榎本 孝惠 院長
TAKAE ENOMOTO
多くの人が自分の眼圧の数値も知らないという現状を
丁寧な診察と検査結果の説明で変えていきたい
東京女子医科大学卒業後、同大学病院眼科入局。至誠会第二病院、社会福祉法人浴風会病院、水道橋眼科クリニック、総務省統計局診療所眼科等に勤務し、研鑽を積む。2000年から医療法人大宮シティクリニックの眼科検診担当医もつとめる。2017年、小竹向原眼科クリニック開院。
榎本 孝惠 院長
小竹向原眼科クリニック
練馬区/小竹町/小竹向原駅
- ●眼科
- ●アレルギー科
- ●小児眼科
静かな住宅街でじっくりと、かつ、大学病院並の診察を実現
小竹向原の駅前に開業して半年になります。それまでは大学病院やオフィス街の医院に勤務しており、毎日たくさんの患者さんをスピーディに診ることが求められていました。患者さんも勤め人の方が多く、“正確に、速く”が求められていたんです。それも緊張感のある仕事でしたが、もし自分が個人で開業するなら、今度は違うスタイルの、住宅街で自分の身の丈にあった人数の患者さんをじっくり診る、そんなクリニックを実現できたらいいなと思っていたんです。眼底カメラ付き光干渉断層系や非接触型眼圧計、静的視野計など、最新の機械を揃え、今まで培った経験で、大学病院並の治療が町のクリニックで受けられるということも意識しました。
静かな住宅街で、夜中になにかあってもすぐ駆けつけられる、自宅から近い場所、ということで小竹向原を選びました。
待ち時間も診察時間も快適であることを追求したクリニック
院内環境もいろいろとこだわりました。バリアフリーで、院内のすべて、車椅子でも自由に動けます。院外ですが同じ建物の同階に「だれでもトイレ」があり、これは車椅子の方が使えるほか、ベビーベッドも備えていますので、赤ちゃんのお世話もできます。
診察室を広くとるということも大事なポイントでした。患者さんだけでなく、ご家族が一緒に入っても窮屈じゃない、というのが広さの目安。さらに、モニターで検査結果を説明するときも、患者さん、ご家族ともに無理なく座って見られることも重視しました。
待合室にも工夫があって、まずは受付と対面にならない配置ですね。待ち時間に、ずっと受付のスタッフと目が合い続けている…というのは気詰まりですから。椅子を一人用ひじつき椅子にしたのは、座り心地が良いし、ご高齢の方は立ち上がるときにひじがあると便利だからです。ご家族と並んで座りたい方のために、二人がけも用意しました。キッズスペースを作ったのは、お子さんが、長い待ち時間のなかで退屈しきってしまって、いざ診察となったらぐずって診察できない…ということを防ぐためです。
内装のイメージは、表にあるウッドデッキに合わせて花やグリーンを配置し、清潔感を保ちつつも、ナチュラルな要素を加えて。どの年齢の方にも、少しでも心地良く待ち時間を過ごしていただけることを目指しました。
自分の眼について知ってもらうため、丁寧な説明と緑内障の方は治療開始時にデータをメモしたノートを作成
診察の特徴は、検査の結果をただ伝えるだけでなく、その病気の仕組みや患者さんの今の眼の状態までできるだけ詳しくお話すること。多くの患者さんは自分が“大丈夫か大丈夫じゃないか”だけを知っているということが多いのです。つまり一般的な正常範囲にいるかいないか、ということだけで、自分の目の状態を知らない人がほとんどです。これはやっぱりおかしいと思うのです。自分の今の状態や、そうなった原因、起こるかもしれない病気についてきちんと知っていくことはとても大事。
長年検診センターでも勤務していましたので、かなり多くの症例を見てきました。読影(画像から病状を読み取ること)には自信があります。
実際、自分の状態についてしっかり知らないと、治療を始めても、なにもわからず言われたまま目薬をさしているだけになりがちなんです。特に正常眼圧緑内障の場合も、症状の自覚もしづらいので、途中で通院をやめてしまうことも多い。なぜ、この薬を使わなければならないのか、どういう状態にもっていきたいのか。そういうことを理解していれば、いつのまにか点眼も通院もやめてしまった、ということを避けられます。なので、緑内障の治療開始時には検査データの数値や状態をメモしたノートをお渡ししています。
昔から他のドクターよりも話が長い、と言われているのですが(笑)、できるだけ丁寧にお話したいんですね。同時に、患者さんからのお話も全部伺いたい。関係ないようなお話でもシャットアウトせず、全部受けとめたいです。
近視は進行させない意識と、まめな検査が必要
近頃気になるのは、近視です。近視の方がVDT 作業(PCやモニターを見続ける作業)を長時間行うと、明らかに緑内障の発生率が高くなるというデータがあるんです。大人の近視はもう治せないので、できるだけ自宅にいるときはモニターを見ない、まめに検診を行うということをおすすめします。ただ、病的近視という症状もあり、これは40歳以降に発生する事が多く、日本人の失明原因の5位です。こちらも発症要因の増加原因一つとして、VDT作業、携帯メール、携帯ゲームなど電子機器の影響が挙げられています。同じ策が必要になりますね。
子供なら進行を完全には止められませんが進行を抑制することができます。例えばアトロピンという点眼薬を毎日さすこと。ほかにワックという両眼視簡易検査機を週2、3回使用しますと、仮性近視や、小児の調節異常の改善に効果があります。通院の手間はありますが、時間は1回5分で簡単です。当院ではこれを何人かの患者さんに使っているのですが、手応えを感じています。これはワックの効果とともに、週に数回来ることで、“近視を進まないようにしたい”という自覚が生まれ、生活習慣が改善されていることも大きいんじゃないかと思います。暗いところで本を読まない、スマホを見すぎない、目を休ませる…等々。クリニックに通うということは、診断してもらう、薬を処方されるということ以外に、自分の現状を自覚して、それを改善しようとする意識を高める効果もあると思うんです。
遺伝だから…。なったらメガネをかければいいんでしょ…、といったふうに捉えている人も多いのですが、遺伝的要素以外に環境因子も大きいのです。つまり、意識して良い環境をつくれば、進行を完全に止めることは出来ませんが、進行を抑制することは出来ます。そして近視であることは、他の眼病を招く要因にもなるので、ぜひ意識して努力をしてほしいですね。
これから受診される患者さんへ
40歳以上になったら、ぜひとも年1回の検診を受けてください。眼の病気は自覚症状がないので、痛みや異変が出たときにはだいぶ進行しているということです。なにもない段階からのケアが肝心になる。疲れ目ひとつとっても、大きな病気が隠れている可能性もありますので、日常的な不快な症状も病気のひとつと考え、検査をしてみてください。通院をきっかけに、自分の体の意識を高めて、生活習慣の改善もできれば理想的です。小竹向原の駅から1分と便利な場所にあり、平日は18時、水曜・金曜は19時まで土曜は17時まで診療していますので、便利に通ってもらえたらうれしいです。
※上記記事は2017年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
榎本 孝惠 院長 MEMO
眼科専門医
- 出身地:東京都
- 趣味:自宅近辺の散歩
- 最近のおもしろかったこと:庭で野生の狸を見た
グラフで見る『榎本 孝惠 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかでやさしく 話しやすい |
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小竹向原眼科クリニック
榎本 孝惠 院長
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