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藤井 さやか 院長

SAYAKA FUJII

こころとからだをトータルに。ご本人はもちろん、周囲の方々を支えられる存在を目指して

鳥取大学医学部医学科卒業。鳥取大学医学部附属病院において内科を中心とした初期臨床研修を終了。元・都立豊島病院、国立精神・神経医療研究センター病院に勤務。以降、都内外で精神科病院、心療内科・精神科のクリニック勤務を経て、2019年5月1日に『こころとからだ相談クリニック』を開院(「千駄木駅」より徒歩5分、「根津駅」より徒歩10分)。

藤井 さやか 院長

藤井 さやか 院長

こころとからだ相談クリニック

文京区/千駄木/千駄木駅

  • ●心療内科
  • ●精神科
  • ●内科

女性医師として、女性の様々な悩みを包括して診ていきたい

藤井 さやか 院長

「人の役に立ちたい」。私が医師を目指す最初の動機がそれでした。誰しも同じかもしれませんが、育っていく中において、周囲に困っている人を目にするようになります。経済的に困窮していたり、家族間のトラブルであったりで、本当に困り果てて弱ってしまった友人を少なからず見てきました。しかし、当時はその友人をどう支えるべきかがまったくわからなかったのです。その方法を学ぶには、医学部に進むことが一番の道だと考えました。
精神科を選んだのも、その先にあるものでした。私は、学生時代も友人の入院に関わる経験をしました。本人はもちろんですけれど、そうしたケースでは周囲の人も同じような苦しみを抱えます。その人たちを支えられるような存在になりたいと考えたのが、この道を選ぶ契機となったのです。

2019年5月に『こころとからだ相談クリニック』は開院いたしました。私は一時、保健所に勤務していたことがあったのですが、その時に初めて谷根千エリアを訪れ、この地域には素晴らしい文化や歴史があることを知り、好ましく思っていました。ネコにも癒されますしね(笑)またこの辺りは、子育て世代の方が多くお住いの地域でもあります。私は女性医師として、こころのお悩みはもちろん、女性特有のお悩みについてのご相談を多く受けてきました。その経験がここであれば十分に生かすことができると考えたのです。

“こころとからだ ”を一緒に診られる場所に

藤井 さやか 院長

学生当時のことですが、こころの病を抱えた方々は、からだの方をあまり診てもらえないことがままあると聞きました。それは非常に残念なことでありますし、当クリニックが“こころとからだ ”と名付けさせていただいた理由もそこにあります。実際の例ですが、難治性のうつ病と診断され、意識障害を起こされた方を私が拝見したところ、入院を要する高血圧だったケースがありました。それもあってこちらでは常日頃から血圧を測らせていただいていますが、こころの病を抱えた方のからだの病気が見逃されてしまうケースは往々にしてあるものなのです。
私は大学卒業後、内科を中心に初期研修を受け、勤務医時代も内科や外科で入院した方の精神面を担当するリエゾンという仕事に従事してきました。その経験を持って、内科を全てみれるなどとは思いませんが、できる範囲で内科疾患の合併を評価し専門医へ紹介するなど初期対応に力を入れたいです。またクリニックでは、頻度の多いお薬については、院内処方という形でご提供しています。そもそも、40度近い発熱や頭痛がある中で、さらに薬局さんに足を運ぶということは辛いものがあるかと思うのです。必要最小限のお薬はこちらで処方できて、からだの病気もしっかりと判別することで、質の高い医療を提供できるのではないかと考えています。

できる限り最小限のお薬による治療を

藤井 さやか 院長

私が精神科医になった当時は、いわゆる多剤併用療法ということが一般におこなわれていました。現在は全体の傾向として複数のお薬を使うことはやめようという流れになってきているかと思いますが、当時はその副作用で手が震えたり、表情に乏しかったり、苦しみながら療養されている患者さんが多くいらっしゃったのです。
副作用の影響を考えますと、あまり多くのお薬を飲みたくないというお気持ちになるのは当然のこと。こちらでは多少の症状があっても暮らしやすさということに重きをおき、漢方や心理療法などを取り入れ、できるだけお薬を少なくできるよう配慮しています。
心理療法の1つである認知行動療法は、抗うつ剤と同じ効果があるという研究結果も出ています。ストレス緩和病棟で勤務していた際、認知行動療法に携わってきました。また、研修や学会のワークショップに参加するなどして、その研鑽を深めてまいりました。保険診療の枠組みの中でフルにカウンセリングをするのは難しいかもしれませんが、こうした療法を有効に用いながら、安心して治療を受けていただけるよう努力しています。

受診が難しい方のサポートにも尽力

勤務医時代、保険医療の費用を払えないために通院ができない、という方が少なからずいらっしゃいました。その現状を見、行政の福祉制度、母子保健、自殺、感染症対策を学ぶため、短期間ではありますが保健所に勤務していたことがあります。
区や都において、無料で受けられる支援は多々あります。有料の支援を使う前に、手助けをしてもらえる手段を知ってもらうことは療養の助けになると考え、当クリニックではソーシャルワーカーと協力してご案内をさせていただいています。今後も多角的に安心して療養を受けていただけるよう、情報発信に関しても力を入れていきたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

当クリニックは、精神科・心療内科としては文京区初となるオンライン診療の認定を受けています。現状、精神科領域においては、認知症とてんかんのみが適応疾患となりますが、先にもお話ししましたように、こころの病を抱えている方も、胃炎等、からだの不調を抱えていることが多々あります。状態が安定した方については、オンライン診療でお薬を自宅で受け取るといったことも可能になりますので、こちらに関してもお気軽にお問い合わせいただけたらと思います。
こころの病は、ご本人はもとより、支えるご家族の負担も非常に大きなものになります。私としましては、ご家族のお悩みを受け止めるのも精神科医の務めだと考えております。どうかお気軽にご相談ください。皆さんが少しでも平穏に暮らしていけるよう、その一助となれれば幸いです。

※上記記事は2019年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

藤井 さやか 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:鳥取県
  • 趣味:日本画、写真
  • 好きな本:『夜と霧』(V.E.フランクル)
  • 好きな映画:『フォレスト・ガンプ/ 一期一会』
  • 好きな言葉・座右の銘:「禍福は糾える縄の如し」
  • 好きな歌:『花束を君に』(宇多田ヒカル)
  • 好きな場所:「谷根千」

グラフで見る『藤井 さやか 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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