後楽園こころのあかりクリニック

吉川 大輝 院長への独自インタビュー

患者さんのこころにあかりを灯したい

私は父が精神科医だったこともあり、子どもの頃から医師という職業は常に身近な存在でした。父と話したり、本を読んだりする中で、まだわかっていない脳の働きや心との関係にとても興味を持ちました。
研修医の時には、まだ精神科か神経内科で迷っていました。精神科の研修で実際に患者さんや患者さんの家族と接する中で、患者さんは病気のこと以外にも仕事や家族、友人、金銭的なものなどさまざまなことで悩み、不安になり、患者さんだけでなく周りのご家族も悩んでいることも少なくないと感じました。たとえば認知症の患者さんやうつ病等のこころの病気で職場や学校に行けず家に引きこもりがちになっている患者さんは、家族もどうしたら良いか悩んでいます。近くにいる家族のケアもすごく重要です。精神科医は病気だけでなく人生も診るという広い視点で患者さんに接することができます。そのことに魅力を感じ、精神科を専門として選ぶことにしました。
研修医を終えた後は、国立精神神経医療研究センター病院に勤務しました。日本で精神と神経の疾患を専門とするナショナルセンターで、重い疾患から軽い疾患まで本当に様々な症例に接しました。人事交流で東京都立小児総合医療センターで勤務する機会をいただけたのも、思春期のお子さんやその家族の悩みに接することができ、とても良い経験となりました。その後、民間のクリニック等で経験を積みました。今までの経験を生かして、患者さんのお話にしっかりと耳を傾け、それぞれの患者さんに寄り添った医療をしたいと思って、クリニックを開業することにしました。「後楽園こころのあかりクリニック」という名前は、患者さんのこころにあかりを灯す診療を目指したいとの思いでつけました。

患者さんのこころと生活に寄り添った治療を提供

開院の場所に文京区の後楽園駅や春日駅近くを選んだのは、なじみがあったことが一つ。あとは一般的な精神科診療のほか、弁護士による相談をおこなうという特殊性があるので、近隣以外からも患者さんにいらしていただけるよう、アクセスの良さなど患者さんの利便性を重視しました。「後楽園駅」より徒歩3分、「春日駅」より徒歩2分、「水道橋駅」「本郷三丁目駅」も徒歩圏内と複数の駅が使え、多数の路線が重なり合う場所に位置しているので、近隣にお住まいの方やお勤めの方以外にも、千葉県、神奈川県等遠くからもいらしていただいています。職場への通り道だからということで、帰宅途中に立ち寄る方もいらっしゃいますね。
診療では患者さんひとりひとりの悩みや問題に寄り添い、一緒に回復を目指す治療を行うように心がけています。お薬についても、最新の知見を取り入れながら、患者さんが不安にならないように、効果や副作用等についても説明させていただいています。また、これまで専門として手がけてきた認知行動療法の考え方を診療の中に取り入れています。患者さんのものごとの受け取り方や考え方に働きかけて気持ちを楽にする、という考え方です。患者さんのお気持ちはもちろん、生活全般に寄り添った診療を提供していきたいと思っています。

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