから、まず最初におこなうのは悩みの原因をお聞きすることです。初診の場合、お1人にかける時間はおよそ30分ほど。これまでの経験や患者さんの状況に照らし合わせて1人1人に合った解決方法をアドバイスします。
以前当院にいらした方で、気分が落ち込んで別な精神科を受診した結果、うつ病と診断され、睡眠薬やうつ病の薬の処方を受けたという方がいらっしゃいました。仕事に行けないので何とかしたいと受診したのですが、逆に副作用などで働くことがより難しくなるという悪循環に陥ってしまいました。そのクリニックの先生はガイドラインに沿い、検査・診断と処方をおこなっただけなんですけれど、当院で話をする中で、気づきや改善を少しずつ進めた結果、最終的に苦しかった症状も改善し、薬も漢方薬にすることができました。ほかにも私の著書をご覧になって来院され、薬を止められるまでに改善した方もいらっしゃいます。客観的な指摘をしてあげると、つきものが落ちたようになる方も多いですね。
これから受診される患者さんへ
当クリニックはDSMやモノアミン仮説に頼らない診療をおこなうクリニックです。体に優しい漢方薬と、院長が直接おこなう人生相談で改善を目指します。人生の悩みがあり心が苦しい方、精神科クリニックを受診したにも関わらず症状が良くならない方、仕事や生活が大変になっている方、自分が本当にうつ病なのか疑問をお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。また、薬をやめられない方もご相談ください。薬を減らしていくことや、体に優しい漢方薬に切り替えることも可能です。ただ、薬はいきなりやめてしまうと反動がありますので、様子を見ながら少しずつおこなっていきます。
当院は六本木駅から徒歩2分。診療は予約制で、電話やWEBのほかLINEでの予約も可能です。ちょっとしたご相談でもかまいませんので、まずは気軽に足をお運びください。
※上記記事は2020年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
山田 博規 院長 MEMO
- 出身地:和歌山県
- 趣味:将棋、海外旅行
- 好きな本:洋書オールジャンル
- 好きな映画:ボヘミアン・ラプソディ
- 好きな言葉・座右の銘:知は力なり
- 好きな音楽:クラシック
- 行ってみたい場所:ザンジバル島
グラフで見る『山田 博規 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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