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永尾 光一 医師

KOICHI NAGAO

高度な顕微鏡下手術による男性不妊治療を中心としたクリニック

昭和大学で形成外科学を8年間専攻後、東邦大学で泌尿器科学を専攻。2つの基本領域専門医を取得。東邦大学大森病院・リプロダクションセンター長および尿路再建センター長を兼務。『銀座リプロ外科』医師として診療にあたる(「銀座一丁目駅」より徒歩1分、「銀座駅」より徒歩3分、「有楽町駅」より徒歩6分)。

永尾 光一 医師

永尾 光一 医師

銀座リプロ外科(男性不妊治療)

中央区/銀座/銀座一丁目駅

  • ●泌尿器科
  • ●形成外科

形成外科医として培ってきた技術をより多くの人のお役に立てていきたい

永尾 光一 医師

子どもの時に交通事故に遭い、お医者さんに命を救われました。今度は自分が世の役に立つ仕事をして、人も、自分も生かすことができればと考え、医師の道を選んだのです。
昭和大学形成外科講座を8年間専攻し、その間、主に高度(高倍率)な顕微鏡手術に携わってきました。形成外科専門医および学位を取得し、新たな道を模索していた時、出会ったのが泌尿器科という分野だったのです。泌尿器科では、顕微鏡下精索静脈瘤手術、顕微鏡下精巣内精子採取術など、形成外科的技術を応用できる手術が複数世に出てきていました。この分野であれば、自分の特徴を生かし、世の中に貢献できるのではないかと考えるようになったのです。

2018年3月に『銀座リプロ外科』が立ち上がりました。多くの方はご存知ないかもしれませんが、不妊症のおよそ半分の原因は男性です。その男性不妊の4割を占めるのが、精索静脈瘤という疾患です。それまで主に婦人科からの依頼により手術を担当してきましたが、より積極的に男性にアプローチし、治療をしていきたいと考え、顕微鏡手術専門のクリニックを立ち上げるにいたったのです。

日帰りの顕微鏡下精索静脈瘤手術を実施

永尾 光一 医師

心臓にかえっていく静脈が逆流を起こし、陰のうの周囲に血液のうっ血が起こり、結果として精巣の機能が落ち、精子の質(遺伝子)が低下することで受精卵の質(遺伝子)が低下し、不妊や流産へとつながっていくのが精索静脈瘤という疾患です。保険適応の手術もありますが、より精液所見の顕著な改善が期待できる手術法として私が開発したのが高倍率で行う顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術・ナガオメソッドです。逆流を完全に治さなければ精液所見の改善の見込みは少なくなるわけですが、精管や動脈、リンパ管、神経などの大事なものをすべて温存し、内側の内精(逆流)静脈はもちろんのこと、難度の高い外側の外精(逆流)静脈にもアプローチし得るのが、ナガオメソッドなのです。この手術では顕微鏡手術の高度(高倍率)な技術が必要となります。また、保険診療のそれとは違い、日帰りで行えることも大きなメリットです。

スーパーマイクロサージェリーの高い専門技術を生かしたリンパ浮腫治療も

永尾 光一 医師

治療可能な男性不妊の原因としては、精索静脈瘤の他に、陰茎湾曲や精路再建(パイプカット再建)などがあります。陰茎は曲がっていると性行為が行えませんから、こちらも手術が適応となります。パイプカット再建とは、文字通り、精子の通り道を繋ぎなおす手術を意味します。こちらも高い顕微鏡技術のスキルと局所麻酔の技術が必要で、特にパイプカット再建を日帰りで行えるのは、世界でも当クリニックだけではないでしょうか。

男性不妊治療と並び、当クリニックの柱となっているのが、リンパ浮腫の治療です。女性のがん治療後、リンパ節を除去する手術が行われることがあります。リンパ節を除去するとリンパの流れが滞ることになり、手足がむくむなどの症状が現れます。これも高い(高倍率の)顕微鏡手術の技術によってリンパの流れを静脈に流す措置を行うことで改善が可能となります。
顕微鏡手術専門のクリニックであることは冒頭に申し上げました。顕微鏡手術のことをマイクロサージェリーと言いますが、このうち、0.5ミリ以下の管をつなぐものをスーパーマイクロサージェリーと呼びます。そのスーパーマイクロサージェリーの技術を駆使した専門のクリニックが私たちなのです。

男性不妊が治療可能であることを世の人に知っていただくことが私たちのもう1つの大きな役割

精索静脈瘤は一般男性の15パーセントに及ぶと言われています。痛みがない場合、ご本人は気づいていないことも多く、それが男性不妊につながっているかもしれないのです。精索静脈瘤に代表される治療が可能な男性不妊も、女性のリンパ浮腫も世に広く知られていないのが現状です。私は「NPO法人男性不妊ドクターズ」の代表でもあり、男性不妊の啓発活動を行なっています。不妊の原因の48%が男性の側にあり、それが治療可能なことを多くの皆さんに知っていただくことが、不妊に悩む多くの方の救いとなります。現場での治療と並行し、その事実を世に広めていくのが、私に課せられたもう1つの大きな使命と考えています。また、男性不妊と同様、リンパ浮腫も日帰り手術が可能で、あまり知られていないので啓発活動を行っております。

これから受診される患者さんへ

リンパ節を除去した経験があり、手足のむくみなどの症状を自覚されていれば、まずは一度ご相談ください。早期に発見し、治療を行うことができれば、その症状の多くは改善が期待できます。また、男性不妊の可能性をお考えの方、陰嚢の形に左右差がある方も同様です。検査自体は痛みもなく、10分程度で終わるものですので、お心当たりのある方はまずは一度、ご相談いただければと思います。

※上記記事は2024年11月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

永尾 光一 医師 MEMO

形成外科専門医 /泌尿器科専門医

  • 出身地:埼玉県
  • 趣味・特技:サッカー、音楽(合唱)
  • 好きなこと:「歌を歌うこと」
  • 好きな観光地:ウィーン
  • 座右の銘:「日々改善」

永尾 光一 医師から聞いた
『精索静脈瘤』

男性不妊の原因の4割を占める精索静脈瘤

不妊の原因の半分は男性と言われています。その男性不妊の原因の4割を占めるのが精索静脈瘤です。精索静脈瘤は、血液の逆流によって陰のうの周りに血液がうっ血し、結果として精巣が萎縮したりすることにより、精子の数や運動が低下し、精子の質(DNA)が劣化していくことになります。精子の質とは、より具体的に言えば、精子のDNAがダメージを負うものです。受精卵は卵子のDNAと精子のDNAが1つになることによってできるものですが、DNAが片方でもダメージを負っていると、受精卵のDNAが低下し、不妊や流産という結果をもたらすリスクが高まることになります。
精索静脈瘤は、顕微鏡下の手術によって改善が期待できる疾患です。原因が特定され、治療さえできれば、男性不妊の多くは解決が可能なのです。その事実を多くの方に知っていただくことも、この分野に携わってきた私たち医師の役割の1つと言えるでしょう。

グラフで見る『永尾 光一 医師』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION