新宿溝口クリニック
新宿区/新宿/新宿御苑前駅
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溝口 徹 院長への独自インタビュー
栄養学に出会い、ペインクリニックから栄養療法の医院へ
高校を卒業して、自分の将来についてじっくり考える時期がありました。そんな中浮かんだ選択肢は化学の教師か医師だったんです。一方、私の親戚やいとこには医師が多く、どちらの道に進むべきか悩んでいたところ、いとこから「医者はとてもいい仕事だよ」などとアドバイスしてもらい、医者になることを選択したのです。
麻酔科を専門として色々な病院で勤務をしていましたが、自分の医院を持つために開業。当初は麻酔の専門知識を活かしたペインクリニックでした。大学病院で務めていた頃は、大きな病気や痛みを持った患者さんが多いので、ペインクリニックの技術を使って痛みを抑えることで問題がなかったのですが、開業した医院に来られる方というのは慢性疼痛の方がほとんどなんです。
原因のわからない患者さんやうつ病の患者さんに「栄養」という視点を入れて治療してみると「痛みが軽減した」「とても辛かった症状が楽になった」とおっしゃって。「痛みや精神的に不安定な状態が続くのには、こんな栄養の問題があったんだ」ということに気づくことができました。そこから栄養について更に知識を深め、栄養専門のクリニックとして開設をした、というわけです。
欠乏症と診断されるよりもずっと手前の段階から栄養が不足している
栄養不足で代表的なものに「鉄分」が挙げられます。特に女性は貧血になりやすいので、鉄分の多い食事を取りましょう、などという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。この鉄分に関してなのですが、一般的な病院でも血液検査をして基準値を下回ると「貧血ですね」という診断になります。ですが実は「貧血」と診断されるのは最終的な鉄欠乏。診断される程の数値になるよりも、ずっとずっと手前の段階から鉄不足による症状というのは発生している場合があるのです。疲れやすい、冷える、などの慢性的な症状で悩んでいる方も、鉄分の多い食事を取ったりサプリメントを服用したりすることで、元気になれるんです。
また、不妊の原因の一つとして栄養不足の問題があるんです。「栄養状態が悪いので、今妊娠しても身体が辛いから半年ほど不妊治療をお休みして、栄養状態を整えながらのんびりしていてみてはいかがですか?」とアドバイスして、患者さんものんびりすごしていると・・・治療をお休みしている間に自然妊娠した、という方は沢山いらっしゃるんです。一般的に考えて、栄養の足りていない女性は妊娠し辛い、というのは感覚的にわかりますよね。でも「欠乏症でなければ栄養は足りている」という風に認識してしまっているために、身体や心に不調がでていても原因がわからない、という診断になってしまうんですよね。
溝口徹先生は、栄養療法のパイオニアであり、その造詣の深さにいつも感心させられます。非常にやさしい方であり、すべての人への気配りを常に考えておられる先生です。