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石井 信一 院長

SHINICHI ISHII

関わる全ての方の思いに寄り添う在宅医療を
幅広い症状に対応する予約制の外来診療も

東京慈恵会医科大学卒業後、心臓外科に入局。心臓外科医として20年間治療や手術に携わり、様々な経験を重ねる。大学病院退職後は、在宅医療の常勤として、訪問診療ネットワークに加盟する神奈川エリアのクリニックの立ち上げに携わり院長を務める。医療法人黎明会の法人理事長を経て、2019年、東新宿駅近くに、新宿東メトロクリニックを開院。

石井 信一 院長

石井 信一 院長

新宿東メトロクリニック

新宿区/新宿/東新宿駅

  • ●内科
  • ●訪問診療

心臓外科医を経て、在宅診療を専門に命と向き合う

石井 信一 院長

私の祖父は医師でした。白衣を着て仕事をしていた姿を今でも覚えています。幼い頃から医療は身近な存在でしたので、最終的に医師を目指すきっかけになりました。東京慈恵会医科大学卒業後、心臓外科に入局。当時、医師になるからには、憧れの外科を極めたいという単純な気持ちも少なからずありましたが、生死に直結する分野であることに強く惹かれました。心臓の手術は人が人の命を預かるとても厳しい世界で、命に対してシビアで妥協のない先輩医師の姿勢から多くを学び、手術が成功し患者さんやご家族の方から感謝してもらう喜びだけでなく、救えなかった命への責任、人の死に対する重さを受け止めご家族の方をフォローし向き合う辛さなど、様々な経験を重ねてきました。心臓外科医として20年間治療や手術に携わる傍、大学病院を退く最後の3年間は非常勤として在宅医療の分野に関わりを持つようになり、大学病院退職後は、在宅医療の常勤として、訪問診療ネットワークで新しい一歩を歩み始めました。訪問診療ネットワークは、神奈川県横浜市を起点にスタートし、在宅医療を中心に1都5県で14の医療法人の傘下にある40以上のクリニックと医療連携をおこなう巨大ネットワークです。当初は、中央林間東クリニックの立ち上げに携わり、2006年に院長に就任。その後、相模原東クリニックの開設にも尽力し、神奈川エリアでのシェアを伸ばしました。神奈川エリアでの功績が認められ、東京エリアの法人の立て直しを担うことになり、経営統合を経て、医療法人黎明会の法人理事長として東京エリアの6つのクリニックを取りまとめ、2019年2月、東新宿駅近くの有料老人ホームチャームスイート新宿戸山の敷地内に、新宿東メトロクリニックを開院し、院長に就任しました。

どのような医療を求めているのかを見極め、的確に応える

石井 信一 院長

近年、都心部では核家族化が進んでいるので、終末期を居宅で過ごしたくても過ごせないという方が多くいらっしゃいます。そのような状況で、終末期を迎える方やそのご家族の方の願いを叶えるため、老人ホームなどの介護施設はなくてはならない存在と言えます。高齢化社会を迎える今、在宅医療はこれからも伸びしろのある分野です。当院同様に、在宅医療に力を入れているクリニックは増えています。その中で、他院との差別化を図るため、より多くの方にご利用いただくために大切にしていることがあります。
まず、医療従事者として一番大事なことは、コミュニケーションスキルを活かすことです。大学病院では、患者さんが医師と相性が合わないと感じても、来院者数が極端に減ることはありませんが、老人ホームなどの介護施設における在宅医療では、患者さんのみならず、施設長、ケアマネージャー、看護師との関係構築が基盤となります。それぞれの介護施設には特徴があり、企業理念や施設長の理念は様々で、介護施設によって求める医療も異なります。患者さんや患者さんに関わる方々が、「何を望み、何を求めているか」を理解せずに、自分が良いと思う医療を押し付けるだけでは、信頼関係を築くことができません。人を助けるということは医療の基本ではありますが、どのような助けを求めているのかは、患者さんや患者さんに関わる方々とのお話の中から、本当の思いや理念をくみとり、判断する必要があります。
また在宅医は、ご相談をいただく内容が皮膚科・整形外科・内科・精神科など多岐に渡りますので、どのような科にも対応するための知識が必要になります。患者さんは、通院が難しいから在宅医にお願いするのであって、往診する医師にはどのような症状でも対応できることが求められます。当然、これまでの専門とは異なる分野もありますが、まずはできる限りのベストを尽くすことが大切です。もちろん、知ったかぶりで医療行為をすることは許されません。日頃から新しい分野についても学ぶ努力を忘れず、経験を重ねてきた医師だからこそ対応できることなので、高いモチベーションで誠意を持って向き合う姿勢を心がけています。このように、小さな心配りの積み重ねが、患者さんやご家族の方、ひいては、介護施設の関係者の方々へ伝わり、信頼できる医療連携へ導くと考えています。

人と人との付き合いだからこそ、信頼関係第一の顔が見える診療を

石井 信一 院長

在宅医療では、365日24時間体制で対応するため、当直室やコールセンターを導入し、「完全分業制」で運営するクリニックが増えています。医師のプライベートな時間を守るため、仕事のオンオフを分けるためにも、このようなシステムは有効的ですが、反面、決まった就労時間以外は当直医に対応を任せることになり、一度も面識のない当直医が患者さんの看取りをおこなうということもあります。当院でも、当直室やコールセンターを設けていますが、患者さんの主治医になる以上は、最後まで責任を持つという意識を大切にしています。在宅医が長く働き続けるため、そして、在宅医療業界を担う後継者を育てるためにも、仕事とプライベートを両立できる環境は必要不可欠ですが、勤務時間外は全部当直医に丸投げするのではなく、休み中であっても自分が対応できる時は、なるべく自分で対応するようにしています。どうしても対応が難しい場合には、当直医にきちんと申し送りをして、最後まで患者さんやご家族の方にご満足いただけるよう配慮しています。どのような対応であれば患者さんやご家族の方に安心していただけるのか、細かいところにまで気を配り関係性を大切にしていると最後まで通じ合うことができる、ということを何度も経験してきました。これからも、患者さんやご家族の方に、主治医の顔が見える診療をおこなっていきたいと思います。

医師や看護師の育成に注力し、より安心していただける在宅医療へ

黎明会として、「どのクリニックもきちんと対応ができている」と評価をいただくことが私にとって嬉しいことですので、法人グループ内の医師の管理や指導にも力を入れています。例えば、認知症の症状や対応について精神科の専門医をお招きするなど、毎月勉強会を実施し、医師・看護師の知識やレベルの底上げをおこなっています。人材育成や意識改革は簡単なことではありませんが、まずは自分がお手本となり、黎明会、そして、訪問診療ネットワークに加盟している医療法人全体の質の向上を目指しています。また、当院では、看護師の育成を積極的におこなっています。診療対応中に他からの訪問要請が入った場合、主治医のやり方をよく理解している看護師が主治医の代わりにお伺いして、主治医と電話でやりとりをしながら対応をしています。顔なじみの看護師であれば、患者さんやご家族の方、医療関係者も安心して任せていただけますし、主治医には直接言いづらくても看護師であれば言えるということもあります。コミュニケーションを円滑にするためにも、看護師にはとても重要な役割を担ってもらっています。

これから受診される患者さんへ

当院は、有料老人ホームチャームスイート新宿戸山の敷地内にありますが、他の介護施設への訪問診療だけでなく、一般のクリニック同様に外来診療もおこなっています。外来は予約制となりますが、平日午前9時~午後17時まで受け付けており、幅広い年齢層の方にご利用いただけます。これまで心臓外科医として大学病院で長く経験してきましたので、循環器系の疾患でお悩みの方への診療やレントゲン、エコーなどの検査にも対応しています。内科を標ぼうしていますが、在宅医療を受け持つ以上、様々な知識と経験を踏まえて診療していますので、内科以外の疾患についてもご相談ください。

※上記記事は2019年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

石井 信一 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味:音楽活動(ギタープレイヤー)、フライフィッシング、ゴルフ
  • 好きな本・作家:ミステリー系、東野圭吾
  • 好きな映画:『リバー・ランズ・スルー・イット』
  • 好きな言葉・座右の銘:「人間至る処に青山あり」
  • 好きな音楽・アーティスト:ジャズ系、AOR系、paris match、JiLL-Decoy association、鳥山雄司
  • 好きな場所:南アルプスの野呂川、日光の中禅寺湖

グラフで見る『石井 信一 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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