水野 智之 院長
TOMOYUKI MIZUNO
認知症やメンタルの症状に心身両面からアプローチ
神経内科と精神科のスペシャリスト
大学卒業後、神経内科医として都内の数々の病院で臨床医として活躍。いくつかの病院で精神科医として研鑽を積む。2017年江古田みずのクリニックを開院。(西武池袋線「江古田駅」北口より徒歩1分)
水野 智之 院長
江古田みずのクリニック
練馬区/栄町/江古田駅
- ●脳神経内科
- ●精神科
- ●心療内科
神経内科と精神科。2つの専門医として研鑽を積む
私の父は耳鼻咽喉科の開業医をしていました。私は5人兄弟の長男だったこともあり、医師になる使命のようなものを感じていたと思います。そのため、医療について考えることが多く「医師を志すなら内科」という気持ちを持っていました。臨床医学を扱う内科は全ての医療の基本だと思いがあったからです。最終的に、複雑な神経を扱う神経内科の道を選択しました。
大学卒業後には大学の付属病院や日赤医療センター、国立療養所東京病院などで神経内科医として勤務し、臨床経験を積みました。その後、アメリカで神経心理学の正統的な知識を学び、アメリカ以降2010年から知人のすすめにより、精神科の医療を学ぶことになりました。今まで研鑽を積んできた神経内科とは違った病気への見方をすることができ、医療技術の幅が広がりました。しだいに神経内科と精神科、両方に関わる悩みをお持ちの方に医療を提供したい気持ちが高まり、2017年江古田の地で開院することに致しました。(西武池袋線「江古田駅」北口より徒歩1分)
患者さんの落ち着ける環境を提供
クリニックのある江古田という街は、利便性の良い地域。しかし、意外とメンタルなクリニックが少ない場所でもあります。地域に住む方々のメンタルヘルス向上のお役に立つことを目標にクリニックを開院いたしました。
お陰さまで、お子さんから90歳を過ぎたご年配の方まで幅広い患者さんにご来院いただいています。相談にみえる方の症状はうつや不眠、パニック障害など日常生活のストレスからくる病気のほか、ご家族と一緒に認知症の診察でみえる方もいらっしゃいます。また、メンタルな症状だけでなく、近隣の方が手のしびれなど神経症状でご相談にみえることもあります。
クリニックの内装を考える際には、あまりゴージャスな感じにしてはしないで落ち着いた感じに欲しいというお願いをしました。具合が悪くて来ている方には、派手な内装は落ち着かないと考えたからです。例えば、壁に飾る絵ひとつにしても、抽象画などに不安を覚える人もいるんです。院内は淡い色を使い自宅を感じさせる、落ち着いた内装に仕上げていただきました。入口も控えめで大きな看板もつけていないので、逆に通り過ぎてしまう人もいる位です。(笑)
院内は診察室や処置室のほか、心理テストなどを行う「心理室」という部屋を設けています。臨床心理士が心理テストやカウンセリングなどを行うためのスペースです。今後は患者さんのご希望をみて、この部屋を活用したいと考えています。
心と体の両面から患者さんの問題に取り組む
私は47歳の頃、それまで専門にしていた神経内科に加え、精神科についても勉強を始めました。実は、神経内科と精神科という分野は、100年くらい前まで元々1つの科として扱われていたものです。その中のパイオニアが、それまで、精神の病気としてとらえられていた症状を神経の面からとらえて、神経の病気として分類を行いました。
実際精神科について学び始めて、神経内科医ではみえていなかったことが分かってきました。脳の器質的な部分について精神科医はあまり知りませんし、逆に精神のことについて神経内科医はあまり知りません。同じ症例を扱っていても反対からみているような感じですね。精神科について学ぶ際は、神経内科としての知識や経験が非常に役に立ちました。精神科からみた疾患への対応、症状に応じた薬の使い方など今までできなかったことが身につき、医療技術の向上を感じました。同じ病気に対して正反対の方向からアプローチすることができるのが分かったのです。
メンタルな病気は体に症状が現れることも少なくありません。そういう時に役に立つのが神経内科としての知識です。外来診療として、両方からアプローチすることができれば、より患者さんの役に立つ効果的な治療ができると考えました。特に認知症には精神面と神経面という両方の症状が現れることがあります。まず一般の内科を受診される方も多いですが、症状が進行すると周囲への暴言など、迷惑をかけることもある病気です。また、精神症状が起こった場合の対応や進行を遅らせるための薬の使い方などは、精神科の方が良い対処をすることができます。症状の初期から精神科のクリニックにかかることでしっかりと処置をすることができるのです。
物忘れがある、「お金が盗まれた」など妄想がある…というような症状がある場合にはお気軽にご相談いただきたいと思います。
患者さんの答えを引き出す診察術
私が患者さんとの診察で最も大切にしていることは、よくお話をお聞きすること。言葉にすると簡単ですが、患者さんの性格は千差万別。中にはご自分の考えや気持ちをなかなか話したがらない人もいます。特に初めてお会いする場合はそういう人も少なくありません。最初はニコニコしすぎることをせず、かといって存在感を出し過ぎることもしないように、包み込むように接することを心がけています。お話をする際には、きっかけだけを与えて、患者さんに気持ちや考えていることを話してもらいます。私からはなるべく話さないようにして、患者さん自身の言葉を引き出すように工夫しています。患者さんの中にはご自分の症状をとらえ切れていない方も少なくありません。言葉につまった場合に、質問の仕方を変えることで患者さんも話しやすくなります。どんな症状ですか?とお聞きするのではなく、「こういう人がいますよね。どうですか」「こういう症状はありませんか」というように具体例をあげることで、ご自分と比較して考えることができるのです。
また、私はご当地番組などをみたり、国内の旅行に出かけたりすることも好きなのですが、患者さんとお話しする場合ご当地ネタを話題になることもあります。患者さんと打ち解ける際にこうした知識も役立っています。ご当地番組をみる際に、忘れないようにノートを取ることもあるんですよ(笑)。
これから受診される患者さんへ
「最近物忘れが増えてきた」「原因不明の頭痛がする」「よく眠れなくなった」「体の力が入らない」「体がしびれる・ふるえる」…といったことはありませんか?
体の症状が出ていても実はメンタルな部分が原因だった…ということも少なくありません。例えばめまいで悩んでいた方が実はうつやパニック障害だった…ということもあります。
私は今まで30年近い医師としての人生で、神経内科と精神科の2つの分野を専門にしてきました。つらい症状に対して心と体という違った角度からみることで、神経から来ている病気なのか、精神的なものなのか判断することができます。診察はお話をうかがうことがほとんどで、痛い検査をすることはありません。原因が分からないから…と、悩むのであれば一度当院においでください。江古田駅からすぐの場所なので、お気軽にお寄りいただけると思います。
※上記記事は2017年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
水野 智之 院長 MEMO
神経内科専門医
- 出身地:愛知県
- 趣味:ゴルフ
- 好きな本:古典(太平記など)
- 好きな映画:フォレストガンプ
- 座右の銘:感謝の気持ちを大切に
- 好きな音楽:クラシック
- 好きな場所:上野東京国立博物館
グラフで見る『水野 智之 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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江古田みずのクリニック
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